昨日に続いて、福井県の「情報非公開処分取消訴訟」の提訴関連。
今日は、訴訟の概要の説明と訴状をアップします。
この訴訟は、福井県知事が、原告13人で情報公開請求した
「福井県男女共同参画審議会の音声記録(電磁的データ)について、
「非公開」(不存在)処分を決定したので、これを全面公開するよう、
裁判所に前記公文書非公開(不存在)決定「男女県第313号」
の取消命令をするよう求めるものです。
かたい内容ですが、関心のある方はお読みください。
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【提訴日】2007年2月17日(土)
【情報公開請求に係る公文書の名称または内容】
「2006年11月2日開催の福井県男女共同参画審議会の
会議の記録(電磁的データ・テープなど)」
【情報公開請求日】
2006年11月6日(請求人13名。請求代表者・寺町みどり)
【福井県の決定】
2006年11月20日 公文書非公開決定通知書
(公開しない理由)不存在
(2)訴訟の概要(訴状等)
【事件番号】福井地方裁判所 平成19年(行ウ)第2号
「福井県男女共同参画審議会音声記録非公開処分取消請求事件」
【原 告 】上野千鶴子 ほか12名
【被 告 】福井県 同代表者知事 西川一誠
【選定当事者】原告 寺 町 知 正
【請 求 の 趣 旨】
被告が、原告らに対して、2006年11月20日付で行った公文書非公開決定
「男女県第313号」を取り消すとの判決を求める。
【訴状・証拠説明書・原告代表意見書(転載転送歓迎)】
訴状の全文(PDF版・361KB)
テキスト版 45KB
証拠説明書テキスト版(リンク付き)
証拠説明書(PDF版92KB)
原告代表・上野千鶴子さんの意見書(PDF版・118KB)
テキスト版 6KB
(3)【訴訟にいたる経緯】(記者会見配布資料)
2006年
3月 下旬、ジェンダー関連図書153冊が「福井県生活学習館」の書架から撤去。
5月 2日、「事件に関するすべての文書」を福井県に情報公開請求した。
5月11日、福井県に対して「住民監査請求」と「抗議文」(2団体44名)を提出。
5月16日、153冊のジェンダー関連図書は書架に戻る。
5月18日、福井県から「抗議文に対する回答書」。
6月12日、書籍リストは「非公開」。関連文書は「一部公開」および「不存在」。
直後に処分変更し、書籍リストの「非公開」が「一部公開」に。
関連文書は、「不存在」の取消なしで10枚が「一部公開」に。
6月26日、原告ら「書籍リスト」のみを情報公開請求。
7月 7日、書籍リストの「一部公開」処分(黒塗りで公開)決定。
7月27日、書籍リストの「情報非公開処分取消訴訟」提起を公表。
8月11日、福井県は突然、書籍リストを「一部公開」処分変更、「全面公開」処分に。
福井県に対して「抗議文」と「公開質問状」提出。
8月25日、公開質問状に対する「福井県知事」回答。
37冊の書籍リストと図書選定基準が任意公開される。
8月26日、「ジェンダー図書排除を問う抗議集会」開催。
8月29日、「福井県男女共同推進条例」第20条第2項に基づく「苦情申出」書を
原告ら80名(42人は福井県民)で提出。
10月30日、「男女共同参画審議会の公開を求める申し入れ書」(92名)提出。
11月 1日、福井県から「審議会公開」の回答書。
11月 2日、「苦情申出」を議題とする「福井県男女共同参画審議会」開催。
11月 6日、男女共同参画審議会の会議の記録(電磁的データ)」情報公開請求。
11月 9日、「苦情申出」に対する福井県の回答書。
11月20日、被告は、音声記録の「公文書非公開(不存在)決定」をした。
11月21日、「音声記録」非公開に対する「異議申し立て」。
「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する声明」公表。
2007年
1月17日、福井県知事に「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」提出。
1月18日、「異議申立」が「福井県公文書公開審査会」に諮問される。
1月23日、「福井県公文書公開審査会」から「意見書について(県の理由書)」届く。
2月 9日、公開質問状に対する知事回答。
2月13日、知事回答に対するコメントおよび提訴の公表。
2月17日、「情報非公開処分取消訴訟」提訴。
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白梅も満開近し。
今年は表年。梅の実がどっさりとれるかなぁ。
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