みどりの一期一会

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安保法案:反対の波 全国300カ所でデモ/国会周辺には“12万人”/国会周辺で最大規模の反対集会

2015-08-31 12:12:37 | ほん/新聞/ニュース
昨日30日の安保法案反対の全国の行動と国会議事堂前の集会の新聞記事。
朝夕刊4紙と朝刊一紙を購読しているので、5紙を読み比べてみました。

一面トップに写真入りの大きな記事で扱っているのが、
中日新聞と岐阜新聞。
一面の左側に写真入りで掲載しているのは、毎日新聞と朝日新聞。
上記4紙は、他のページや社会面にも記事が載っています。
記事の扱いや大きさも含めて、内容がよいと思うのは、
中日新聞と毎日新聞ですね。
予想通りです。

もう一つの予想通りは、
第2社会面の小さな記事で、内容もひどいの読売。
ずっとやめたいと思っていたのですが、ガマンの限界。
くらし・家庭欄には良い記事もおおくて、
がんばっている記者さんも知っているのですが、
こういう記事が載る新聞には、もうお金を払いたくありませんネ。

  安保法案:反対の波 全国300カ所でデモ  
毎日新聞 2015年08月30日

 参院で審議中の安全保障関連法案に反対する市民らの抗議集会が30日、東京・永田町の国会議事堂前であった。雨の中、学生や子供連れの親、戦争を体験した高齢者などさまざまな世代や立場の人々が正午過ぎから国会一帯を埋め尽くし、法案を廃案にすべきだと訴えた。参加者は警察当局によると3万人、主催者発表では12万人で、同法案に対する抗議活動としては最大規模とみられる。

 市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催の「国会10万人・全国100万人大行動」の一環。同団体の呼び掛けで29、30両日、抗議の集会やデモが全国47都道府県の計300カ所以上で開かれた。

 国会前で午後2時に始まった集会には野党4党のトップも駆けつけ、成立阻止に意欲を見せた。民主の岡田克也代表は「参議院での議論で法案の問題点がますます明らかになった。こんな憲法違反の法案を通すわけにはいかない。これから3週間、さらに力を貸してほしい」と呼びかけた。

 生活の小沢一郎共同代表は「今までこういう集会に顔を出したことはほとんどない。今回は何としても、いいかげんでバカげた、そして危険な法律案を阻止するためにみんなで力を合わせないといけない」と声を張り上げた。共産の志位和夫委員長は「ここまでボロボロになった『戦争法案』は廃案にするしかない」、社民の吉田忠智党首は「政党の立場を超え廃案に全力を挙げる」と訴えた。

 また、壇上でマイクを握った音楽家の坂本龍一さんは「憲法の精神、9条の精神がここまで根付いていることをみなさんが示し、勇気づけられている。憲法や民主主義を取り戻すための大事な時期で、僕も一緒に行動していく」と語った。学生団体「シールズ」のメンバーで明治学院大4年の奥田愛基さんは「憲法を守った方がいいって、変なことですかね。おかしな主張ですかね。利己的ですかね」と訴えた。

 政府・与党は来月11日までに法案を参院で採決し、数の力で成立させることを目指してきた。だが、審議は中断続きで採決は困難との見方も広がり、与野党の水面下での攻防は激化している。【樋岡徹也】

 ◇大阪でも「戦争アカン!」
 大阪市北区の扇町公園であった集会にも約2万5000人(主催者発表)が集まった。集会の呼びかけ人となった大学教授らが安保法案の廃案を求めるスピーチをした後、参加者らは「戦争アカン!」と書かれたプラカードを掲げ、市内を三つのコースに分かれてデモ行進した。大阪府箕面市の大学教員の女性(56)は「米国に追随して戦争ができる態勢をつくる法案。近隣諸国との亀裂を生むような政権の動きに危機感を覚える」と話した。【遠藤孝康】


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 全国で安保法案に反対デモ、国会周辺には“12万人”
2015年08月30日 TBSニュース

 今国会の会期末まで1か月を切る中、国会周辺では野党の党首らも参加して、安保法案への反対を訴えるデモが行われました。主催者側は一斉行動を呼びかけていて、デモは全国300か所以上で行われたとしています。

 「戦争法案、今すぐ廃案」

 国会周辺のデモには主催者側の発表で12万人が集まり、雨が降る中、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案への反対を訴えました。

