白壁の町並みが続く岩国藩の商都
3月22日の月曜日(祝日)、念願の山口県柳井市の古い町並みを訪ねました。福山東ICから高速に乗り、西に一直線、宮島SAで食事を摂り柳井に到着したのはもう昼過ぎでした。この日の天気は上々で、歩いていると汗ばむほどです。観光駐車場に車を止めて町並み散策開始です。町並みの印象はとてもきれいで清潔、約270mの間に江戸時代からの白壁の商家が直線で立ち並ぶ姿は壮観でした、道路は少し広めでタイル調の石畳もいいですね。他の古い町並みとは少し違った感じです。柳井は岩国藩の商都。かつては海運による商業活動で栄えました。名物は、やはり金魚ちょうちんでしょうか!ところどころに大小の赤白のかわいいちょうちんがさがり風に揺られています。
まず、佐川醤油蔵の甘露醤油資料館に行ってみることにしました、こちらでは実際の醤油造りの一部が資料として無料で見学できます。仕込蔵では大きな木の樽が並び、独特の匂いを発しています。以前龍野でも醤油の資料館を見たことがありますが、このように実際の仕込蔵を見たのは初めてでした。そうそうこの資料館の入口でペットボトルに筒から出る水を汲みいれている女性がいたので、「この水はおいしいですか?」と尋ねたところ、「おいしいですよ!いつもいただいているんですよ!」と上品なお答え。案内板によりますとこの水は琴石山系の伏流水だそうで、地下70mから汲み上がられ、醤油造りにもこの水が使用されているとか!もちろん無料でした。
甘露醤油資料館の汲み上げ水(伏流水)
この通りには観光客相手のお土産さんは数軒しかありません。若い女性がたくさん入っているお店があったので覗いてみたら小物屋さんでした。
もう少し歩くと、とてもいい感じの小路がありました。この小路、かけや小路というそうですが、端に数十センチの水路が流れていて、カニが横断しますので注意してください、との注意書き。海に近いのでカニも出るのでしょうね。
近年、古い町並みにはどこでも3月にはお雛様が飾られるようになりましたが、こちらもご多分にもれず飾られていました。他と違うのは、買ったいきさつや家に伝わる経緯のような説明書きがあったことでした。それぞれの家の事情がわかり、読んでなるほどと改めて見直し、少し親近感も沸いたような気もします。めずらしく犬を連れたお雛様もありましたよ!
しばらく町並みを散策したあと、2階から見下ろす感じで写真を撮りたいと思っていたところ、重要文化財に指定されている国森家の2階の戸が開いていたので、ひょっとして撮れるかもと入館料200円を払って上がってみることにしました。2階の鉄格子の間からカメラを持った手をいっぱいに伸ばし何とか撮影することができました。そして最後に地名の由来になった柳と井戸を見て柳井をあとにしました。柳井はどちらかというと生活観のある町並み。岩国に行かれるときはもう少し足を延ばして訪ねて見られたらいかがでしょう!
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