みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

原発と社会構造:高橋源一郎/WAN的脱原発:岡野八代/放射能のリスク 汚染の中で生きる覚悟を:今中哲二

2011-06-30 16:29:40 | 地震・原発・災害
きょうの朝日新聞「論壇時評」は、
高橋源一郎さんの「原発と社会構造 真実を見つめ上を向こう」。
原発事故関連であらわされた論考についての批評。
開沼博さんの『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』も取り上げられている。

   
2011.6.30 朝日新聞

 【論壇時評】原発と社会構造 真実を見つめ上を向こう
               作家 高橋源一郎

2011.6.30 朝日新聞

■真実見つめ上を向こう
 20歳だった頃、ぼくは、ある大手自動車工場の季節労働者として働いていた。同じような仕事をしていても正社員とは大きな差をつけられていた。ある時、不思議な社員がひとり混じっていることに気づいた。彼は正社員なのに、ぼくたち季節労働者のように無視されていた。やがて、彼がかつての「左派」の組合の生き残りで、会社との共存を目指すいまの組合から徹底して疎んじられていることを知った。夜明け近く、夜勤が終わろうとした時、停止中のベルトコンベヤーの横で、彼と話したことがあった。
 「なんだか、この職場、暗いですね」
 「労働運動がなくなったからね」
 「……労働運動って、何ですか?」
 ぼくがそう訊(たず)ねると、彼は、数秒押し黙り、こう答えた。
 「みんなで上を向くことかな」
 ぼくは9カ月働いたが、結局、彼に話しかける社員は一人もいなかったのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
  木下や今野が、原発と労働の関係に焦点を当てたとするなら、開沼博は原発と地域社会の関係に注目する。なぜ、原発は「福島」にあるのか。その謎を徹底的に追及したのが、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』だ(〈3〉)。まだ20代の、福島県出身の大学院生の修士論文が一躍脚光を浴びることになったのは、ぼくたちがもっとも知りたかったことが書かれているからだ。福島に原発が到来した理由を調べることは、「原子力」を鏡として、戦後そのものを、あるいは、近代140年の歴史を見つめ直す試みでもあった。3月11日の直前に完成した、この長大な論考は、その日を予期したかのような発見に満ちている。
 著者がいう「原子力ムラ」は、いわゆる、中央の、原子力を囲む閉鎖的な官・産・学問の共同体のことではない。福島のような、原発と共に生きることを選んだ地方の「ムラ」のことだ。
 「成長は中央にとってのものであり、ムラにとってのものではなかった」。その中で「原発誘致」が始まる。「福島第一原発建設計画は『東北のチベット』と自称しながら困窮に悶(もだ)えるムラの発展をかなえる『夢』」として提示された。確かに原発は一時の繁栄を「ムラ」に与えた。だが、結局は、「ムラ」を「原発依存症」にしただけではなかったか。気づいた時には、もう他の選択肢はなかった。ぼくたちに、そんな「原子力ムラ」のほんとうの姿は見えなかったのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
 木下や今野はぼくたちが「見てこなかった」労働者を白日の下にさらし、開沼は「見てこなかった」ムラを提出する。ぼくたちひとりでは「見えない」ものも、専門家は見せてくれることができる。だが、専門家が見つけたものにはそれを「見よう」という強い意志を持つ、ぼくたちのような素人が必要なのだ。
 最後に、ネット上で話題を呼んだ動画(宮崎駿の菅首相へのメッセージ〈7〉、反原発デモの集会での歴史社会学者・小熊英二の挨拶(あいさつ)〈8〉)とツイッター(作家・矢作俊彦の「鼻をつまんで菅を支持する」〈9〉)にも触れておきたい。それらのことばは、一見、関係ないようでいて、彼らの「専門」との深い関連を感じさせる。共通しているのは、忘れられていた「みんなで上(未来)を向こう」という思いではなかったか。
     ◇
 たかはし・げんいちろう 1951年生まれ。明治学院大学教授。作品に『優雅で感傷的な日本野球』『さよなら、ニッポン』など。作家デビュー前の20代の10年間、肉体労働の日々を送った。  



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原発については、ウイメンズ アクション ネットワーク(WAN)でも、
[WAN的脱原発]の特集を組んでいておもしろい。
シリーズの(5)は、岡野八代さんの「脱原発の思想――安全神話から、安心な社会の構想へ」。

[WAN的脱原発](5)脱原発の思想
 ――安全神話から、安心な社会の構想へ   岡野八代

2011年06月29日 WAN

「心配しないで」と普段私たちが日常会話で使うときそこに込めようとする、あるいは聞き取ってしまう含意とはなんだろう。今回の大震災後、多くの人が、「一人じゃないよ」「私たちも一緒にいる」という言葉を口にするのを何度も聞いて、安心と安全のあいだには大きな隔たりがあり、しかもその隔たりは、ジェンダーの視点からその意味をしっかりと考える必要があるのでは、と思い始めた[以前、本エッセイに関連する論文として「平和を求める――安全保障からケアへ」という拙稿を書いたことがあるので、そちらも参照してほしい。太田・谷澤編『悪と正義の政治理論』(2007)。

決定的だったのは、ニュースを通じて、ミャンマーからの難民で今回の被災地でのボランティアとなった方が、津波にあったビルを清掃しながら「ここにいるのは、日本人だけじゃないから」という、自らの言葉を涙に詰まらせているのを見た時だ。そう、人は誰かを安心させようとするとき、「自分もここにいるよ」と知らせようとするのだ。 問題を抱え、不安でたまらない時、たとえその問題を解決することにはならなくても、一緒に悩んでくれる友がいてくれる。何かに困っている時、途方に暮れている時、「もう大丈夫、心配ないよ」という他人の言葉に、「自分も一緒にいるから」という言葉を聞き取ってしまう。それが、安心するときの経験ではないだろうか。
 安心する、という私たちの経験が教えてくれているのは、誰かと問題を共有し、共にその問題に心を配ってくれる人がいると確証できることの大切さである。私たちの人生には心配の種が尽きないけれど、だからこそ逆に、安心させてくれる他人と出会い、またわたしも誰かに安心を届けられることに喜びさえ感じることができる。ミャンマーから難民として日本社会で生活し始めた人たちが、「自分たちもここにいる」という言葉で伝えようとしているのは、日本社会はそうした安心を与えられる人々で構成されていること、だから、もちろん不安はすべて払拭されないかもしれないけど、それでももう少し未来が見通せるように、共にこうして問題に立ち向かっていけるはずだ、というメッセージなのだろう。・・・・・
(つづきはWANサイトでどうぞ)


昨日かえってから読んだ、朝日新聞【私の視点】の、
「放射能のリスク 汚染の中で生きる覚悟を(今中哲二)」にも考えさせられた。

【私の視点】放射能のリスク 汚染の中で生きる覚悟を
               今中哲二(京都大原子炉実験所助教)

2011-06-29 朝日新聞

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の影響について、長年にわたって現地の調査を続けてきた。その過程で、放射性物質に汚染された地域での被曝(ひばく)線量をソ連がかなり綿密に調べていたことを知った。村ごとに外部被曝による線量や、食品や牛乳などから体内に取り込まれる放射性物質を計算し、基準値と照らし合わせ、居住可能かどうかを判断していた。
 福島第一原発事故の被災地でもこのような作業が必要だ。放射性物質の分布は濃淡が激しく、同じ集落でも、場所が違うと線量も異なる。だから、住宅1軒ずつの線量を計測しないと、被曝量も出せない。その土地で摂取されるあらゆる食品の放射能も、住民の内部被曝の度合いも測るべきだ。そして、住民に「あなたがここに住み続けると受ける線量はこのくらいですよ」と示す必要がある。
 線量をはかりにくいストロンチウムやプルトニウムがまき散らされたチェルノブイリに比べ、福島の被災地に残るのはほとんどが放射性セシウムで、計測に大きな困難はない。自治体が責任を持ってその作業を進めるのが望ましい。そのうえでとどまるかどうかは、住民自身が決めることだ。
 よく基準値以上なら危険で以下なら大丈夫、と考える人がいる。年間1ミリシーベルトとか、20ミリシーベルトとか、さまざまな基準値が議論されている。しかし、こうした数値は、科学的根拠に基づいて直接導かれたものではない。がんになるリスクのある放射線にどの数値まで我慢するかは、社会的条件との兼ね合いで決まる。
 たとえば、1ミリシーベルト以下でも我慢できず、安全な場所に引っ越そうとする人もいるだろう。しかし、引っ越しにはそれなりの経済的、精神的負担が伴う。人によっては「20ミリシーベルトを超えてもまだ故郷に残りたい」「農業を続けたい」という判断もあるに違いない。
 放射能をどこまで我慢するか。この難しい判断を市民一人ひとりが迫られている。それは福島県だけのことではない。東京もそれなりに放射能に汚染されている。少なくとも一時は、外出を控えた方がいいほどのレベルだった。だとすれば、汚染の低いところへ避難すべきだったか。そこでも、個人の判断が必要になる。
 私たちはもはや、放射能汚染ゼロの世界で暮らすことが不可能になった。これからは、放射能汚染の中で生きていかなければならない。その事実を受け入れたうえで対策を考えなければならない。(構成・国末憲人)
2011.6.29 朝日新聞