 「皆さんこれから3週間、さらに力を貸してください。一緒になって法案を廃案にしようじゃありませんか」(民主 岡田克也代表)

 「今回だけはなんとしても、いいかげんでばかげた危険な法律を阻止するために、何としても力を合わせなければならない」(生活 小沢一郎共同代表)

 主催者側によりますと、30日は少なくとも全国300か所以上でデモや集会が行われたということです。

 大阪でも反対集会が行われ、法案に反対する学者や弁護士、野党の国会議員らが参加しました。

 「アメリカの戦争の下請け法案だということが、はっきりしたんじゃないでしょうか」(民主党 辻元清美衆院議員)

 集会には、ほかにも学生団体「SEALDs KANSAI」のメンバーや自民党と連立を組む公明党の支持母体でもある創価学会の会員も参加し、法案反対を訴えました。

 被爆地の広島でも安保関連法案に反対するデモが行われました。母親のグループは、誰の子どもも殺させないと書かれた幕を掲げ、繁華街を練り歩きました。

 「戦争法案、いけんじゃろ」

 取材者によると、デモの参加者は広島県内のおよそ30か所で2600人以上に上っています。(30日17:15) 


 安保法案 国会周辺で最大規模の反対集会
2015年08月30日 NHKニュース 

安全保障関連法案に反対する、これまでで最も規模の大きな集会が国会周辺で開かれ、参加した人たちは「戦争法案を今すぐ廃案に」などと訴えました。

集会は30日午後2時ごろから国会周辺で開かれ、主催者の発表でおよそ12万人、警視庁の調べで3万人余りが集まり、これまでで最も規模の大きなものとなりました。
このうち、国会の正門前では参加者が歩道だけでなく車道にも広がり、プラカードを掲げて、「憲法9条を壊すな」とか、「戦争法案を今すぐ廃案に」などと訴えました。
集会には音楽家の坂本龍一さんも参加し、「憲法の精神、9条の精神がここまで根づいていることを皆さんが示してくれ、勇気づけられている。憲法や民主主義を取り戻すためのとても大事な時期で、僕も一緒に行動していきます」と述べました。
続いて若者の代表として大学生の寺田ともかさんが発言し、「私の払った税金が弾薬の提供のために使われ、遠い国の子どもたちが傷つくのだけは絶対に止めたい。『やられたらやるぞ』と威嚇するのではなく、そもそも敵を作らない努力を諦めない国でいたい。戦争法案は絶対に止めることができると信じています」と訴えました。

看護師を目指す学生は
集会に参加した東京の佐竹美紀さん(23)はボランティア活動で、戦争で傷ついたアフガニスタンの子どもたちの医療支援をした経験から、「正しい戦争などない」と考えるようになったといいます。自衛隊員が誰かを傷つけたり、傷つけられたりする事態を招くべきではないと、法案に強く反対していて、看護師を目指す勉強の合間を縫って集会に駆けつけました。
佐竹さんは、「これまでの海外派遣で、自衛隊が武力を行使しないことで築いてきた信頼を、法案が崩してしまうのではないかと危機感を抱いています。一度、武力を行使する方向にむかうと歯止めがきかないと思うし、日本は人道支援や技術の提供で各国からの信頼を地道に得ていくべきだ」と話しています。

若者グループのメンバーは
安全保障関連法案に反対する若者たちのグループ「SEALDs」の中心メンバーの1人で大学4年生の元山仁士郎さんは、「きょうは多くの人たちと声を上げられることができ、勇気をもらった。今後も全国の若者と連携し、法案に反対の声を上げ続けていきたい」と話していました。
また、沖縄県出身の元山さんは「ずっと平和を求めてきた沖縄の思いが本土でも広がってきていると思う。これからもっと連携していけたらと思う」と話していました。

著名人も法案撤回求める
集会には安全保障関連法案に反対する著名人も参加し、ステージから法案の撤回を求めました。
作家の森村誠一さんは「戦争で最初に犠牲になるのは若者たちです。私はかつて戦時中に女性が竹やりを持たされ、訓練させられる光景を見てきました。だからこそ、絶対に戦争可能な国家にしてはいけない」などと訴えました。
このほか、宇宙物理学者で総合研究大学院大学の池内了名誉教授は「科学の軍事利用が具体的に始まり、海外に出かける兵士たちに武器を与える研究を科学者にさせるという状況が生まれつつある。今の段階でこうした芽を取り去るべきだ」などと主張しました。

