未熟なカメラマン さてものひとりごと

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坂本龍馬と平成いろは丸

2010-03-15 22:07:00 | 観光名所


 土曜日の午後、福山市内に買い物に出た際、ついでに鞆(とも)に寄ってみることにしました。目的は1月に就航した市営渡船「平成いろは丸」を見るためでした。
 いろは丸とは、ご存知のようにあの坂本龍馬率いる海援隊が大洲藩から借り受けて瀬戸内海を運行中、現在の笠岡市六島沖で紀州藩の明光丸と衝突し、鞆沖で沈没したあの船です。イギリス製で鉄製の蒸気船だったそうです。
 本物は全長50メートル、160トンでしたが、平成いろは丸は全長22メートルでわずか19トンにすぎません。しかし3本のマストを有し、その走る姿は本物を彷彿させるようでなかなか壮観です。
 乗り込みは船首部分からです。先の方がもちあがり、まるで人を飲み込むような感じです。
走り出すと次第に船首部分が降りてきます。
 でもその黒い船体は、一見するといま何かと世間を騒がせているシーシェパードか某国の不審船のようでもありますね。実際のいろは丸はどのような姿だったのでしょう。
 鞆の浦は、アニメのポニョの里や架橋問題で全国的にも知られるようになり大変多くの観光客で賑わっています。観光バスの中には福岡ナンバーのものもありました。(許容限度を超え、逆に弊害も出ているような話もきいています。)
そこで福山市はさらに観光客を呼び込もうとNHK大河ドラマ「龍馬伝」に合わせて8000万円を投じいろは丸を模したこの渡船を建造しました。
どうです、船はお客さんで一杯です。いつまでもこのように盛況であればいいのにと思う、反面、宮城道雄の筝曲「春の海」や朝鮮通信使が「日東第一形勝」とたたえ、はたまた大伴旅人が歌った瀬戸内海国立公園「鞆の浦」、静かに眺めていたいとも思うそんな複雑な心境にもなります。
 そうそう今度の女性宇宙飛行士、山崎直子さん宇宙で福山市のミニ琴を演奏するそうですが、その宇宙からの音色を鞆の浦の情景を思い浮かべながら聴いてみたいものです。

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