「論壇時評」の見開きの右のページの、きょうの朝日新聞社説。


社説:放射線と不安―感じ方の違い認めよう
2011年6月30日(木)付 朝日新聞

 放射線への不安が被災地から離れた場所にも広がっている。東京など首都圏でも、個人や市区町村が公園や通学路、給食の食材など、身の回りの線量を測っている。
 原発事故の現場に近い福島県とは切迫感に差がある。だが、一時的にせよ東京では水道水で、遠い静岡でも製茶で、放射性物質が基準を超えていた。日々発表される数字は常に過去のものであり、いま自分のまわりでどうなのかはわからない。不安を感ずるのも無理はない。
 まずは、わかりやすくきめ細かな情報を提供したい。
 原発事故から3カ月余り。市民が放射線の情報を理解して判断する力は上がっている。行政が単に「安心して」と広報して納得できた時代ではもうない。
 とくに、幼い子を持つ親世代の不安にどう応えるか。重要かつ難しい課題である。
 たとえば、厚生労働省が「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さん」向けに出したパンフレットは「水道水は安全です」「外で遊ばせても心配しすぎる必要はありません」と簡潔にし、あえて具体的な根拠や数値を入れなかった。すると「かえって不安になる」と、親たちからの批判にさらされた。
 身近な市区町村や学校は、住民に理解と納得をしてもらううえで大きな役割を担う。砂場の砂に不安を覚える人がいれば、一緒に線量を測り、説明する。安全かどうか、見解が分かれる値なら、話し合って砂を入れ替えることもあってよい。
 低線量の放射線の危険は、わからないことが多く、受け止め方は人によって違う。子どもは大人より放射線の影響を受けやすいから、親世代は心配する。
 「子どものためなら、徹底的に安全策をとりたい」と考える人がいる。食材が心配で学校の給食を食べさせたくないから弁当を持たせる、野外活動が心配だから休ませる――。逆に「気にしすぎて野菜不足や運動不足になるほうが、子どもの成長に悪い」と考える人もいる。
 どこまで心配し、安全策をとるか。個人の価値観で判断が分かれるところが出てくる。
 鋭敏になっている子育て世代に上の世代が「心配しすぎだ」といっても、やすらげない。考え方の違いがあれば、互いの選択肢を封じることなく尊重し、語りあえる関係を守りたい。
 子どもの健やかな成長はだれもが望んでいる。放射線リスクの受け止め方の違いで社会に亀裂を生じさせ、原発事故の被害がさらに広がらないよう、子育て世代の不安を受け止めたい。


リスクは、だれにも同じように降りかかってくる、わけではない。

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ペクチン含有の食品は放射線核種排泄に効果!?/あさイチ(NHK)の内部被ばく対策

2011-06-29 20:29:12 | 地震・原発・災害
8ガツの勉強会の打ち合わせを兼ねて、
豊川コロナワールドで一泊してきました。

宿泊したのは、併設のホテル、キャッスルイン豊川
じゃらんで、「禁煙ルーム・部屋でインターネット・温泉」の3条件で検索したら、
ここがでてきました。

豊川コロナワールド
お部屋はツインデラックスルーム(禁煙フロア)です。
  
落ち着いた使い勝手がよい部屋で、一泊11000円。
じゃらんのポイントが使えるので9,900円でした。
「コロナの湯」「遠赤火窯サウナ 健美効炉」は入りたい放題。

とりあえず、到着してすぐお風呂に入ってから、
さっそく持参した資料とパソコンを出して、勉強会の打ち合わせ。

   
けっこう時間が遅くなってしまったので、夕食は近くのイオンで買い物して、
半額のお好み焼きセット。。

きょうは、インターからおりて通ったときに気になっていた
香月堂アウトレットというところに行きました。
何の「アウトレット」かと思ったら、
となりの「香月堂」というお菓子工場で作っているバームクーヘンや
パウンドケーキ、チーズケーキなどの「ちょっとわけあり」品を直売しているのです
香月堂の商品は、無印良品やサークルKに出しているのだそうです。

12時開店なので、時間をつぶしていったら、駐車場は満車、
もう店の中にも外にも行列ができています。
   
   香月堂アウトレット

買い物カゴの数が決まっていて、カゴを持っている人だけがお店に入れるシステム。
みなさん、かごいっぱい買ってダンボールに詰めているので、びっくりしたのですが、
わたしたちも、気がつけは、それぞれ買い物カゴ一杯(笑)。
いちばん人気で「おひとりさま一個限定」の、チーズケーキスティクでも300円。
ふたりで、5000円ほど買い込みました。
たのしい買い物でした。

そのまま高速で帰るにはちょっと早かったので、
名古屋の大須まで足をのばしました。
大須のツクモでは、懸案のパソコンを買いました(正確には買ってもらったの)。
   

ちょっと遅めの昼ご飯は、味噌煮込みうどん。
塩分控えめの食事をしていたのですが、汗をたくさんかいたのでまっいいかと、
久しぶりに食べました。

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ところで、ホテルで「あさイチ(NHK)」を見ていたら、
放射能の内部被ばく対策を詳しくやっていました。
ペクチンが放射性セシウムの排出を助けるとのこと。

チェルノブイリ原発事故のあと、こどもたちが
リンゴペクチンを摂取していたことは知っていたのですが、
NHKで紹介するくらいですから、確かな情報なのでしょう。

ペクチン含有の食品は放射線核種排泄に効果(災害対策コム)

和訳論文「チェルノブイリ地区の放射性物質からの開放」より引用
田澤 賢次(富山医科薬科大学 名誉教授)
メールアドレス:tzwa#vanilla.ocn.ne.jp メールは#のところを@にしてください。

確認することのできない放射線核種の体内蓄積に私達はどのように対処すべきか! 特に被曝予防の効果的な手段として、蓄積された放射線核種排泄のために、ライフスタイルの中に規則的な放射性核種除去方法を実践して対処するべきである。

1.ペクチン含有の食品、飲み物の摂取を積極的に心掛けること(特に、リンゴ、干しブドウ、ブドウ、海藻類にはペクチン質が豊富なので積極的に摂取する)

2.特に、子供と妊娠した女性は上記のペクチン含有食品を積極的に摂取する

3.放射線核種で汚染された可能性のある地域の住民は、非汚染のクリーンな食品類の摂取はもちろんであるが、しかし極めて困難であることからなるべく食物繊維の豊富な食品を毎日の生活の中に規則的に摂取できるように工夫する

4.特に有効性が高いリンゴペクチンの摂取が進められるが、このペクチン質は皮付きリンゴ一個(約200g)当たり約 0.2~0.8%(約0.4~1.6g)含み、食物繊維としては2%(約4g)含むので、ペクチンの効果的な一日摂取量を2g/dayとすれば、リンゴ一個半から五個を食べることになるが食物繊維も存在することから毎日皮付きリンゴ二個程度が推奨される(ネステレンコ博士論文で使用されたVitapect は毎日10g(5gX2回)服用しているがペクチン質が20%なのでアップルペクチンとして2gを摂取したことになる)

5.製品化されている低分子化アップルペクチンの摂取ができれば理想的である(低分子化されたアップルペクチンは活性酸素の消去能に優れている(田澤))

6.野菜やキノコ類は水に浸す、茹でる、塩漬け、酸漬けにすることで汚染した放射線核種量を数分の一に減らすことができる
付記:作用等に関して

7.Cs-137の体内取り込みは、94%が食べ物から、5%が飲み物から取り込まれ、残りの1%は空気からであることを知っておく

8.子供に対するCs-137の影響は、特に心血管系、神経系、内分泌系、免疫系と腎臓、肝臓、眼などあり、病的変化をもたらす

9.ペクチンは消化管でCsに化学的にイオン結合するといわれており、他にも緩衝作用、吸着力、解毒作用(G. Malyoth)と静菌作用(田澤)を発揮することから総合的に便量を増やしCs-137にも有効に作用すると思われる

10. ペクチン摂取は、血清K,Zn,Cu,Feなどの微量ミネラルのバランスには影響しない(V.Nesterenko)
翻訳本文 和訳論文「チェルノブイリ地区の放射性物質からの開放」

http://satvik.jp/herbs/radiation_1.shtml



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ニホンミツバチの巣箱の掃除/東の巣箱は三段重ねになりました。

2011-06-28 09:05:44 | ニホンミツバチ
雨が上がっている間に、家の西の山の下においてある
ニホンミツバチの巣箱の掃除をしました。

西側の巣箱は、あいかわらず、蜜蜂の出入りは少なめ、
黄色いゴミがたくさん出ています。
   

一番下が掃除がしやすいように、引き出しになっているので、
蜂さんたちに「お掃除させてね」と声をかけて、
そろそろと引き出しを外に出します。
  

丸いものは、やっぱりオスバチの蓋?

蓋がたくさん落ちているということは、
オスバチがたくさん生まれているということで、
何らかの事情で女王蜂がいなくなった「無王群」の可能性があるということ。

昨年から日本蜜蜂を育てている友人も、オスバチの蓋を見つけて、
おかしいと思っているうちに、とうとう一月ほどで巣が空になってしまったようです。

第3群 空の巣 (ニホンミツバチの四季)

とりあえず、見守るしかないので
底板をきれいに掃除して、戻してやりました。
   

   

出てくる蜂を観察していると、、
やっぱり真っ黒なオスバチだ! 