警視庁 約2倍の警察官動員
安全保障関連法案を巡っては、国会の周辺で、これまでにも定期的に反対集会が開かれていますが、警視庁は今回、集会の規模が最も大きくなると予想されたため、これまでの2倍近い警察官を動員して警備と参加者たちの誘導に当たりました。
警察官は参加者たちに一か所にとどまらず進むよう呼びかけたり、不審な物がないか国会周辺をパトロールしたりしていました。警視庁によりますと、参加者たちは、当初の想定を超えて国会前の車道にまで広がりましたが、けが人などは出ず、大きなトラブルはなかったということです。

全国各地で反対集会
30日は国会周辺だけでなく、全国各地で安全保障関連法案に反対する集会やデモが行われ、名古屋市では、母親らのグループの呼びかけで名古屋駅前でデモ行進が行われ、参加者は「子どもを守れ」などと声を上げていました。
また、北九州市では参加者たちがサッカーの「レッドカード」をイメージしたという赤い服などを身に着けて中心市街地を歩きました。
広島市でも市民グループの呼びかけで集会が開かれ、参加者は街頭でチラシを配ったり、「戦争反対」などと声を上げたりして法案への反対を訴えました。
国会周辺での集会を主催した団体によりますと、30日は把握しているだけで全国のおよそ300か所で法案に反対する集会やデモが行われたということです。


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8/30 戦争法案廃案! 安倍政権退陣! 8.30国会10万人・全国100大行動/デモの民主主義が来た

2015-08-30 11:22:13 | ほん/新聞/ニュース
今日8月30日は、安保法案の廃案、安倍政権退陣求める
「国会10万人・全国100万人大行動」の日。

山県からも、ほくちゃんたち家族が、
朝早くから、国会前のデモに参加するため東京に向かっています。
各地から、若い人たちも、女性も、男性も、高齢者も、子どもも、
思いをひとつにして、国会を取り囲むでしよう。

中日新聞の社説は、「デモの民主主義が来た」。

わたしはデモには行けないけれど、自分にできる方法で、
現状に対して「NO!!」の思いを発信したい。

  【拡散希望】『[PDF]8/30 戦争法案廃案! 安倍政権退陣! 8.30国会10万人・全国100万人大行動

 日弁連と学者の会との合同記者会見(2015年8月26日)youtube

 安保法案反対:30日「全国100万人行動」国会前などで
毎日新聞 2015年08月28日

 参院で審議中の安全保障関連法案を巡り、学生団体「SEALDs(シールズ)」のメンバーらによる抗議行動が28日夜、東京・永田町の国会前で行われ、大勢の参加者が廃案を訴えた。30日には「国会10万人・全国100万人大行動」と題し、全国各地で一斉集会が予定されており、実行委員会は「廃案を目指すすべての勢力と連帯する。取り組みの輪は大きく広がり続けている」としている。

 市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は30日に国会周辺で大規模集会を主催する。シールズや多分野の研究者でつくる「安全保障関連法案に反対する学者の会」なども参加し、午後2時から法案の廃案と安倍政権退陣を訴える抗議行動を展開する予定。【樋岡徹也】 


  「被害者も加害者もいや」 安保法案抗議 きょう「10万人集会」
2015年8月30日 東京新聞 

 安全保障関連法案に反対する市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が三十日、参加者十万人を目標に東京・永田町の国会周辺などで抗議集会を開く。本番を前に、集会に参加する学生グループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」や各地の若者グループら計十二団体が二十九日、東京都内で記者会見を開き、意気込みを語った。

 沖縄県在住、出身の学生らで終戦の日の八月十五日に結成した「SEALDs RYUKYU」の元山仁士郎(じんしろう)さん(23)=同県宜野湾(ぎのわん)市出身、国際基督教大四年=は「安保法案が通れば、沖縄は日本の戦争へ加担することになる。被害者にも加害者にもなりたくないと訴えたい」と語った。

