未熟なカメラマン さてものひとりごと

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2014(平成26年) 高校女子駅伝 有名校の実力を探る 薫英女学院高校(大阪府)の巻

2014-11-01 21:29:35 | 駅伝

大山・桝水高原で見たマツムシソウ (本文とは関係ありません。)

前回の豊川高校につづき、今回は大阪の薫英女学院高校を取り上げてみたいと思います。
薫英女学院の過去の戦績は以下のとおりです。

2006年 第18回大会 16位 1.10.20
2007年 第19回大会 23位 1.11.33
2008年 第20回大会 38位 1.12.03
2009年 第21回大会 22位 1.12.25
2010年 第22回大会 13位 1.10.46
2011年 第23回大会  9位 1.09.12
2012年 第24回大会  5位 1.08.15
2013年 第25回大会  8位 1.08.33

昨年の大会を振り返ってみましょう。(学年)は当時 区間順位と全体順位
1区 松田瑞生(3)9位
2区 高松望ムセンビ(1)7位 5位
3区 松本彩花(3)22位 7位
4区 加賀山恵奈(2)3位 8位
5区 加賀山実里(2)8位 8位

過去、最強のメンバーといわれた昨年、大森菜月が抜けて高松望ムセンビが入り全員のタイムもむしろ上がって、さらに上位入賞が期待され6分台を視野に入れていましたが、結果は残念ながら8位。1区、2区と先行をゆるし、3区松本彩花の故障も完全に回復していなかったのでしょうか。高松望ムセンビも初めての都大路でプレッシャーがかかったのか実力通りの走りができませんでした。結果、加賀山恵奈の好走も上位入賞という目標には届きませんでした。

次に3000mの持ちタイムを昨年度と比較してみましょう。(昨年→今年)
高松望ムセンビ  (2)9.08.22 → 9.01.58
嵯峨山佳菜未 (1)    → 9.11.27
加賀山恵奈  (3)9.24.72 → 9.13.33
加賀山実里  (3)9.28.39 → 9.23.10
田中綾乃   (2)    → 9.25.47
前田穂南   (3)9.39.82 → 9.27.07
森京香    (3)9.24.22 → 9.28.35
前田梨乃   (2)9.41.64 → 9.31.41
渡辺桃子   (1)   → 9.39.82

次に、今年のくらよし駅伝の成績を見てみましょう。
タイム 1.8.57 総合2位
1区 加賀山恵奈 19.02 2位
2区 田中彩乃  13.23 1位 全体1位
3区 森京香   10.04 3位 全体1位
4区 前田穂南  10.05 3位 全体1位
5区 嵯峨山佳菜未16.23 3位 全体2位

最終区で、豊川高校の鷲見梓沙にかわされましたが、各区間、平均的な力で4区まで首位を走りました。高松望ムセンビ、加賀山実里を欠いてのメンバーでしたが、層の厚さを証明しました。

高松望ムセンビについては、語るまでもないでしょうが、中学時代は1500m2連覇。7月の世界ジュニアの3000mで4位、8月に中国で開催された世界ユース五輪陸上3000mで優勝と、乗りに乗っています。タイム的には豊川高校の鷲見梓沙に0.39秒遅れをとっていますが、高校生最強ランナーのひとりです。昨年は2区を走り不本意な結果となりましたが、今年こそはと狙ってくることでしょう。

今年のメンバーのタイムを見ると、最強と言われた昨年を上回っていることは確かです。特に注目すべきは、1年生の嵯峨山佳菜未(さがやまかなみ)です。兵庫県の塩瀬中出身で、昨年の兵庫フィールド記録会3000mで優勝。阪神中学校駅伝では、一区を走り優勝に大きく貢献しています。高校に入ってからも、試合を経験するごとにぐんぐんと力をつけ、9月21日の近畿高等学校ユース陸上1年3000mでは、立命館宇治高校の安藤富貴子の記録を抜いて大会新記録。さらに10月11日の静岡県長距離強化記録会では、9.11.27の記録をだしています。今後さらに経験を積むと、他高にとっては脅威の新人が現れたことになります。

この二人に加え、実力者の加賀山姉妹とあとひとり、距離の長い1区と5区、アップダウンの3区と4区、コースの形状に対する適応性もあると思いますが、現在の記録では誰が来ても戦力的には問題ないでしょう。今年の薫英女学院は昨年以上に強い、と私は思っています。



コスモス畑と大山南壁 蒜山高原から (本文とは関係ありません)
コメント
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