未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

岡山県の紅葉の名所 井山宝福寺 重要文化財三重塔前の錦絵

2019-11-12 21:16:42 | 紅葉
令和元年(2019)11月11日、久しぶりに岡山県の紅葉の名所、総社市の井山宝福寺を訪ねました。事前の見ごろ情報では、‘色づき始め’となっていましたが、場所によっては、すでに見ごろもあるのでは?と、期待を込めて出かけました。

曇り空で、撮影には今ひとつでしたが、こればかりは仕方ありません。山門前の駐車スペースに車を停めると、何と山門が立ち入り禁止になっていて、少々びっくりしました。
築後100年以上経過し、改修の時期が来ているのでしょうか。
山門の反対側参道のすぐのところにJR伯備線の線路があり、時おり列車がゴーと大きな音を立てて行き来します。
真っ赤に紅葉した、ドウダンツツジの並木がとても美しく感じられました。

右手の境内入り口から入ると、左手の苔むした庭園に大きな木々が林立し、その向こうにカエデの紅葉も見られますが、まだまだ見ごろではありません。確かに紅葉情報としては色づき始め、ということになるのでしょう。
仏殿にお参りした後、三重塔方面に目をやると、塔の前面を左右から囲むように赤く紅葉したカエデを目にすることができました。数本だけですが、ここだけはすでに見ごろとなっていました。
重要文化財の三重塔との取り合わせは、まるで絵に描いたよう、まるで京都の寺院にいるような錯覚を覚えます。
帰りに、駐車スペースの後ろ側に、数本の冬桜が、ひっそりと可憐に花を咲かせていました。このことに気づく人もいないようでした。



山門 明治期後期建立 立ち入り禁止の看板がありました。かなりの重量が柱にかかります。


参道脇にドウダンツツジが植えられていました。


池方面から仏殿を仰ぐ


正面が仏殿、絵になる景観です。


アップです。


紅葉したきれいな枝です。


仏殿の龍の天井絵


仏殿周辺のカエデの紅葉


黄色く色づいたカエデ


仏殿、背面(西側)のカエデ、色づき始めています。


重要文化財三重塔(室町時代中期)


唯一、このあたりが見ごろとなっています。


まさに錦秋、見事というしかありません。


赤と黄色のグラデーションあ美しい。


石仏と紅葉


まさに見ごろです。


美しい紅葉


美しい紅葉


庫裏


方丈(江戸時代中期の建立)


光を受けて輝く


冬桜が可憐な花を付けていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本州唯一のアッケシソウ自生地 寄島アッケシランドを訪ねて

2019-11-09 23:38:19 | 植物
令和元年(2019)10月15日、数年ぶりに寄島町のアッケシソウを見に行ってきました。
井原からの所要時間は、約30分。目指すは三ツ山スポーツ公園です。
途中、国道2号線に近い道路の脇で、案内板の取り付け作業をしている浅口市教育委員会の方を目にしました。

目的地に近くなるころ、「寄島アッケシランド」と書かれた幟が何本も立っています。
例年、見ごろは10月中旬とされていますが、今年は紅葉が例年より1週間程度遅かったようです。
アッケシソウ祭りは、10月12日(土)~10月22日(火)の11日間、行われました。この期間は、自生地近くまで直接、車を乗り入れることができます。
アッケシソウを守る会の方が、期間中テントに常駐し、ガイドやパンフレットなどで来訪者をもてなしてくれ、仮設のトイレも用意されています。
自生地は、A地区からD地区までありますが、来園者が鑑賞できるのは、A・B地区(2500㎡)とC地区(500㎡)のみ、D・E地区は手をつけず、自然のままの生育を見守るようになっているようです。



広い駐車場があります。


A・B地区 


見ごろは1週間先でしょうか。


きれいに紅葉したエリア


アッケシソウは、1891年に北海道厚岸(あっけし)町の牡蠣島で発見され、その町名をとり命名されました。別名サンゴソウとも呼ばれています。
海水の流入する塩湿地に生育する1年草です。北半球に広く分布し、日本では現在、北海道、岡山県、香川県でのみ、その生育が確認されています。
ということで、浅口市寄島町が本州唯一の自生地ということになります。絶滅の危険性が増大している種ということで、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