 国会前の集会は三十日午後二~四時で、学者や作家の室井佑月さんら文化人のほか、シールズのメンバーもスピーチする。都内では、国会周辺の日比谷公園や外務省前、財務省前などでも同時に開かれる。実行委によると、この日は全国で少なくとも三百カ所以上のデモや集会が予定されているという。


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 社説:デモの民主主義が来た 週のはじめに考える

 きょうも国会周辺などで行われる「デモ」が力を増しています。民衆の声をのせた風が政治に吹き込む時、日本の民主主義はどう変わるのでしょうか。

 いま、安全保障法制で政治が国民世論から離れていくのを目の当たりにして「居ても立ってもいられずに」「子や孫たちのため私たちの手で何とかしなければ」。全国各地で繰り広げられるデモの渦中で、多くの市民が口にする、政治への強い参加意欲です。

 日本の政治空間にデモの存在感が増しています。東日本大震災後の「脱原発」以降、ここ数年で定着した大規模デモは、個別の利害が絡む従来の組織動員型デモと区別して、「草の根デモ」と呼ばれることがあります。

シアトルの教え
 ほとんどはインターネットを介し、さまざまな生活感や価値観をもつ不特定の、つまり「草の根」の一般市民が自由につながり自発的に参加するデモの形です。

 デモといえば思い浮かぶ光景があります。一九九九年十二月、米シアトルでの出来事です。

 ちょうどインターネットが爆発的に普及したころ。世界貿易機関(WTO)閣僚会議の周辺に世界から約五万人が集結した「反グローバリズム」運動は、草の根型デモのはしりでした。

 一つ目は、ネットがもたらす連帯力の効果です。会議の専門的な議論を、ネットの交流で一般市民向けにかみ砕き、デモ参加の敷居を低くしたことでしょう。

 二つ目は、暴力の逆効果。草の根デモの自由さゆえに統制が利かず一部が暴徒化し、民主主義的なデモの効果を自らそいでしまったことです。

 さて日本のデモがここまで大がかりに定着してきたのはなぜか。シアトルの教えをなぞれば見えてきます。

参加の敷居を下げる
 一つ目。市民レベルの議論が広まった背景には、原発政策をはじめ特定秘密保護法、安保法制と矢継ぎ早の国論を二分する大問題に対し、国民の関心がおのずと高まったことがあります。

 さしずめ憲法や国民の命に関わる重大事では「選挙で全権一切を政権に預けたわけではない」との思いが、人々の政治参加意欲をかき立て、デモに向かわせたのでしょう。その過程で例えば安保法制では、自衛権の「集団的か個別的か」という政治家の議論が、ネットで「戦争か平和か」の選択に変換され、敷居を下げた議論の輪が広がっていったのです。

 二つ目の暴力性は、当初の脱原発デモが暴力とは無縁の3・11追悼ムードから始まり、非暴力の流れが後のデモに根付いたことで、これも市民参加の敷居を下げデモの拡大を促しました。

 日本の草の根デモはこうして、選挙とは別に、国民が求めた第二の参政権の使い方として定着しました。しかし、ここで問題となるのは、選挙を通じた議会制民主主義とデモとの関係です。

 一二年春の脱原発デモ直後に、『「デモ」とは何か』(NHK出版)を著した五野井郁夫・高千穂大准教授がそこに引用した古い論文に興味深い考察があります。

 いわゆる六〇年安保に際して、戦後を代表する政治学者、丸山真男氏が残した『議会政治をきずくには』の一節です。

 要約すれば、議会内の「院内」政治と、デモなど社会運動による「院外」政治とを切り分けて、双方のずれをなくし、風通しをよくしていくことが、健全な議会政治には肝要なのだ、と。五野井氏はこれを踏まえ、議会制とは別の、デモによる直接民主主義への期待を記しています。

政治家の意識の中に
 そして今日、安保法制に挑むデモは高、中、若年の各層に広がり規模拡大の勢いは止まりません。 昨年は騒音を理由に国会前のデモ規制まで示唆して強気だった政権も、その勢いに押されてか、今年七月の安保法案の衆議院通過はその週末に企画された大規模デモの前に急ぎ足ですり抜けた印象です。安倍晋三首相も法案通過後、国民の理解が進んでいないことを認めざるを得ませんでした。

 世論調査の結果もあるでしょうが、政治家たちの意識の中にデモが大きな地位を占めてもいるはずです。これはもはや、デモが議会制と並ぶ第二の民主主義に成長した姿なのかもしれません。

