なんかみえるかや！

　「絶景かな、絶景かな」は、あの石川五右衛門が京都南禅寺の三門でよんだ名セリフですが、この画像は、雲海とツツジで有名な高梁市川上町、弥高山山頂の展望台の様子です。この日は、あいにくの曇り空、気温は低く風も強く吹いていました。撮影にはとても不向きな一日でした。
　展望台に上がると、中高年グループの皆さんが、石塀の上にあがって瀬戸内海方面を眺めています。この弥高山、360度の大パノラマで周りはなにもさえぎるものはありません。今日はツツジを期待してきましたが、まだ三分程度で今週末が見ごろでしょうか。
　この皆さんの中で、特に詳しそうな人の説明によると、「今日は良く見えすぎてだめだ」とのこと。何のことかさっぱりわかりませんが、こんなに海が見えるのは、初めてでした。
　先日、この町に住んでいる人に聞いた話によると、一番美しいのは日の出よりも、もう少し時間をおいたころでこちら（山側）が曇っていて、海側が晴れているとき、この瞬間は海が黄金色に輝き溜息が出るくらい美しいそうです。

　ところで、なんかみえるかや！はこちらの方言で、何か見える？という問いかけのことばです。