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東側の巣箱は、蜜蜂の出入りがとても多いです。
雨間を見ては、びゅんびゅんと蜜をあつめに飛び出していきます。


こちらの巣箱の底は、全面が細かいあみになっているので、
ゴミはたまっておらず、お掃除の必要はないようです。

入り口のすぐ上の窓を開くと、すでに蜜蜂がいっぱい。


ということで、もういちだん、巣箱を増やすことにしました。



ともちゃんが持ち上げているうちに、わたしがすばやく写真を撮って、
いちばん下にいちだんつけ足す手はずです。

よいしょと巣箱を持ち上げたところ。
急いでデジカメをオンにしたのですが、不調でシャッターが押せないよ。
かんじんなときに動かない愛用のR7。やっぱりもう寿命か。
   
巣箱の中には、働き蜂がびっしり。

もう少しアップで撮ろうとシャツターを押したら、
うっかりオートにしてあったので、被写体が暗くてフラッシュが光った。
   
蜜蜂さんたち、まぶしくてびっくりしたかなぁ。

   
ぶじ作業終了。
三段重ねになりました。

西の群は、「無王群」で空になるかもしれないし、
東の群は、「強い群」なので夏のうちに分蜂するかも知れないし、
人間の意のままにならぬ、ニホンミツバチから目が離せません。

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君が代起立斉唱義務付け条例:大阪・公立校教職員に「強制」、強まる警戒感/大阪人には、なじまんで

2011-06-27 18:19:29 | ほん/新聞/ニュース
今朝の毎日新聞。
君が代強制条例のことが特集されていました。
6月23日の「ザ・特集」でも、君が代強制は「大阪人には、なじまんで」の記事。

わたしはずっと昔から、儀式のとき確信的に「起立も斉唱もしなかった」ので、
この問題に関心があって追っているのですが、
他紙はほとんどこの問題を取り上げていないのです。

さすが「教育の毎日」というだけのことはありますねぇ。

 君が代起立斉唱義務付け条例:大阪・公立校教職員に「強制」、強まる警戒感 

 大阪府の公立学校教職員に君が代の起立斉唱を義務づける全国初の条例が13日、施行された。条例案浮上からわずか1カ月で、府議会の過半数を占める首長政党「大阪維新の会」府議団が他会派の反対を押し切り、可決・成立させた。府教委や教育現場は警戒感を強めている。【田中博子、堀文彦】

 ◇思想・良心の自由「子供に教えられない」
 「そこまでやる話じゃないよね」。6月上旬、ある府立高校職員室で、成立したばかりの君が代条例が話題に上った。起立しない教職員はおらず直接の影響はないが、「条例による強制は行き過ぎ」という点ではほぼ全員が一致した。男性教諭(49)は「それでも決まった以上仕方ない。教師が条例に従わなければ生徒にも影響するので、起立しないという選択はあり得なくなるのでは」と話す。
     ◇
 「通常の組織なら管理者交代」「起立して歌わない教員は府民への挑戦」「組織のルールに従えないなら、教員を辞めてもらう」。5月7日午前、「大阪維新の会」の代表でもある橋下徹知事は、府幹部に一斉メールを送った。4月の府立高校入学式で不起立の教員は38人。このうち職務命令を受けていた2人が戒告処分になったことを報じる同日付朝刊を読んだ直後だった。維新の会幹部には条例案の議員提案を促した。
 橋下知事は元々、府教委のやり方に不満を抱いていた。99年の国旗・国歌法施行で学習指導要領に日の丸掲揚と君が代斉唱が規定され、府教委は02年、府立学校の入学式や卒業式での日の丸掲揚、教員に対する君が代の起立斉唱を文書で指導。「望ましい形」での実施率は03年度入学式で74・3%、卒業式で81・7%だったが、08年度はいずれも100%になった。
 しかし、実態は不起立の教員がいても校長が実施とみなして報告しており、09年度入学式まで校長は職務命令を出さずに厳重注意でとどめてきたため、職務命令違反による懲戒処分は今回の2人を含め2件6人だけ。思想・良心の自由にかかわる問題のうえ、命令を出すことで職場の人間関係がぎくしゃくするのを避けたかったとみられるが、知事には生ぬるいと映った。
 条例提案を前に知事と府教委幹部が開いた会議で、府教委は一貫して条例化に消極的だった。あくまで信頼関係を重視する中西正人教育長は「教委と校長が力を合わせたマネジメントで徹底したい」と強調。府議会本会議でも「条例は必要ない」と答弁した。
 6月中旬、条例制定を受けて開かれた知事と府教育委員の意見交換会では、百マス計算で知られる陰山英男教育委員が「条例は100%の民意を受けているわけではない」と慎重な対応を求めた。だが、知事は「最後は組織のルールに従うかどうか。府教委が努力しても、起立は徹底していない」と必要性を強調した。
 橋下知事は9月府議会で、職務命令違反を繰り返した公務員の処分条例案も提案する意向も示し、成立すれば学校現場が混乱する可能性もある。
 大阪にはアジアにルーツを持ち、日の丸・君が代の強制に抵抗を感じるとみられる教員も少なくない。橋下知事は「教員は公務員である以上、どんな思いがあったとしても起立斉唱すべきだが、子供や保護者は別」と説明する。だが、小学校の女性教諭(24)は「教師が起立を強制されながら、子供には『いろいろな考えがあっていい』とは教えられない」と話しており、児童・生徒へ影響が及ぶ可能性も出ている。

 ◇懲戒処分減る東京「萎縮しもの言えず」
 東京都教委は03年、君が代の起立斉唱を義務づける通達を出し、学校長による職務命令を徹底してきた。これまでに延べ437人を懲戒処分としたが、処分者数は減少傾向。今年度の入学式では1人だけだった。
 処分された教諭が、教委の対応は「思想・良心の自由」を保障した憲法に反するとして都に処分取り消しなどを求めた訴訟は23件にのぼる。うち3件は5、6月に「起立斉唱命令は合憲」との最高裁判決で、訴えを退けられた。
 八王子市の元中学教諭、根津公子さん(60)は今春の定年退職までに6回処分を受け、そのすべてで都との裁判を争う。大阪府条例には「東京と同様、教員が萎縮してものを言えなくなるのではないか」と危惧し、「自由な意思表示を認められない教員が、どうして子供に自由を教えられるか。心ある教員は沈黙せず、条例の問題点を発信してほしい」と話している。【遠藤拓】

==============
 ◆「君が代条例」骨子◆

目的   府民が伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛する意識の高揚に資するとともに、府立学校、府内の市町村立学校における服務規律の厳格化を図る
国旗掲揚 府の施設で執務時間に国旗を掲げる
国歌斉唱 学校の行事で行われる国歌斉唱では、教職員は起立により斉唱を行う
毎日新聞 2011年6月27日 



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ザ・特集:「君が代条例」公立校教職員に起立斉唱義務化 大阪人には、なじまんで 

入学式や卒業式などで、公立学校教職員への「君が代」起立斉唱を義務付ける全国初の条例が、今月、大阪府議会で成立した。商都ならではの多様性や自由な空気が大阪の持ち味のはずなのに、果たして定着するのだろうか。いったい、どないなっとんねん。【江畑佳明】

 ◇旗振り役の府議「決まり事、全員達成を」
 ◇「本音の文化」「権力なめる気質」に合わぬ

 ぷーんとソースの香ばしいにおいが鼻をくすぐった。あたりを見回すと、たこ焼きの露店が。大阪・ミナミの「なんばグランド花月」。大阪のお笑い文化の中心だ。ここで出会ったのは、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸さん。
 「この条例、えらい急に決まった感じですなあ。そんなに急がんでもええ気がするんですが」
 60%を超す高支持率の橋下徹知事の「鶴の一声」が発端だった。5月上旬、橋下知事が、自分が代表を務める政党「大阪維新の会」幹部に条例案作成を打診。議員提出案件として府議会に提出され、今月3日、過半数を握る同会などの賛成で可決・成立した。発案からほんのひと月足らずだ。
 「東日本大震災の国の対応に、国民がイライラしているから、橋下さんのスピードは魅力的に見えるんでしょうな」と話す河内家さん。実は君が代にはほろ苦い経験がある。
 日韓共催の02年のサッカー・ワールドカップ。日本対チュニジア戦で、君が代の斉唱を要請されたが、断った。理由は「こぶしが入る歌い方は合わないと思った」からだが、「こんな名誉を断るとは何事だ」と抗議が多数寄せられた。
 大の好角家で、君が代への思いも強い。「千秋楽のあの独特な雰囲気は、君が代があってこそ。メロディーが流れると、『ああ、いいなあ』と自然に思います。天皇陛下も以前、『強制になるということでないことが望ましい』とおっしゃった。『強制』と言われると、なじまない気がするんですよ」
     ■
 「私もね、できればこんな条例はないほうがいいと思っているんです。条例ができること自体、大阪の恥ですよ」。「大阪維新の会」の同条例の旗振り役のひとり、西田薫府議はこう言い切った。
 恥!?
 「起立斉唱が決まっているのに、いまだに全員達成できないのはおかしな事態。一体いつになれば100%になるんですか」と少し鼻息が荒くなった。
 そもそも君が代は、1989年の学習指導要領改定で斉唱が盛り込まれ、99年の国旗・国歌法の成立で法的に国歌となった。
 府教委は02年、教員の斉唱を文書で指示。09年度には起立命令に従わない教員を初めて処分した。
 一方、東京都教委も03年、都立の学校長に対し、ピアノ伴奏で起立斉唱するなど詳細なルールを通達。反発する教員らから訴訟が提起された。最大の焦点は、起立斉唱の義務化が、憲法の思想・良心の自由を侵害しないか。最高裁は5月30日の判決で、(訴訟の対象となった)起立を求める職務命令は、必要性及び合理性があり、憲法で定める自由を制限しない、とした。その後、最高裁は3度ほぼ同様の判断を示している。
 西田議員は、こう主張する。「『(条例化は)議論がほとんどなかった』と批判されていますが、憲法上の権利侵害には当たらないので、そこまで議論することもないでしょう」。現条例には不起立の場合の罰則はないが、今後、罰則を盛り込んだ条例を検討しているという。
 むろん、反発する意見も根強い。大阪出身の作家、若一光司さんもそのひとり。「戦争への反省や、国民主権の考えを重視して、君が代に抵抗感を持つ教師がいるのは当然。公務員の最大の義務は、憲法を尊重し擁護すること。だから『国歌の起立斉唱を命じる職務命令は、憲法の思想・良心の自由を制約する可能性があるから従えない』と考える教師がいてもおかしくない。憲法上の問題が、単なる職務規定の問題に矮小(わいしょう)化されてしまっている」と嘆く。
 さらに「本当に大事なのは、子どもたちの公民意識をどうやって育むかだ。その議論を放置して、こんな外形的な条例だけ作っても意味がない」ときっぱり。
     ■
 「条例必要」「不要」の議論は平行線のようだ。ただ、久しぶりに歩いたミナミで、あらゆる種類の店舗の看板が無造作に乱立している光景を見ると、こういう雑多さが大阪のパワーの源では、と感じるのだが。
 大阪の文化や風俗を研究し「大阪学」などの著書がある帝塚山学院大元学長の大谷晃一さんに話を聞くと、開口一番「こんなん、大阪人にはなじまんで」。
 大谷さんは「江戸は武士の町で、建前を大事にする。これに対して大阪は商人、町人の町で、本音をさらけ出す文化だ」という。条例という建前ではなく、起立について自分の考えを披歴する本音の文化のほうが、大阪らしいと言えそうだ。
 そういえば、条例制定へ一直線だった橋下知事に本音で異を唱えた人物がいる。府の中西正人教育長だ。「条例による義務付けは必要ない」と議会で答弁した。
 府立高の教員約9000人のうち、今年春の入学式での不起立は38人で、年々減少傾向にある。中西教育長は「全教員の起立斉唱は当然。しかしこれまでずっと校長が『合意と納得を得る』方針でやってきた。現場で粘り強く本音で教員と話し合い、向き合ってきたからこそ減ってきたんですよ」と説明する。条例には無論従うが、現在も自分の考えは基本的に変わっていないという。
 さて再び、大谷さんの指摘。「江戸時代から、お上の言うことは聞いたふりして、実はいいかげんにしておくのが大阪人。お上がきつく締め付けると逆効果の場合もある。今回もどこまで効果があるかはわからんよ。大阪らしゅうないわ」とさらり。さらに「それをわからん橋下知事はまだまだ若いなあ」。
 そういえば、大阪出身の作家、司馬遼太郎さんも著書で大阪人の気質について、こう指摘していた。
 「ともかく権力というものに対して伝統的になめているところがある」(「手掘り日本史」)
 気骨がある、ということか。上意下達ではつまらない、自由闊達(かったつ)、天真らんまんでちょうどいい。「元気がない」と言われて久しい大阪だが、持ち前の気質までなくしたらアカンのとちゃうか?
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 「ザ・特集」は毎週木曜掲載です。ご意見、ご感想は
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敦賀市議会特別委員会が“脱原発”意見書を議員提案へ/男女共同参画 「30%目標」へ環境の整備を

2011-06-26 15:41:33 | 地震・原発・災害
「もんじゅ」の現地である敦賀市の「敦賀市議会原子力発電所特別委員会」が、
「エネルギー政策見直しの意見書」の提出を、全会一致で決定した。

提案したのは、友人の無党派・市民派議員の今大地晴美さん。
原発については、政党所属議員が態度を明らかにしにくい中、
何のしがらみもなく市民の目線にたって仕事ができる、今大地さんがリードした形。

やったね!!はるみさん

 原発立地、敦賀市会が“脱原発” 特別委が意見書
(2011年6月25日 福井新聞)

福井県の敦賀市会の原子力発電所特別委は24日、「将来的に再生可能エネルギーに転換を図る」ことなどを国に求める「エネルギー政策見直しの意見書」を30日の本会議に上程すると決めた。既存の原発や、準備工事が進む日本原電敦賀3、4号機増設計画を推進する立場は変わらないとしているが、立地地域が“脱原発”を目指す意思表示となるだけに、委員外の市議からは疑問の声も出ている。
 今大地晴美議員(無所属)が提案。「事故が起きると、ほぼ市全域が半径20キロ圏内に入る」とし1エネルギー政策を見直し、将来的に再生可能エネルギーに転換2原発の安全基準の評価、見直し3避難道路や避難施設の早急な整備4原子力安全・保安院を経済産業省から分離独立し、権限強化―を国に求める内容。同特別委では、委員長を除く9人全員が上程に賛成した。
 同特別委委員長の高野新一議員は「エネルギー政策が原子力に傾き過ぎたきらいがある。ただちには無理だが、将来的には代替エネルギーも視野に入れていかねばならない」とし“ゆるやかな脱原発”であると説明。同市内に立地する日本原電敦賀1、2号機、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」や敦賀3、4号機増設計画については「廃炉や計画中止は全く求めていない。共存の姿勢は変わらない」と強調した。
 同委では、傍聴していた委員外の議員が「敦賀3、4号機増設に対する市会の考え方をきちんと整理しなければいけない。文書だけでは『増設は認めない』と受け止められかねない」と指摘。また市議の一人からは「原子力と共存している敦賀市の在り方そのものを否定する内容。文言の修正等がなければ反対せざるを得ない」と反発の声も聞かれた。
 意見書は市会最終日の30日に議員提出議案として上程され、可決されれば関係省庁に提出する  


敦賀市議会が「原発偏重脱却」
委員会意見書可決 エネルギー転換明記
 

 敦賀市議会原子力発電所特別委員会は24日、国にエネルギー政策の見直しなどを求める意見書を全会一致で決定した。当初の原案には、原発推進派の注文で文言修正が相次いだが、「再生可能エネルギーに転換を図る」などと明記。同委は「脱原発の要求ではないが、これまでは原発に偏り過ぎだった」としている。30日の本会議で可決される見通し。(藤戸健志)

 意見書は4項目で、▽将来的にエネルギー政策を見直し、再生可能エネルギーに転換を図る▽原発の安全確保を図るため経済産業省から原子力安全・保安院を分離・独立させて権限を強化する▽原発周辺の避難道路の早急な整備――など。
 原案を提出したのは、福島原発の事故を受け、4月の市議選で初めて脱原発を前面に訴えた今大地晴美市議(無所属)。「敦賀半島の原発から半径20キロ圏内に市全域が入る。多くの市民が不安に感じている」と意見書提出の意義を訴えた。
 最も議論が白熱したのが1項目の「期限を定めてエネルギー政策を見直し、再生可能エネルギーに転換する」。「風力発電などで原発の代替はできない」などの反対意見が相次ぎ、「期限を定めて」が「将来的に」へとトーンダウンした。
 原案の表題「エネルギー政策の見直しを求める意見書」にも反対意見が続出。傍聴席の市議から「市議会は日本原子力発電敦賀原発3、4号機の増設を認めないと受け止められる」といった場外発言を機に、賛同者が「(政策の見直しを)求める」の削除を要求。「エネルギー政策の見直し等についての意見書」への修正で何とか合意した。
 終了後、今大地市議は、「修正されたとはいえ意見書が通ったことに正直、驚いた。福島原発の事故で市民の感覚も変わり始めている。原発の立地地域が意見書を出すことに意味がある」と話した。
(2011年6月25日 読売新聞)


「もんじゅ」の記事でアクセス上昇中、注目の今大地さんのブログ。
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議会に今大地さんのような、ちゃんと発言し仕事をする
まともな市民派議員がひとりいれば、政治を変えることができる。

おりしも、6月23~29日は「男女共同参画週間」。

今年の「男女共同参画白書」によると、女性議員の数はまだまだ少ない。
内閣府男女共同参画局は、「女性の政治分野での活躍を促すため、
性別を基準に一定の人数や比率を割り当てる「クオータ制」の導入検討を提案した」とのこと。
実効性のともなう「クオータ制」を導入してもらいたいものだ。

国会では「クオータ制」を取り入れて、女性の政策決定への参加をすすめもらって、  、
自治体議員では、やっぱり「どの政党ともキョリを置き、
市民の目線で、市民の利益のために働く」無党派・市民派議員を増やしたい。

依然根強い日本の男女格差、縮小に向け「クオータ制」検討も 

 【東京】内閣府男女共同参画局は今週、女性の政治分野での活躍を促すため、性別を基準に一定の人数や比率を割り当てる「クオータ制」の導入検討を提案した。これは女性の指導的地位への起用を他の先進諸国並みに引き上げようとする政府の取り組みが、順調に進んでいないことを物語っている。
 クオータ制は賛否両論だ。だが内閣府男女共同参画局は今週公表した報告書で、女性議員の割合が30%を超えるスウェーデンやノルウェー、ドイツでは、クオータ制が女性議員の割合引き上げに大いに役立ったとする見解を明らかにした。ドイツでは今、企業の取締役会メンバーに占める女性の割合についてクオータ制を導入するかどうかが検討されている。
 報告書によると、日本の衆参両院に女性が占める割合はそれぞれ10.9%と18.2%で、日本の国会議員に占める女性の割合は186カ国中121位と低迷している。
 こうした現状を受けて、男女共同参画局はクオータ制導入の検討を推奨している。ただし、具体的な割り当て内容は特定していない。報告書は21日に内閣に受理されたが、拘束力はない。
 男女共同参画局調査課長の中垣陽子氏は、こうしたアイデアを公表することで国民の意識を高め、議論を促すことが目的だとし、クオータ制が近く法制化される可能性は低いとした。だがいずれにしろ、女性指導者やロールモデルの人数を増やすためには、もっと積極的な措置が必要だとした。
 女性議員や役員の割合引き上げは、女性の社会進出にかかわる広範な問題に影響する。日本は人口縮小に直面していることから、一部のエコノミストは女性労働力の不足は日本の世界的競争力を損ない、経済成長を衰えさせる可能性があると主張する。日米それぞれの統計データによると、労働人口に占める成人女性の割合は、米国は約58%であるのに対して、日本は約48%だ。
 ゴールドマン・サックスが昨年10月に公表したリポートによると、女性労働人口を増加させることで、日本の国内総生産(GDP)を15%引き上げることが可能だという。
 保育所の不足と並んで、ロールモデルとなる女性リーダーが少ないことも、第1子出産を機に職場を離れる日本の若い女性が多い理由の1つに挙げられている。日本における男女の役割の定義はより伝統的だ。料理をはじめとする家事の大部分を担うのは通常女性で、生活費を稼ぐのは男性とされている。
 日本は2005年、社会のあらゆる分野において、20年までに指導的地位に女性が占める割合を最低30%まで引き上げるという、拘束力のない目標を設定した。21日に公表された報告書では、特に政治分野と比較して企業における男女平等化が立ち遅れているため、この目標の達成は現実的ではないとしている。東洋経済の調査によると、日本の上場企業の役員に女性が占める割合はわずか1.2%ほどだ。
 この問題に関して日本の女性の意見は分かれている。大塚ホールディングスの常務取締役で唯一の女性役員である東條紀子氏は、クオータ制のような人為的な差別撤退制度の導入には懐疑的だ。たとえ今すぐ具体的な数値目標を課しても、それを満たせるだけの役員になる資格のある女性はいないだろう、というのがその理由だ。東條氏は、重要なのは若い世代の女性の意識を育み、能力を開発することだと話す。
 スペイン、フランス、オランダなどの欧州諸国では、企業の取締役会メンバーに占める女性の割合についてクオータ制を導入している。ノルウェーでは、02年に監査役会メンバーの構成にクオータを課すことを法制化し、今では約44%を女性が占めている。英国では取締役メンバーに関するクオータ制導入のメリットが議論されているが、法律による義務化は行われそうにない。
 ゴールドマン・サックス証券のチーフ日本株ストラテジスト、キャシー松井氏は、まさに国民のリーダーである政治の世界では、少なくともクオータ制のような仕組みが必要だと話す。
 日本は長い間、職場での男女格差の改善ペースが遅いとして批判を浴びてきた。近年では、日本銀行で昨年7月に初の女性支店長が誕生したり、蓮舫行政刷新担当相が日本初の女性首相の最有力候補に挙げられるなど、女性の積極活用は増えてはいるが、これらはごくまれな例だ。職場における女性の職種は依然お茶くみや受け付けなどの仕事が多くを占めている。しかも、そのような職種では女らしく、かわいく見えるよう高い声で話すこともあるようだ。
記者: Mariko Sanchanta And Yoree Koh
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2011年 6月 24日
 


 男女共同参画 「30%目標」へ環境の整備を(6月26日付・読売社説) 

 女性の能力を活用していくことが、より一層の活力をこれからの日本社会にもたらすだろう。男女共同参画の一つの意義もそこにある。
 政府は、社会のあらゆる分野で指導的地位に女性が占める割合を、2020年までに少なくとも30%程度にすることを、03年から目標に掲げている。
 しかし、現在の達成率は10%に過ぎない。今年の男女共同参画白書は、多くの分野で女性の参画がまだまだ不十分だとして、取り組みの強化を求めている。
 既に米国では42%、ドイツは37%に達しており、欧米諸国との差は際だっている。
 男女雇用機会均等法の施行から25年が過ぎ、“均等法世代”と呼ばれた女性たちの一部は、管理職や役員として活躍している。だが、従業員100人以上の企業の課長級以上に占める女性の割合は、6%に過ぎない。
 女性管理職が少ないのは、第1子出産を機に退職する女性が多いためだ。保育施設や育児休業制度を拡充していく必要がある。
 近年は、総合職新卒採用の女性比率を30%以上とすることを目標に掲げたり、女性幹部育成に力を入れたりする企業もある。
 仕事と育児の両立ができるよう「仕事と生活の調和」(ワーク・ライフ・バランス)を図っていくことも肝要だ。女性が働きやすい職場環境の整備は急務である。
 少子高齢化が進む中で、労働力人口の減少が懸念されている。現在は、65歳以上の高齢者1人当たりに対し、2・7人の現役世代が支えている。30年には、これを1・8人で支えなければならないとする試算もある。
 女性の労働力を抜きにして今後の日本社会は成り立たない。
 生活環境をより豊かなものにしていく上でも、女性の視点を取り入れていくことが求められる。
 東日本大震災では、内閣府は被災地の自治体に対し女性相談窓口の設置などを働きかけたが、対応は後手に回りがちだ。避難所では女性のプライバシーが確保されていないことが問題となった。
 宮城県登米(とめ)市では、男女共同参画条例策定委員の女性らが支援グループを組織した。避難所の女性たちの要望を聞き取って、企業と連携しながら、下着や化粧品の配給に動いた。
 被災者の心のケアや、子育て環境の改善などにも、女性の果たす役割は大きい。今後の震災復興にも、きめ細かな女性の目を積極的に生かしていくべきだろう。
(2011年6月26日 読売新聞)


女性国会議員11.3%=世界121位と低水準-男女参画白書 

 政府は21日午前の閣議で、2011年版の男女共同参画白書を決定した。それによると、今年3月現在で衆院議員に占める女性の割合は11.3%で、05年の9.0%と比べて増加したものの、世界186カ国の中では121位と低水準にとどまった。
 下院または一院制の女性議員の比率が最も高かったのがルワンダで56.3%に上った。次いで、スウェーデン45.0%、南アフリカ44.5%の順。アジアではネパールが33.2%がトップで、日本は隣国である韓国の14.7%を下回り、白書は「わが国の政治分野での女性の参画状況は国際的に見て遅れている」と結論付けた。 
 経済分野でも、日本女性の進出は低迷。上場企業約3600社の役員約4万2000人のうち女性は515人で、全体に占める割合はわずか1.2%だった。
 白書はこうした現状を踏まえ、政府が03年に掲げた「社会のあらゆる分野で20年までに指導的地位に女性が占める割合を20%程度とする」とした目標を実現するため、「官民を挙げて真剣に取り組まなければならない」と強調。女性公務員の採用促進や、女性の活用を進める中小企業への情報提供など「ポジティブ・アクション」への取り組みを強化するよう求めている。
(2011/06/21-時事通信) 


こちらも快挙。
オマケです。
米国:同性婚を合法化 ニューヨーク州、来月施行

 【ニューヨーク山科武司】ニューヨーク州上院は24日、同性同士の結婚を「合法」と認める法案を賛成多数で可決、クオモ知事(民主)の署名を経て成立した。全米ではコネティカット、アイオワ、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、バーモントの5州とコロンビア特別区(首都ワシントン)に次ぐ。30日後に施行される。
 ニューヨークは69年に同性愛者の権利獲得運動が急進化するきっかけとなった暴動が発生した地で、今回の合法化は、同性愛者の権利拡大の流れの中で象徴的な意味がある。
 ある議員グループの試算によると、法施行後3年間でニューヨーク州在住の約2万1000組の同性婚カップルが結婚する見通し。
ニューヨークのブルームバーグ市長は「自由と平等の歴史的な勝利だ」と合法化を歓迎した。ニューヨーク州は09年に同性婚の合法化を目指したが、共和党の反対多数で挫折していた。
毎日新聞 2011年6月26日 東京朝刊 


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白から赤へ色変わり~山あじさい「紅(くれない)」/サツキの剪定

2011-06-25 18:34:22 | 花/美しいもの
昨夜は土砂降りの雷雨。
朝になったら、うそのように止んでいたので、
花が終わったサツキの剪定をすることにしました。

朝10時頃から始めて、昼はカレーを外で食べたら、
またすぐに庭仕事に取りかかったので仕事ははかどりましたが、
汗は滝のように流れるし、もうへろへろ。

夕方、剪定ばさみを持っている手がつり始めたので、作業はここまで。

坂のあがりぐちのレンギョウもばっさり、
はびこっていたドクダミやヤブガラシなどの蔓もとったので、すっきりしました。

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白から赤に色がかわっていく山紫陽花「紅(くれない)」。

だんだん、

だんだん、

赤くなってきて、

真っ赤になりました。
    

      

   

おとなりの山紫陽花は赤、青、紫に「七変化」。
   

   

涼やかな水色で中心が白いてまり紫陽花。
   

   

   

アメリカノリノキ(ハイドランジア・アルボレスケンス)「アナベル」。
   

  

同じくアメリカノリノキで、ガク咲きのホワイト・ドーム。
   

茎もまっすぐで葉の色がうすくて、紫陽花とちょっと感じか違います。

紫陽花の仲間の多くは、花後に早めに剪定しないと翌年花が咲きませんが、
「アナベル」の仲間は、冬に選定しても花が咲きます。
ドライフラワーのように花がらをつけておいても、風情があります。

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高木仁三郎という希望(中里英章)/高木仁三郎さんの著書/もんじゅ装置、無事引き抜き完了

2011-06-24 22:00:31 | 地震・原発・災害
高速増殖炉「もんじゅ」の原子炉に落ちていた装置の引き抜き作業は、
今朝、ぶじに終わり、炉内中継装置は回収されたそうです。
まずはよかったのですが、日本原子力研究開発機構はもんじゅの運転再開を諦めていないようです。

 もんじゅ落下装置、詳しく調査へ 年度内稼動は厳しく(2011年6月24日 福井新聞) 

わたしは「もんじゅ」について、始動のときから反対しています。
昨日、いちばんアクセスが多かったのは、この記事。
福島だけでなく、危険な「もんじゅ」に関心が高まっています。

「もんじゅ」の試験運転再開に反対します/ストップ・ザ・もんじゅ!(2010-05-07 )

一昨日の夕刊に、2000年に亡くなった高木仁三郎さんのことがのっていました。
執筆されているのは、高木仁三郎さんの本をたくさん出していらっしゃる、
七つ森書館の中里英章さん。
わたしも今回の原発事故のあと、高木さんの本を何冊か読み返しました。


2011.6.22 中日新聞

高木仁三郎という希望
                        中里英章


"市民科学"思想の温かさ
3・11の原発震災後、高木仁三郎さんの著書を新装版として出版しました。『チェルノブイリ原発事故』『食卓にあがった放射能』『反原発、出前します』の三冊ですが、20年も前に出版されたとは思うないほど、みずみずしい文章が語りかけてくるのに驚かされました。・・・
 高木さんとであったのは969年のことです。・・・・
・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 1987年に『あきらめから希望へ』(花崎皋平との対論)を出版しました。社会は重苦しい雰囲気に包まれていました。未曾有の大災害となったチェルノブイリ原発事故から一年を経ていましたが、ヨーロッパやウクライナの悲惨な被害の実態が次々に報じられていたからです。日本でも、ジェット気流にのって飛んできた放射能で食品が汚染されるなど、原発を推進する側にも反対する側にもやりきれない気持ちがただよっていました。日比谷公園に二万人もの人々が集まった脱原発大集会は翌年です。
 そうした状況のなかで、市民からの問い合わせや事故の原因究明に忙殺されながら、高木さんは次のような発言をしています。原発技術者や体制内に蔓延する「組織されたあきらめ」を批判したあとに、「わたしは、あきらめに対置して『希望をこそ組織しよう』と言いたい。かのパンドラの箱にひとつだけ残っていたのは希望で、ギリシャ神話によれば、それこそが私たちを生かし続けて来たものだった。かの技術者は『甘い』というだろう。だが、『冷めたあきらめ』より『甘い希望』を選ぶしかあるまい」(「朝日新聞」1987年4月23日)。
 2000年10月8日、道半ばでガンで倒れたのは残念なことでした。高木仁三郎について語るとき、透明なあたたかさを感じるのは希望を抱くからではないでしょうか。
 (なかざと・ひであき=編集者、七つ森書館代表)


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中日の記事に紹介されている『あきらめから希望へ』ももっているはず、
と探したのですが、見当たらないので、子どもにあげたのかも知れません。

本棚にあった高木仁三郎さんの著書のかずかずを紹介します。

チェルノブイリ原発事故のあとに刊行された本ですが、
読んでもとても参考になりますし、福島原発の事故を予言しているような内容に考えさせられます。

関心のある方は、ぜひ読んでみてください。

『森と里の思想―大地に根ざした文化へ』
前田 俊彦 (著), 高木 仁三郎 (著) /七つ森書館 (1986/10)

     
    書評 森と里の思想

『チェルノブイリ 最後の警告』
高木仁三郎著/七つ森書館 (1986/12)

     
「最大の、そしておそらく最後の天からの警告、それがこの事故の意味だろうと思います。
このメッセージを受け取りそこなえば、次は日本の番でしょう」。


『われらチェルノブイリの虜囚―ドキュメント・日本原発列島を抉る』
高木仁三郎・水戸巌-反原発記者会/三一書房 (1987/04)

     

『原発事故はなぜくりかえすのか』
高木仁三郎著/岩波書店 (2000/12/20)

     

『高木仁三郎著作集 全12巻』

     
第1巻 脱原発へ歩みだす1(解説:久米三四郎/解題:西尾漠)
第2巻 脱原発へ歩みだす2(解説:市川定夫/解題:西尾漠)
第3巻 脱原発へ歩みだす3(解説:武本和幸/解題:西尾漠)
第4巻 プルートーンの火(解説:古川路明・小木曽美和子/解題:西尾漠)
第5巻 核燃料サイクル施設批判(解説:鎌田慧/解題:西尾漠)
第6巻 核の時代/エネルギー(解説:山口幸夫/解題:西尾漠)
第7巻 市民科学者として生きる1(解説:花崎皋平/解題:西尾漠)
第8巻 市民科学者として生きる2(解説:松崎早苗/解題:西尾漠)
第9巻 市民科学者として生きる3(解説:斉藤文一/解題:西尾漠)
第10巻 鳥たちの舞うとき(解説:佐高信・高木郎/解題:西尾漠)
第11巻 子どもたちの未来(解説:澤地久枝/解題:西尾漠)
第12巻 論集(解説:古川路明/解題:西尾漠)


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[慰霊の日に]沖縄に戦後はあるのか/源平しもつけと穂咲しもつけ/コウライネム・スカシユリ・時計草

2011-06-23 21:14:39 | 花/美しいもの
きょう23日は沖縄戦から66年の「慰霊の日」です。

社説:[慰霊の日に]沖縄に戦後はあるのか(2011年6月23日 沖縄タイムス)

 沖縄に本当の戦後はあるのだろうか。ひめゆり学徒の手記を読んでそう思った。
 学徒隊の生き残りのひとり、仲本とみさん(84)=旧姓・島袋=が昨年、書きためていた手記を「ひめゆり看護隊の記録」としてまとめ自費出版した。
 砲撃と機銃掃射に追い立てられ逃げ込んだアダンの茂みが最果てだった。葉のすき間から海が見えた。全県民がここに追い詰められたのではと思えるほど多くの気配を感じたという。
 いよいよ自決を覚悟しようとする場面でこんな記述がある。
 隣に潜む日本兵のひそひそ話を聞いた。
 「港川まで行けば友軍だ。友軍は敵を挟み撃ちして南部に追い詰めた。国頭も中頭も友軍がいて住民も安全だ」
 耳を疑った仲本さんが「兵隊さん。いまの話は本当ですか」と聞くと、「ああ、ほんとうだ。元気な者は敵中突破してゲリラ戦でまたご奉公するさ」と返ってきた。
 この期に、この途方もない妄信が沖縄戦のすべてを物語っているように思える。さらには果てしなく続く沖縄のその後の「闘い」を予言していたようでもある。
 本土決戦を遅らせるために捨て石にされた沖縄は、終戦後も日本独立の人質として米国へ差し出された。復帰してもなお基地沖縄の被害は改善されない。
 苦難の歴史はいまも刻まれている。昨年の米軍普天間飛行場をめぐる民主党の公約違反のことだ。政治の混迷が将来への希望さえ奪う。
 ひめゆり平和祈念資料館の島袋淑子館長が先月行った講話の中で、東日本大震災に触れながら、こんな趣旨の話をしていた。
 震災の被害も甚大だが、日本政府が主導して復旧・復興の取り組みがすぐに始められた。一方すべてが焼き尽くされた沖縄は終戦直後に米軍統治下に放り込まれ、住民は自らの運命を決める権利さえ奪われた。強制収容所から解放された生存者が郷里に帰るとすでに多くの土地が基地に奪われていた。

 あれから66年が過ぎたが、地元の意向を顧みないまま沖縄政策を決めてしまう構図はまったく変わらない。
 2日前、ワシントンで開かれた日米安全保障協議委員会(2プラス2)は普天間移設で、名護市辺野古にV字形滑走路を置くことを正式に合意した。沖縄を無視し続ける態度はあのころと同じではないか。さらに日本の安全のため、という理由も重なる。
 2プラス2は共通戦略目標を4年ぶりに全面改定した。名指しはしていないが中国を強く意識した内容となった。
 仮想敵を念頭に戦略を練る現実主義は正しいのか。沖縄の基地集中は正しいのか。
 残念ながら議論は深まらない。沖縄の犠牲は昔もいまも日本防衛上、「所与」のものとして片付けられる。そして沖縄の抗議は外交・安保を知らない稚拙な訴えと煙たがられる。
 軍事が民意に優先する構図が変わらないまま今年も戦没者慰霊祭が営まれる。


梅雨の晴れ間で、気温がぐんぐん上がり午前中には30度越え。
空気が流れないところに生えるカビやホコリが病気を引き起こす、
というこわい番組を立て続けに見たので、
二階も奥の部屋も寝室も、ふすまや障子やドアを全部開け放して、
空気を入れ替えました。
ついでに、洗濯機も「槽洗浄」モードにして、カビや石鹸かすを一掃。
   
先日、花木センターに行った時に、
めずらしい源平しもつけと穂咲しもつけの苗を見つけたので、
買ってきて、一回り大きな鉢に植え替えました。
    

花が咲きはじめたので、玄関の横に置きました。
    

  

穂咲しもつけ。
   

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3週間ほど前に植え替えたキンリョウヘンは、
一週間ほど雨や直射日光の当たらないところで養生、
次の週は血汐紅葉の木の下において、徐々に慣らしていきました。
  
いまは午後から木陰になる半日陰の木の下。
肥料も置いて、新芽もたくさん出ています。

サンスベリアは、梅雨の長雨が当たらないように、ビーチパラソルの下。
   
すぐ南には、トケイソウが咲きました。


フワフワした赤花のコウライネム。
   
暖地性で寒さに弱いので、霜が降りるところでは冬越えは難しいようですが、
矮性なので、地面に植えました。
  

定番のスカシユリ。百合の仲間では一番先に咲きます。
  

  

   
夕陽をあびて、あかく輝いています。

もんじゅに落下した装置の引き上げ作業は、トラブルで遅れたようですが、
午後9時前に開始されたみたいです。
ぶじ朝を迎えたいといのるような気持ちです。

  福井・もんじゅ落下装置、またトラブルで引き抜き作業ずれ込む
2011.6.23 産経新聞

 高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で燃料交換に使う装置が原子炉格納容器内に落下した事故で、日本原子力研究開発機構は23日夜、装置の引き上げ作業を始めた。作業開始前の準備段階で部品に不具合が見つかり、開始が予定より約6時間遅れた。機構は24日までに引き上げ作業を終える予定。
 装置は水や空気と触れると激しく反応する冷却材のナトリウムに一部が漬かっている状態のため、ナトリウムが外気に触れないようアルゴンガスを注入した専用の大型収納容器を通して行う。
 機構によると、23日午後、収納容器下部にある筒からアルゴンガスが漏れていることが判明。調べたところ、筒に取り付けたゴム製の部品が破損しているのが分かり、作業開始が遅れた。
 作業は8時間程度かかる見通し。機構は冷却処理などを経て今秋までに、事故前の正常な状態への復旧を目指している。 



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福島第1原発:深刻な地下水汚染/地下ダム計画文書 東電が作成を認める/株価より汚染防止だ=山田孝男

2011-06-22 18:28:05 | 地震・原発・災害
きょう6月22日は夏至(げし)。
いわずと知れた、1年でいちばん昼が長い日です。
昼間は、岐阜は1カ月ぶりの真夏日になりました。

夜は各地で、「夏至 キャンドルナイト 2011」のイベントが行われます。
キャンドルナイトとは、北米で脱原発運動の一環として始まった運動で、
夏至と冬至の夜に2時間ほど電気を消し、ろうそくの光で過ごすものです。

福島第1原発では、深刻な地下水汚染が拡大しています。
メルトダウン(炉心溶融)した炉心から漏れた高濃度の放射能汚染水で、
なんと最大毎時430ミリシーベルトもの数値とのこと。

 福島2号機の汚染水、最大430ミリシーベルト
2011年6月22日 中日新聞

 福島第1原発の事故で、東京電力は22日、2号機の原子炉建屋地下に大量にたまっている汚染水の表面で最大毎時430ミリシーベルトの放射線量を計測したと発表した。水位は地下1階の床から6メートル。事故後、地下への階段に初めて入った。
 東電と協力会社の社員10人が21日午後1時すぎから10分間、建屋に入って調べた。階段途中まで濃い茶色の汚染水がたまっていた。棒の先に付けた線量計で測定し、メルトダウン(炉心溶融)した炉心から漏れた高濃度の放射能汚染水であることを確認した。
 計測された430ミリシーベルトは、今回の事故に限って引き上げられた作業員の累積被ばく限度の250ミリシーベルトに40分足らずで達するレベル。東電によると、地下での作業の予定はない。
(中日新聞)


毎日新聞は、京大の小出裕章さんの、
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
という、とてもこわい発言を報じています。
原発事故は収拾するどころか、わたしたちの見えないところで、
今まさに「チャイナシンドローム」が進行しているのです。

 風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男 

 そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。
 京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。
 その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
 「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
 さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
 ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
 理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。
 筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。プレスは記者発表をさしている。
 対処方針は5項目。要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。
 応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。
 「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」
 記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。
 福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。
 政府当局者の一人がこう言った。「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」
 誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。
 菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。
 なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。いま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略)(毎週月曜日掲載)
毎日新聞 2011年6月20日 東京朝刊 


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以下、地下ダム関連の記事です。

福島第1原発:東電、遮蔽壁費用公表せず 債務超過懸念で 
毎日新聞 2011年6月20日

東京電力が福島第1原発事故をめぐる地下水の汚染防止のための遮蔽(しゃへい)壁(地下ダム)の設置に関し、設置費用が1000億円レベルになるとの見通しを立てながら、公表しない意向を政府に伝えていたことが分かった。政府と東電の費用負担が明確でない中、東電が費用計上すれば債務超過に陥りかねないことを懸念したためだ。抜本的な汚染水対策の先送りとの批判の声も出てきそうだ。
 東電が政府側に渡した文書は13日付で、遮蔽壁の基本仕様などが図面を添付して説明されている。「『地下バウンダリ』プレスについて」という遮蔽壁の記者発表に関する文書もあり、発表に臨む際の東電の対処方針が5項目にまとめられている。記者との主な想定問答もあり、14日を発表予定日としていた。
 記者発表の文書によると、東電は、以前から地下水汚染の防止策を検討しており、「最も有力な対策」と指摘。「今後の設計次第では1000億円レベルとなる可能性もある」と見通しを立てた。しかし、東電はすでに11年3月期の連結決算で1兆2473億円の最終赤字を計上。このため、「仮に1000億円レベルのさらなる債務計上を余儀なくされることになれば、市場から債務超過に一歩近づいたとの厳しい評価を受ける可能性が大きい」と債務超過についての強い懸念を指摘。その上で、記者会見で「着工時期や費用は今後の調査・設計次第で不明」との立場で臨むと政府に伝えている。
 同時に東電は、国と東電の費用分担がはっきりしていないことを強調。メディアからの「詰問」も懸念し、債務超過に陥りかねないとの危機的な認識が、抜本的な汚染水対策を先送りさせていた実態が浮き上がった。
 結局、14日に発表は行われず、17日の事故収束を目指す工程表改定の発表の中で「遮蔽壁の検討」という形で盛り込まれた。

 ◇「具体的設計まだ」…東電
 東電は20日午前の記者会見で「(遮蔽壁については)17日に説明させてもらった」との認識を示した上で、「どういった形で設けるか検討中。まだ具体的な設計まで行っていない。場所や期間などを調べている」と答えた。

 ◇「急ぐ必要ない」…保安院
 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は20日の会見で「大規模な対策で費用もかかる。地下水脈などの状況を踏まえ十分議論してから実行するものだ」と述べ、対策を急ぐ必要はないとの認識を示した。 


福島第1原発:地下ダム計画文書 東電が作成を認める

福島第1原発:地下ダム計画文書 東電が作成を認める
 東京電力が福島第1原発事故で地下水の汚染防止のため設置を検討している遮蔽(しゃへい)壁(地下ダム)の費用が1000億円レベルになるなどと記した文書(6月13日付)について、東電は21日の会見で「当時の考え方をまとめたもの」と同社が作成した文書であることを認めた。
 東電は内容について14日に発表する予定だったが、費用計上による債務超過を懸念。毎日新聞が20日に報じて明らかになった。
 文書は、債務超過で市場から厳しく評価されないよう、国の支援がないと設置事業を前倒ししないという趣旨が記載されている。この点について、東電は「まだ合理的な費用の見積もりができていないなかでの表現」と釈明。具体的な工期などの見通しは示さなかった。【奥山智己】
毎日新聞 2011年6月21日

----------------------------------------------------------------------
福島第1原発:東電が政府側に渡した文書の全文  

東京電力が政府側に渡した汚染水遮へい壁に関する文書の全文は次の通り。
 ◇
 平成23年6月13日
 東京電力株式会社

 福島第1原子力発電所地下バウンダリの基本仕様について
 平成23年5月17日にお知らせした「『福島第1原子力発電所・事故の収束に向けた道筋』の進捗(しんちょく)状況について」にもとづき、当社福島第一原子力発電所において、海洋への汚染拡大を防止する観点から、地下水の遮へい工法について検討をすすめているところです。地下水の遮へいの構築については、中期的課題と位置付けておりますが、このたび、早急に対策工事に着手するために必要な、地下バウンダリ構築にあたっての基本的な考え方と基本仕様を示すことにいたしました。

添付資料
・別紙:地下バウンダリの基本仕様について

 ◇地下バウンダリの基本仕様について
1.基本的な考え方
○東京電力(株)は、これ以上海を汚染させないために、地下水の遮水について万全の対策を講じる。
○この一環として、地下バウンダリの具体的な設計に着手する。なお、設計がまとまり次第、統合対策室の承認をいただいた上で、対策エ事に着手する予定である。

2.地下バウンダリを設置する目的
○地下を通じた放射性物質の拡大による海洋汚染を防止すること。
○高濃度の滞留水がこれ以上海洋に流出させないために「後追いにならない備え」とすること。

3.地下バウンダリの基本仕様
○遮水範囲
 1~4号機原子炉建屋およびタービン建屋の周りに遮水壁を構築する。範囲は図-1において赤線で示す部分を基本とし、他構造物の干渉等を考慮して適切な範囲を設定する。
○遮水壁の仕様
 遮水壁は、基本的にスラリー連壁とし、難透水層の深さまで到達させる。海側については、遮水壁の施工性を考慮して、はじめに鋼管矢板等を設置し、その内側を一部埋め戻した上でスラリー連壁を構築する(図-2)。
○その他
 遮水壁内の汚染水を揚水(回収)し、外界へ放出されるリスクを低減する。また、雨水等の浸透を避けるために地表面をフェーシングする(図-2)。

4.課題
 今後、福島第1原子力発電所の安定化に向けたさまざまな対策工事と調整を図りながら、基本仕様をベースに以下の点について、より詳細な検討を継続的に進めるとともに合理化を図る。

○他のエ事、構造物との干渉箇所の調整及び対策
○揚水による汚染水の回収・処理の低減のための揚水計画の最適化
○配置計画の最適化
○遮水壁の構造の最適化
○工程短縮
以上

 ◇「地下バウンダリ」プレスについて
 (1)地下水の遮へい対策は、馬淵補佐官のご指導の下、『中長期対策チーム』にて検討を進めてきているが、「地下バウンダリ(発電所の周りに壁を構築し遮水するもの)」は現在、最も有力な対策と位置づけ。ただし、対策費用は現状不確定であるものの、今後の設計次第では1000億円レベルとなる可能性もある。

 (2)今回の検討の過程で、政府側から国プロジェクト化の示唆(当初は国交省予算)があり、その前提で、設計着手と工事着工の前倒し案が浮上。ただし、現状では、担当府省がどこになるかも含め、国プロ予算の具体化に目途が立っているわけではなく、経産省(原子力政策課)でも最近になり検討を始められたとの認識。

 (3)こうした中で、速やかにプレス発表をすべきとの馬淵補佐官のご意向を踏まえ、14日の実施に向け準備中であるが、工事の実施を前提とするプレス発表をした場合は、その費用の概算および当社負債の計上の必要性についてマスコミから詰問される可能性が高い。

 (4)また、現在、22年度の有価証券報告書の監査期間中であり、会計監査人から、当該費用の見積もりが可能な場合は、その記載を求められる虞(おそれ)が高い。しかし、極めて厳しい財務状況にある現下で、仮に1000億円レベルの更なる債務計上を余儀なくされることになれば、市場から債務超過に一歩近づいた、あるいはその方向に進んでいる、との厳しい評価を受ける可能性が大きい。これは是非回避したい。

 (5)したがって、馬淵補佐官のご意向を踏まえ14日にプレス発表とする際には、次のスタンスで臨むことについてご理解をいただきたい。
   (1)今回は「実現可能性調査」としての設計着手であり、着工時期や費用は今後の調査・設計次第にて不明であること。
  (2)費用負担のあり方(国プロ化)は、令後の検討の中で別途判断されていくものであること。            以上

 ◇「福島第1原子力発電所における地下水の遮へい工法の検討状況」の主なQA
Q.いつから着工する予定(見込み)なのか。
A.設計の検討結果次第にて現時点では不明。

Q.今年度中の着エはあり得るのか。
A.(設計の検討の結果次第にて)現時点では何とも言えない。

Q.早く着手しなければ地下水や海水の汚染が拡大するのではないか。
A.発電所敷地の地下水は山側から海側に流れている。ただし、流速は遅く(5~10cm/日)、仮に敷地地下に微量に汚染した水が浸透し、その地下水が海に向かって流れたとしても、時間的猶予(沿岸に到達するには1年以上)はあると考えている。

Q.1年後には対策を打つのか?
A.地下土中をゆっくり水が流れる際に、土壌に吸着される核種もあり、沿岸に到達する地下水が汚染されているか否かも含めた評価検討が必要。

Q.費用はどの程度か。
A.設計の検討結果次第にて現時点では不明。

SQ.概算でも言えないのか。10億円レベルなのか、数百億円レベルなのか、それ以上なのか。
SA.設計の検討ではさまざまな工法を検討するし、基本仕様そのものの見直しもあるかもしれないので、現時点では何とも言えない。

Q.費用について何らか計上すべきではないか。隠れ債務ではないか。
A.費用負担については、国のプロジェクト化も含め、国の直接的な負担の可能性について、政府に相談してきているところ。概算も不明であり、またその費用負担のあり方も今後の検討事項のため、当社の費用として計上すべき段階でない。         以上
2011年6月20日


IAEA:原発事故評価見直しへ 「レベル8」新設も
 

【ウィーン樋口直樹】東京電力福島第1原発事故を受け、国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)は原発事故の深刻さを示す国際評価尺度(INES)の見直しに着手する。現行の0から7までの8段階を細分化するなどして、事故による環境や健康への影響度をより実態にあった形で評価する考えだ。「レベル8」以上の新設や従来の「レベル7」までをさらに細かく分類する可能性がある。
 IAEAの天野之弥事務局長は20日の閣僚級会議で「INESは重要な情報手段だ。しかし、福島第1原発事故については、INESの評価は役に立たないことが判明した」と述べ、INESの諮問委員会に尺度の改善を要請することを明らかにした。
 福島事故は今年4月、史上最悪とされているチェルノブイリ原発事故(86年)と同じ「レベル7」に引き上げられたが、天野氏は事故の構造も周辺への影響度もチェルノブイリ事故に遠く及ばないとの見解を示してきた。評価尺度の細分化で両事故の深刻さの違いを明確にする狙いがありそうだ。
 INESはレベル7の評価要件の一つとして「放射性物質ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」を挙げている。福島原発の放出量はこれに該当するが、チェルノブイリ事故放出量の10分の1程度とされている。
毎日新聞 2011年6月22日 11時33分(最終更新 6月22日 12時23分) 



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浅草「舟和」の<芋ようかん・あんこ玉>/東京土産

2011-06-21 19:42:06 | おいしいもの/食について
東京で一泊したのですが、昨夜の夕食は
ホテル近くのバーミアンの冷やし中華(つれはラーメン)と餃子で済ませました。
   

今朝は朝抜きだったので、お昼ご飯はおいしい物を食べようと、
以前食べた新宿のおすし屋さんを探したのですが見つからず。
たまたま見つけた旭川ラーメンの「山頭火」に入りました。
  

東京で食べたのはたったこれだけ・・・(笑)。

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東京のみやげには、デパ地下でうまいもんを買うぞ、と思っていたのですが、
新宿の京王デパートの入り口で、
舟和の芋羊かんとあんこ玉の出張販売をみつけて買いました。

舟和といえば、東京浅草にある老舗和菓子店。
先日、テレビで浅草本店の舟和の芋羊かんを紹介していて、
「おいしそう」と思ってみていたので、つい衝動買い。

  舟和ホームページ 

「あんこ玉」は、いちご・いんげん・珈琲 ・抹茶・小豆 ・みかんの6個。
  
ご飯の前だったのですが、少しだけ味見しました。
自然なあまさの「いもようかん」と初体験の「あんこ玉」。
   
もう少し食べたかったのですが、明日の楽しみにしておきます。

一昨日つけた梅干しは梅酢がひたひたに上がっていました。
   
梅酒もいい感じです。
   

お昼にお寿司を食べられなかったので、
夕ご飯にお刺身をかってきましたよ。
   


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