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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

夏に読みたい本『夜叉ケ池』と舞台

2007-08-22 22:51:53 | 本・読書


今日も、とびっきりの猛暑でございます。
お腹は、すいているのに、ナンカ食欲のない・・・多少夏バテ気味ですね。

毎年、夏になると読みたくなる本があります。

泉鏡花の『夜叉ケ池』でございます。

旱(ひでり)の村で、行方不明になった友人晃とその恋人百合に再会叶う学円。
その村の山奥の夜叉ケ池の主・白雪姫とその眷属達。
白雪は、恋人の白山剣ヶ峰、千蛇ヶ池の公達に会いたい・・・でも、白雪は、先祖と人間の交わした約束の鐘楼が、鳴り続ける限り、夜叉ケ池を離れることが出来ない・・・。
その鐘楼を守る晃と百合。

自室は、南向きなのに、現在も、エアコンをつけてなくて、扇風機がかき回す、熱気を含んだ空気は、赤道直下だ!!!(・・・って行ったことないけど・・・)状態の部屋に、籠って読んだりします。
『旱だよなあ・・・旱ってこんな感じかい?』
なんて、呟きながら・・・(バカじゃねーか・・・)。
短い戯曲なんで、読み切るのに1時間かからないし、読後は、エアコンのある茶の間へ避難して、あ~涼しい・・・。
ひと夏に1回は、このシチュエーションを体験しないと、何だか、夏になった気がしないんですね。熱中症にならなきゃよいのだが・・・。


去年の7月でしたか・・・歌舞伎座で上演されました。
泉鏡花の3大戯曲『海神別荘』『天守物語』も演目に入っていたようなんですが、あいにくチケットが手にはりませんでしたの。
坂東玉三郎さんの幻想的な儚げな美しさで見たかったお芝居です。

ネオ・歌舞伎『花組芝居』さんでも、10年くらい前に『夜叉ケ池』を上演しましたね。その頃、現在は、気象予報士の木原実さんもまだ、在籍されていたような気もするんですが・・・。

最近(といっても3年位前かな)では、松雪泰子さんの白雪、武田真治さんの晃、萩原聖人さんの学円で、パルコ劇場で上演されてました。
演出が長塚圭史さん(違うかな・・・)だったかと思います。

結構、舞台でやってますね・・・。

ところで、11月にBunkamuraシアターコクーンで上演予定の小栗旬さん主演の舞台『カリギュラ』チケットの抽選販売にハズれてしまいました。一般販売では、無理かな・・・。
ちょっとガッカリした夏の日でございました。