壮観な紅葉を見るにはA・B地区、近くでアップで見るには、木道が整備されているC地区が適しています。会の方によると、今年の見ごろは一週間先とか、尚、C地区は堤防下の道を百メートル以上、歩かなくてはなりませんが、自転車が4・5台用意されているので、空いていれば無料で借りることもできます。
観賞が終わったら、堤防の上に上がって、三ツ山や穏やかな瀬戸内海を眺めるのもお勧めです。
守る会は、2004年に結成されてから、早や15年。地球の温暖化や天敵アッケシソウキバガが今後の重大な課題に挙げられています。また作業会員も八十半ばを越え離脱を余儀なくされているのが現状のようです。町内外の多くのボランティアの方の援助が必要とされています。

(参考:寄島アッケシランドパンフレット、アッケシソウ通信第9号)


C地区のアッケシソウ


堤防沿いの道 正面がA・B地区


C地区入り口


木道が整備されています。


近くで撮影することができます。


熱心に撮影するカメラマン
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徳島県美馬市 本楽寺の石庭と・うだつのあがる町・脇町を訪ねて

2019-11-08 00:13:45 | 庭園
2019.10.14 久しぶりに瀬戸大橋を渡り徳島県を訪ねました。一番の目的地は美馬市の本楽寺です。
吉野川を借景とする本楽寺の石庭は、あの斉藤忠一さんの作庭とか。ホームページで見ると、川霧が発生し、遠く背後に見える山並みが借景となって、幻想的な雰囲気を醸しだしていました。
徳島県の美馬市は、香川県の南に位置し、岡山県井原市からの距離は意外に近く2時間ほどで行くことができます。坂出ICを下り、まんのう町を過ぎる頃、道の駅「ことなみ」で小休止し、そこから20分ほどで本楽寺付近に到着しました。しかし、寺は見えているもののどこから入ったらいいか、その道がわかりませんでした。



山越えの途中にあるまんのう町の道の駅「ことなみ」温泉も併設されています。

後ろに車が連なっているので、あまりきょろきょろもできず、結局一旦通り過ぎ、引き返して細い農道を感で寺方面に進み、対向車に避けてもらいながらやっとのことで到着です。
山門で、拝観料300円を払い、境内に入るとすぐそこにお目当ての石庭がありました。客殿の玄関から入り、縁側から見る石庭に言葉も出ません。
シンプルで、清楚、背後に庭園を取り囲む塀はなく、真下に有る国道も一切視界に入らず、背後に見えるのは、吉野川と遠くに見える四国山脈のみ。ほかでは見たこともないような、枯山水庭園です。

このあと、客殿から渡り廊下を通って茶室を見学したり、背後にある日本庭園を散策していると、時間はあっという間に過ぎてしまいました。


四国八十八景 本楽寺庭園


急な石段を上った先に山門があります。


山門をくぐると、枯山水庭が迎えてくれます。


斎藤忠一氏作庭の石庭、吉野川を借景としています。四国八十八景に選定されている見事な庭園です。


斜めから見るとさらに趣きがあります。


美しい本堂


客殿から茶室に続く回廊。固い岩盤の上に建てられています。


回廊から客殿を見る


茶室、近年に建てられたようです。


裏庭は回遊式庭園となっています。


露地から茶室が見えます。


真下に見えるのは吉野川

次に向かったのが、本楽寺から15分ほどの脇町の古い町並みです。道の駅の駐車場をうっかり過ぎてしまい、結局、美馬市地域交流センターに停めさせていただきました。
実は脇町の町並みを訪ねるのは3度目です。
約430mにわたって連なる家並みには、競うように「うだつ」が上がっています。
「うだつ」とは、防火用に隣家との間に設けられた土づくりの防火壁(袖壁)のことで、高額なことから富の象徴とされ、江戸中期より藍で栄えた町の繁栄を物語っています。

虫籠窓、格子造り、蔀戸、鬼瓦など南町通りの旧家ならではの建築風景を見ることができ、どこか懐かしさを覚えます。(昭和63年12月16日、重要伝統的建造物群保存地区に指定)


うだつの上がる町・脇町


大谷川に架かる南橋を渡り南町通りへ


最初に迎えてくれる町並み


白漆喰で野太いうだつ


見事な町屋


観光客が絶えません。


藍商として栄えた吉田家住宅。番頭さんの人形にはハッとします。


美しい町並みです。


鬼瓦が屋根の上で睨みをきかせています。


うだつが連なる町並み


どこか懐かしい町並みです。


自働電話?がありました。


脇町劇場。一本の映画「オデオン座・虹をつかむ男」をきっかけに町が改修復元。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする