みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

『非原発 「福島」から「ゼロ」へ』/原発と政治―未来にツケを回すのか―「地元」をとらえ直そう

2013-06-30 07:56:02 | 地震・原発・災害
病院の帰りに、久しぶりに県図書館に言ったら、
入り口の「原発コーナー」に厚さ10cmほどはあると思える本。

『非原発 「福島」から「ゼロ」へ』(一葉社 )です。
東京新聞「こちら特報部」が連載していた記事を本にまとめたもので、
読んでみたいと思っていた本です。



東京新聞(中日新聞)は福島原発事故の当初より
「非(反)原発」の立場を鮮明に貫いていて
「原発関連報道」は、他紙には追従を許さないほどの質と量で読みごたえがあります。

分厚い本なのでまだ読み始めたばかりですが、
この本を読んで、あらためて「非(反)原発」の思いを新たにしています。

 【書評】非原発 「福島」から「ゼロ」へ 東京新聞「こちら特報部」編著(2013年3月10日 東京新聞) 

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昨日の朝日新聞の社説も、
二つとも「原発と政治」がテーマでした。

  原発と政治―未来にツケを回すのか
2013年6月29日(土)付 朝日新聞

 あの日。地震と津波の脅威にがく然としていた私たちに追いうちをかけたのが、「福島第一原発で全電源を喪失」「原子炉の冷却不能」というニュースだった。

 爆発で原子炉建屋が吹き飛ばされる映像を目にして、背筋が凍った。

 そのことを、よもや忘れたわけではあるまい。

 安倍政権の原発政策である。

 自民党は参院選の公約で、原発の再稼働について地元の理解を得ることが「国の責任」と明記した。

 「安全性が確認された原発は動かす」が、安倍政権の基本方針だ。首相は国会閉会後の記者会見で「原子力規制委員会の基準を満たさない限り再稼働しない」と言い回しを変えたが、規制委さえクリアすれば、原発というシステムには問題ないという認識のようだ。

 折しも7月8日に、新しい規制基準が施行され、既存の原発が新基準に適合しているかどうかの審査が始まる。

 確かに、新基準はさまざまな点で改善はされている。

 旧来は規制当局が電力会社に取り込まれ、電力側が基準づくりや審査を都合よく誘導していた面があった。

 新基準は、活断層を厳しく吟味するほか、地震・津波対策やケーブルの不燃化、電源・冷却手段の多重化、中央制御室のバックアップ施設などを求める。

 今後も新たな基準を設けた場合、既存原発に例外なく適用することになったのは前進だ。過酷事故が起きることを前提に対策を求めた点も評価する。

 しかし、新しい基準への適合は「安全宣言」ではない。規制委が、「安全基準」から「規制基準」へ名称を変えたのも、そのためだ。安倍政権はそこから目をそらしている。

 なにより、福島の事故があぶり出したのは、安全対策の不備だけではない。

 たとえば、原発から出る危険なゴミの問題である。

 使用済み核燃料や廃炉で生じる高レベルの放射性廃棄物をどこにどうやって処分するか、まったく手つかずのままだ。当座の保管場所さえ確保できていないのが現状である。

 安倍政権は発足当初から、使用済み核燃料を再処理して利用する核燃料サイクル事業の継続を表明した。6月の日仏首脳会談でも、両国が協力して推進していく姿勢を強調した。

 しかし、計画の主役だった高速増殖炉は失敗続きで見通しがつかない。使用済み燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を商業炉で使うプルサーマル発電に頼るしかないが、これまでに取り出したプルトニウムを消化しきるのも難しい。

 ましてや、青森県六ケ所村の再処理工場を動かせば、プルトニウムをさらに増やすことになり、核不拡散を定めた国際公約に違反する。

 こうした負の側面に目をつぶり、課題を先送りするような原発回帰は「政治の無責任」としかいいようがない。

 原発というシステム全体の見直しを怠るなかでの再稼働は、矛盾を拡大させるだけだ。

 規制委の審査も、リスクの高い原発をふるい落とす仕分け作業と位置づけるべきである。「NO」とされた原発は、政府がすみやかに廃炉措置へと導く手立てを講ずる。

 基準への適応が認められた原発も、再稼働するには「本当に必要か」という需給と経済面からの検討が欠かせない。

 事故当時に比べると、節電意識や省エネ投資が進み、少なくとも需給面では乗り切れる情勢になった。

 あとは、原発が動かないことによる電気料金の値上げがどの程度、生活や経済活動の重荷になっているかという問題だ。

 負担感は人や立場によって異なるだろう。議論には根拠のあるデータが欠かせない。

 民主党政権時代に試行したコスト等検証委員会や需給検証委員会のような枠組みをつくり、国民に公開された場で合意を形成しなければならない。

 その際、火力発電の燃料代の増加といった目先の負担や損失だけでなく、放射性廃棄物の処理費用や事故が起きた場合の賠償など中長期に生じうるコストも総合して考える必要がある。 未来世代に確実にツケが回る問題に手を打つことこそ、政治の仕事である。


 原発と政治―「地元」をとらえ直そう

2013年6月29日(土)付 朝日新聞

 原発が事故を起こせば、極めて広範囲に打撃を与える。

 この最低限の教訓さえ、まだきちんと生かされていない。

 国は福島の事故後、防災対策を準備する「重点区域」を、原発の8~10キロ圏から30キロ圏に広げた。対象の自治体は45市町村から135市町村に増えた。

 原発を再稼働するなら、これら「地元自治体」から同意を得るのが不可欠だろう。

 実際、関係する自治体は電力会社に、再稼働時は同意を条件とする立地自治体並みの協定を結ぶよう求め始めている。

 だが、交渉は難航している。関西電力が早期の再稼働をめざす福井県の高浜原発では、30キロ圏内に入る京都府や滋賀県の自治体が関電と交渉中だが、関電は認めようとしない。

 立地自治体の側にも、被害地域を広く想定する国の方針に反発する動きがある。

 福井県は全国最多の14基の原発が集中立地し、大きな災害が起きれば原発が相次いで事故を起こす心配がある。

 ところが、県は「国の避難基準があいまい」などとして、隣接する他府県の自治体との交渉を後回しにし、避難先を県内に限る計画をつくった。

 その結果、美浜原発の過酷事故を想定した6月の避難訓練では、美浜町民は原発から遠ざかる滋賀県ではなく、県の計画に従い、大飯原発のある県内のおおい町へ逃げた。これが、住民の安全を第一に考えた対応だと言えるだろうか。

 背景には、原発事業者と立地自治体との特別な関係がある。事業者は自治体に寄付金や雇用の場を提供し、自治体は危険な原発を受け入れる。

 「地元」が広がれば、事業者にとっては再稼働のハードルが上がり、立地自治体もこれまで通りの見返りが得られる保証はない。事故の現実を目の当たりにしてもなお、双方に、そんな思惑が見え隠れする。

 こんないびつな関係を続けることは、もう許されない。

 事業者は30キロ圏内の自治体と協定を結び、監視の目を二重三重にする。自治体は広域で協力し、発言力を強める。そして万一の際の避難計画をつくる。

 もたれあいでなく、住民の安全を第一に、緊張感のある関係を築かねばならない。

 しかも、これからは新しい規制基準のもと、再稼働できない原発も出てくる。

 国策に協力してきた自治体にとっては厳しい事態ではある。原発への依存から方向転換するのは容易ではない。

 ただ、福井県も「エネルギー供給源の多角化」を掲げ、液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地の誘致に動き出すなど、脱原発依存に向けた試みが垣間見える。

 安倍政権は、再稼働への理解に努力するのではなく、新たな自立への支援にこそ、力を入れていくべきだ。



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6月29日(土)のつぶやき

2013-06-30 01:09:17 | 花/美しいもの

ユリの、朝顔、バジルの花が咲きました。/梅雨の晴れ間の庭仕事 goo.gl/4Sf8C


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ユリの、朝顔、バジルの花が咲きました。/梅雨の晴れ間の庭仕事

2013-06-29 21:33:43 | 花/美しいもの

純白の鉄砲百合が咲きました。
   

毎年同じところに咲きます。
   

   

   違う場所に昨年球根を植えた鉄砲百合は、
   花が変形して咲きました。
   

鉢植えから地面におろした
トライアンフェイターも咲きました。
   

   
白い花のなかがポッと赤くなってる可愛い花です。

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朝顔も一輪、咲きましたよ1。
   

毎年、一人生えしていたのですが、花が小さくなってきたようなので、
苗を植えて更新しました。
   

「曜日大輪朝顔」も芽を出しました。
   
水に浸けなくてもよい種だったので、まいてから数日で発芽がそろいました。
この品種は、花が大きくて午後まで咲くという説明で買ったのですが、
他の朝顔の倍、一袋10粒くらいで288円でした(笑)。

   
一人ばえの青紫蘇と、苗を植えたバジルもずいぶん大きくなりました。
   
よく見ると、バシルの白い小花も咲きはじめました。

   

庭の空き地に畑の土を入れて、
残っていた苗も、全部植え終わりました。

  
トレニア
  
マリーゴールドとナスタチウム

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6月28日(金)のつぶやき

2013-06-29 01:08:32 | 花/美しいもの

それでも、ケープ・コッドで待っています キース・ヴィンセント | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/book/?p=6934


フェミニストの明るい闘病記 番外編その2 海老原暁子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=115…


24キロ10万本のアジサイロードをひた走り、板取川温泉に行ってきました。 goo.gl/EAynt


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24キロ10万本のアジサイロードをひた走り、板取川温泉に行ってきました。

2013-06-28 20:47:53 | 花/美しいもの
アジサイロードをひた走り、板取川温泉に行ってきました。

美山のふれあいバザールでお蕎麦を食べて、
  
桑の木豆とサギソウの苗を買って、いざスタート。
   

今がちょうど見ごろだという
関市板取(旧板取村)のR256号沿いのアジサイロードには、
24キロにわたって10万本のアジサイが植えられているそうです。

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深い青のアジサイが見事です。


道の向かいには杉の子キャンプ場があり、

たくさんのアジサイが植えられているようなので、降りてみました。

前に通った時は気づきませんでしたが、
アジサイの大木が道に下に連なっています。


青いアジサイづくし


     

   

赤いアジサイづくし
 

 

  
濃い紫、薄紫、白系もまじりあってうつくしい。
  

終点の板取川温泉につきました。


つるつるのいいお湯でした。  

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6月27日(木)のつぶやき

2013-06-28 01:08:26 | 花/美しいもの

速報です。米最高裁が婚姻を男女に限る結婚防衛法を「違憲」と初判断。全国レベルでの同性婚合法化に道を開くことになります。

寺町みどりさんがリツイート | 2248 RT

中日新聞:脱原発志向も賛否つけず 中電株主総会:静岡(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/shizuo…

寺町みどりさんがリツイート | 3 RT

ストーカー規制 メール追加 DV防止/相談者の身になって ストーカー法/雨が大好き。アジサイの花 goo.gl/2D3H6

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ストーカー規制 メール追加 DV防止/相談者の身になって ストーカー法/雨が大好き。アジサイの花

2013-06-27 19:50:09 | ほん/新聞/ニュース
雨や曇りの日が続き、梅雨らしくなってきました。

畑の作物や花たちも、ほっと一息ついているようです。

雨が大好きで、ひときわ生き生きしているのが
いまが盛りと咲いているアジサイの花たち。


少し遅れて咲きはじめた東の家の前のアジサイたちも
いろいろな品種が一気に咲きました。
       

   

   

 

 

ヤマアジサイ「七変化」
   

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話しは変わりますが、
昨日、改正ストーカー規制法と改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が
衆院本会議で全会一致で可決、成立しました。

まだ抜け穴や問題はあると思いますが
、女性への暴力への歯止めが強くなる法改正は
現状から一歩前進で、歓迎です。


  【社説】相談者の身になって ストーカー法  
2013年6月27日 中日新聞

 男女間のつきまといや暴力の防止策を強めようと、ストーカー規制法と配偶者暴力(DV)防止法が改正された。悲劇を食い止める武器になるかどうか。警察は相談者の身になって取り組むべきだ。

 「警察に行ったことを後悔している。相談する相手を間違えた」

 警察官一人一人がこの言葉を胸に刻んでおかねばならない。

 二〇一一年の長崎県のストーカー事件で、妻と母の命を奪われた男性の心情だ。十四日、長崎地裁で出された死刑判決を受けて明かしたものだ。

 人の痛みが分かる警察でいること。それがすべての出発点だ。そうでなくては、いくら法律を整えても絵に描いた餅にすぎない。まずこの点を肝に銘じるべきだ。

 この事件ではストーカーの加害者、被害者や家族の住所地が三重、千葉や長崎の三県にまたがった。それが落とし穴になった。

 これまでのストーカー規制法では、つきまとい行為に警告や禁止命令を出せるのは、被害者の住所地の警察や公安委員会に限られた。これを加害者の住所地や違法行為があった現場の警察や公安委員会も出せるよう見直された。

 被害者や家族は三県警に相談していたのに情報が共有されず、対応が遅れた。ストーカー事件と少しでも接点が生じた警察は古い縄張り意識は捨て、連携して素早く対処してほしい。

 DV防止法の適用範囲も、この事件を教訓に広がった。これまでの配偶者や元配偶者に加え、同居する恋人や元恋人から暴力を振るわれた被害者も保護される。

 接近禁止や退去といった保護命令を出すよう裁判所に申し立てたり、配偶者暴力相談支援センターなどに相談して一時保護を受けたりできるようになる。被害者の身になった救済は大切だ。

 神奈川県で元交際相手に女性が殺害された昨年の事件では、千通を超えるメールが送りつけられていた。だが、ストーカー規制法の不備から警察は動かなかった。

 これからは電話やファクスだけではなく、相手が拒んでいるのにメールを繰り返し送ることも、つきまとい行為とされる。

 昨年一年間に警察が把握したストーカー事案は約二万件、DV事案は約四万四千件に達した。いずれも過去最悪だ。

 被害者が訴え出やすい環境づくりと併せて、加害者の医療的な支援も必要だろう。警察任せに陥らず、社会を挙げて被害者を守るべきなのは言うまでもない。


  ストーカー規制 メール追加 DV防止 同居恋人も対象  
2013年6月27日朝刊 東京新聞

 相次ぐストーカー殺人事件などを防ぐため、付きまといや、同居する恋人間の暴力への対策を強化する改正ストーカー規制法と改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が二十六日の衆院本会議で、全会一致で可決、成立した。

 ストーカー規制法の改正は、二〇〇〇年の成立以来、初めてとなる。いずれも七月に公布予定で、改正ストーカー規制法は一部を除いて十月に、改正DV防止法は、来年一月に施行される見通し。

◆桶川事件遺族「警察対応変えて」
 ストーカーやDVによる事件の遺族や支援者は「大きな一歩」「悲劇をなくしてほしい」と期待を込める。

 ストーカー規制法は埼玉県桶川市で一九九九年、猪野詩織さん=当時(21)=が刺殺された事件などをきっかけに二〇〇〇年に成立した。だが、その後も長崎県や神奈川県などで同様の事件が続いた。詩織さんの父憲一さん(62)らは昨年「規制法は被害者の命を守るために十分機能していない」と改正を求める要望書を警察庁に提出した。誰かにこんな無念の思いをしてほしくないという思いからだ。

 「やっと改正という形になり、期待は大いにある」と憲一さん。でも「メールを付きまといに追加するなんて小手先の話。失態を繰り返してきた警察の対応が本当に変わるのかという疑問も湧く」と思いは複雑だ。「これで『守ってほしい』という被害者を守ってくれる社会になるのか、事件が減るのかを見ていきたい」と話した。

 警察庁によると、全国の警察が昨年把握したストーカー被害は前年比36・3%増の一万九千九百二十件で過去最多。同庁幹部は「改正で警告を出せるケースが増えれば、限られた捜査員を執拗(しつよう)なストーカー対策に振り向けられる。警告を聞き入れない危険な加害者にどう対抗するかが課題だ」と気を引き締める。


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6月26日(水)のつぶやき

2013-06-27 01:09:45 | 花/美しいもの

私たちは、あなたを忘れない ちづこのブログNo.50 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/ueno/?p=3183


速報:改正ストーカー規制法と改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が衆院本会議で可決、成立。 bit.ly/17n4iz

寺町みどりさんがリツイート | 56 RT

読書日記:上野千鶴子さん 「コミュニケーション保障」が重要(毎日新聞) goo.gl/aPXuQ


『アルバート氏の人生』 女としては生きづらい時代に、あえて選んだ人生とは。 上野千鶴子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=9183


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読書日記:上野千鶴子さん 「コミュニケーション保障」が重要(毎日新聞)

2013-06-26 18:16:37 | ジェンダー/上野千鶴子

昨夜はつれあいに作ってもらったご飯を食べて、
夕刊も読まずに早く寝てしまいました。

今朝も朝から雨。
体調のこともあってウォーキングはお休み。
7時ころに起きてきてまず夕刊に目を通しました。

なにげなく毎日新聞のテレビ欄を開いたら、
階段でほほえんでいる懐かしいお顔・・・上野さんです。
そうそう、
今週の「読書日記」は上野千鶴子さんの番でした。

   
   毎日新聞 2013年06月25日 夕刊

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  読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 「コミュニケーション保障」が重要 
毎日新聞 2013年06月25日 東京夕刊

 *5月28日〜6月24日
 ■わたしは目で話します(たかおまゆみ著、2013年)偕成社
 ■さとし、わかるか(福島令子著、2009年)朝日新聞出版
 ■声に出せないあ・か・さ・た・な(天畠大輔著、2012年)生活書院

==============

 このところ、ことばと人間についてふかく考えさせられる本をいくつか、立て続けに読んだ。

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のたかおまゆみさんの「わたしは目で話します」。筋肉がしだいに麻痺(まひ)して動かなくなるという進行性のこわい病気だ。呼吸器をつけて声を失ったが、ベッドに寝たきりでも、文字ボードを使って話ができる。「通訳」と目と目を合わせて文字を拾う、というやりかただ。それで彼女は、本を1冊書いてしまった。49歳で発症するまで、たかおさんはドイツ語通訳と盲聾(もうろう)児教育の経験がある。いわばコミュニケーションのプロだった。見えない、聞こえない子どもにことばを教えるということ……。ヘレン・ケラーがwater!と叫んだとき、彼女の世界にいっきょに光が差しこんだように、たかおさんは「言葉が人間を人間にする」という。そういえば、盲聾の多重障がいを持つ初の東大教授、福島智さんは、指点字というまったくユニークなコミュニケーションの方法を子ども時代にお母さんと考え出した。その感動的ないきさつは、母、福島令子さんの「さとし、わかるか」に描かれている。福島さん自身の「盲ろう者として生きて」(明石書店)という著書もある。

 障がいのあるひとにさまざまな支援が提供されているが、ただ食べて寝てという生存保障だけではじゅうぶんではない。人間は他者との「あいだ」に生きている。それならひととひとをつなぐ「コミュニケーション保障」は不可欠ではないか。最近ようやく定着してきたメディアやイベントにおける情報保障や緊急時の伝達保障にとどまらない。それは、自分が自分であるための、たかおさんのことばを借りれば「人間が人間である」ための必須の条件だからだ。
 立命館大の上野ゼミに参加している天畠(てんばた)大輔さんは、障がい者の「コミュニケーション保障」を研究テーマとしている。医療事故で視力と発声を失った彼は、「通訳」の50音読み上げに体の動きで答える「あ・か・さ・た・な」話法で話す。そうやって書いた本が「声に出せないあ・か・さ・た・な」だ。「世界にたった一つのコミュニケーション」とある。彼は今、このテーマで博士論文に取り組もうとしている。障がい者には生存欲求、コミュニケーション欲求、それに成長欲求がある、そのニーズを満たすコミュニケーション保障が必要だという主張である。障がい者でなくても、だれにでもこの三つの欲求はある。

 介護職の六車由美さんの「驚きの介護民俗学」(医学書院)は、たとえ認知症高齢者であっても、言語は世界を築くための強固なツールなのだ、と説く。だから認知症者のことばをきちんと聞く、ということが大事になる。「発達障害当事者研究」(医学書院)の著者、綾屋紗月さんは、アスペルガー症候群の子どもが「コミュニケーション障がい」だからそれを治療しなくては、と言われるのを「コミュニケーションがうまくいかないとしたら、それは両方のせい、なぜってコミュニケーションは『あいだ』に成り立つものだから。一方だけが責められる理由はない」と言う。もっともな言い分だと思う。

 相手の言葉にきちんと向き合うこと。自分のことばが他者に聞かれること。それは障がい者にも、高齢者にも、子どもにも、女にも、必要なことだ。なぜならこれらのひとびとは、声を出せず、出しても聞き届けられず、ことばを発してもとりあってもらえず、つまり「人間」であることを否定されてきたのだから。

==============
(以下略)


体調は昨日よりはよくなりましたが、
夕方になると疲れが出てぐだぐだ。
きょうも早く寝ることにしましょう。

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6月25日(火)のつぶやき

2013-06-26 01:09:42 | 花/美しいもの

「0増5減法成立」各社の社説: 許せぬ無責任な幕引き/区割り再可決―国会丸ごと不信任だ goo.gl/rL6Ap


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