 ともかくも「院外」の市民たちは、デモの民主主義を日本の政治に打ち立てつつあります。

 あとは「院内」政治が窓を開けて風を通すことです。健全な議会政治を築くため、デモの声に耳を傾けることです。さもなければ、デモで巻き上がった風は次の「院内」をつくる選挙に、何らかの形で吹き込んでいくはずです。 


  「憲法の危機だけでなく、知性の危機」安保法案反対の学者・弁護士300人が会見 
2015年08月26日

安全保障関連法案に反対する学者の会と日本弁護士連合会は8月26日、東京・霞が関の弁護士会館で共同記者会見を開いた。会場には、全国から学者と弁護士あわせて300人以上が集まり、安倍政権が推し進める安保法案の廃案を訴えた。

日弁連の村越進会長は冒頭のあいさつで、「日弁連は強制加入団体だが、立憲主義の破壊だけは認めることができない。そんなことがまかり通れば、憲法が憲法でなくなる。国家権力に対する歯止めがなくなる。その一点で、安保法案に反対している。人権擁護を使命とする法律家の団体として、憲法論に立った行動だ」と口火を切った。

小林節・慶応義塾大学名誉教授は「この法案の違憲性は完全に立証されている。平和、平和といいながら専守防衛をおろそかにし、戦争費用で国に破産をもたらす。このような法案を、聞く耳をもたずにゴリ押しする安倍政権の存続を許すか、許さないかに本質は向かっている」と強調した。

上野千鶴子・東京大学名誉教授は「最初に憲法学者が違憲という声をあげて、『立憲主義』が国民の間に定着した。ついで、学者・大学人が立ち上がった。単なる法の危機、憲法の危機ではなく、知性の危機、大学の危機を切実に感じ取った」と述べた。

●「数の上で劣勢でも、廃案の可能性はある」
記者会見の質疑応答では、朝日新聞の記者から「一般国民にどのように声を届けていくのか。どうすれば国会の政治家が動くのか」とアイデアを求める質問があった。会場の学者や弁護士たちからは「あんたたちの役目だ」「情けない」などの声が相次いであがった。

山口二郎・法政大学教授は「具体的な方法はない。われわれができることは、声をあげて、世論を作ること。それをちゃんと新聞で報道してもらうこと。野党の行動に道義があるんだとみんなに思ってもらうこと。それができれば、数の上で劣勢があっても、まだまだ廃案の可能性もある」と答えた。

会見の終わりには、学者と弁護士が「違憲」「廃案」と書かれたプラカードを掲げて、改めて安保法案への反対をアピールしていた。
(弁護士ドットコムニュース)  


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集団的自衛権 行使の根拠が薄弱だ/存立危機とは何なのか

2015-08-29 23:28:24 | 花/美しいもの
今年もシュウメイギク(秋明菊)が咲きました。
  
季節はもう秋。
花たちは忘れずに咲いてくれます。

四季咲きアジサイも咲いています。


赤紫のムクゲ。
まだ鉢植えのままで地面に植えていません。


朝顔のツルを、屋根の問いにかからないように切っていたら、

下の方に花芽(つぼみ)がついて、
  

低いところに花がたくさん咲いています。
  

  
玄関の右にはフウゼガスラ。
毎年、こぼれだ根から自然に生えてくるので、
わたしは、適当に間引いて植え替えてやるだけ。
  
小さな白い花が咲き、実は丸い風船のようです。
  

  

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昨日の社説。
中日新聞と朝日新聞が「集団的自衛権」ヲテーマに
批判的に論じていました。

  社説:集団的自衛権 行使の根拠が薄弱だ
2015年8月28日 中日新聞

 集団的自衛権の行使がなぜ必要か。政府が当初の説明を変え、その根拠が揺らぎ始めている。国民の多数が反対する安全保障法制関連法案。根拠も薄弱となれば、いよいよ撤回か廃案しかあるまい。

 集団的自衛権を行使できるようにする安保法案は現在、参院特別委員会で審議中だ。与党側は九月十一日までの成立を目指すが、野党側の追及が続いており、法案成立の見通しは立っていない。

 そんな中、中谷元・防衛相から驚くべき答弁が飛び出した。二十六日の参院特別委で、政府が集団的自衛権行使の代表例として挙げてきた米艦防護について「邦人が米艦に乗っているかどうかは絶対的なものではない」と述べたのだ。

 ちょっと待ってほしい。

 安倍晋三首相は昨年来、記者会見で、紛争国から避難するお年寄りや母子を米艦が輸送するイラストを掲げ、「日本人の命を守るため、自衛隊が米国の船を守る」と説明していたではないか。

 私たちはこれまで、邦人輸送中の米艦防護は、現実から懸け離れた極端な例だと指摘してきた。邦人が乗船していなくても米艦を守るなら、集団的自衛権行使の目的は結局、日本人ではなく、戦争中の米国を守ることにならないか。

 それとも、首相の説明自体が誇張、もしくは虚構だったのか。

 首相が集団的自衛権の行使例の一つに挙げた、中東・ホルムズ海峡での機雷除去も同様に、根拠の薄弱さが指摘されている。

 首相は海峡が機雷で封鎖され、石油や天然ガスが途絶えれば「人が亡くなる、大変寒い時期には家や人を暖める器具が停止する危険性もある」と、自衛隊が機雷を除去する必要性を強調してきた。

 しかし、機雷を敷設した過去があるイランは穏健派大統領の下、国際社会との対話路線にかじを切った。石油輸送はパイプラインが代替手段となるため、集団的自衛権を行使する存立危機事態には発展し得ないとも指摘される。

 極端で非現実的な例を挙げ、集団的自衛権行使の必要性を強調するのはすでに限界にきていると、安倍政権は悟るべきだ。

 そもそも、政府による説明のずさんさを見抜いているからこそ、国民の多数が安保法案への反対を貫いているのだろう。

 必要性の乏しい法案を、憲法が権力を律する立憲主義を侵してまで成立させてはならない。安倍政権は法案の瑕疵(かし)を認め、撤回もしくは廃案を決断すべきである。 


  社説:集団的自衛権―存立危機とは何なのか
2015年8月28日 朝日新聞

 日本は直接攻められていないのに、他国のために自衛隊が出動する。そんな集団的自衛権がどんな時に必要だというのか。

 安倍政権が憲法解釈を変えた昨年夏の閣議決定から1年が過ぎても、いまだに具体的な想定が見えない。

 歴代政権は集団的自衛権をずっと否定してきた。その重い国策を転換しようというのなら、なぜ、どんなケースで必要か、国民に理解できる説明をするのは最低限の責務である。

 ところが、これだけ議論を重ねてもなお、説得力のある具体例は示されていない。

 他国への攻撃によって日本の存立が脅かされる明白な危険がある事態――。そんなときに個別的自衛権では対応できないことが、現実に起こりえるのか。根本的な問いに答えがない。

 もともと安倍首相が掲げたのは、日本人の母子が乗る米国の軍艦のイラストだった。「日本人の命を守るため、米国の船を守る」とし、それには集団的自衛権が必要だと語った。

 だが、今週の参院で民主党が「邦人が米軍艦に乗っていることの、どこが『存立危機』なのか」とただすと、中谷防衛相は「邦人が乗っているかは判断の要素の一つではあるが、絶対的なものではない」と述べた。これでは説明になっていない。

 政府は実際には、朝鮮半島有事で集団的自衛権をつかい、対馬海峡を自衛隊が封鎖する事態などを水面下で想定したことがある。そうした本音の具体例は今に至るも表で説明しない。

 それ以外に、これまでに政府側が挙げた具体例としては、公海上で弾道ミサイル対応に当たる米艦の防護や、中東ホルムズ海峡での機雷掃海がある。

 だが、艦隊を組む米艦が自衛隊に守ってもらうような事態に現実味があるとは言い難い。

 中東での機雷掃海についても首相は「(原油が)途絶えれば救急車などのガソリンはどうなるのか。寒冷地で命に関わる問題となりかねない」という。それで国家存立の危機だと納得する国民がどれだけいるか。

 国民の目にはっきりと見える日本への攻撃と違って、他国への攻撃が日本の存立に影響するかを判断する認定は、政府の恣意(しい)に左右されやすい。

 だからこそ一定の基準が必要なはずだが、政府のいう武力行使の新たな要件は歯止めにはなり得ない。このままでは集団的自衛権を行使する決断を政府に白紙委任するに等しい。

 存立危機事態とは何か、その認定の明確な基準すら見えない欠陥法案である。 



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女性議員倍増へ「行動を」 男女比50:50が世界の流れ/超党派議員連盟 “女性議員増へ新制度を”

2015-08-28 15:15:02 | ほん/新聞/ニュース
お昼ごはんは、きょうも冷麺。

  食べてみたかった、
寿がきやの「特製冷やしラーメン」です。

何日か前、NHKニュースを見ていたら、
超党派の議員連盟が、女性議員を増やすための法案をまとめたとのこと。

衆議選比例代表で、重複立候補者の惜敗率で、
男女交互に当選させる制度をつくる、ということらしい。

だれであっても、まず女性議員を増やす制度づくりを
されることは、一歩前進で、歓迎です。


 超党派議員連盟 “女性議員増へ新制度を” 
NHK-2015/08/23 

女性議員を増やすための具体策を検討している超党派の議員連盟は、衆議院選挙の比例代表で、男性と女性を順番に当選させ、当選者の男女の比率を近づける、新たな制度を導入するなどとした法案をまとめました。

この議員連盟は、自民党の野田前総務会長や民主党の中川元文部科学大臣ら超党派の議員が参加して、女性議員を増やし、政治参加を促進するための具体策を検討しているもので、このほど法案をまとめました。
それによりますと、国政選挙では、立候補者に占める男女の割合をできるかぎり同じにすることを基本原則として明記し、各政党に対し、女性の候補者数の目標を定めることなどを求めています。
そのうえで、衆議院選挙の比例代表で、小選挙区と重複立候補した候補者について、小選挙区での惜敗率に基づき、男性と女性を順番に当選させる新たな制度を導入するとしています。
議員連盟は、新たな制度の導入で、衆議院選挙の比例代表で当選する男女の比率を近づけることが可能になるとしていて、各党と調整し、法案を国会に提出したいとしているほか参議院選挙や地方選挙に関しても具体策を検討していくことにしています


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女性議員倍増へ「行動を」 男女比50:50が世界の流れ ”
2015年8月25日 東京新聞

 女性議員を増やす「クオータ」や「パリテ」と呼ばれる選挙制度について理解を深めるワークショップが、埼玉県嵐山町の国立女性教育会館であった。日本の女性議員比率はアジアでも最低レベルで、衆院はいまだ一桁。足踏みしている間に、世界の流れは男女同数を目指す段階に入ったことが報告され、具体的な取り組みを迫る声が相次いだ。 (柏崎智子)
 ワークショップは、全国の女性団体が参加し二十二日まで三日間開かれた「男女共同参画推進フォーラム」の一企画で、「クオータ制を推進する会」(赤松良子代表)が二十一日に実施。超党派の国会議連が検討中の「日本版パリテ」について話し合った。
 パリテは、同数を意味する仏語。一定の議席や候補者割合を女性に保障するクオータ制の一つで、女性だけでなく両性について「上限60%」などと規定するところに特徴がある。近年、各国で急速に広まった。
 ゲストに招かれた議連会長の中川正春衆院議員は、パリテの考え方に基づき、選挙の候補者は男女半々とする理念を定めた法案と、衆院選比例代表で男女を同数当選させるやり方を各政党が選択できる公職選挙法改正案の二本を、秋の臨時国会へ提案したいと説明。「これまで具体的に法律の枠組みで真正面から取り組むことを怠ってきた。ぜひ成立させたい」と語った。
 国連女性差別撤廃委員長の林陽子弁護士は、「日本の目標は世界から二十五年遅れている」と指摘。政府は二〇二〇年までに指導的立場にある女性を30%に増やす目標を立てたが、国連は一九九〇年、30%を九五年までに達成すると決議している。さらに今年、二〇三〇年までに男女割合を五十対五十にする目標を定めた。
 「男女を区別しないだけでなく、実質的に平等となる取り組みをしなければ、差別解消ではない」とし、パリテの実施を支持した。
 各国のクオータ制度に詳しい三浦まり上智大教授は、法案を「小さなステップだが大きな意義がある」と評価。市民側も、政党の取り組みを監視するとともに、議員になりたい女性を見つけ、議会へ送り出し、孤立しないよう支え続ける必要があると語った。
 また、当面の目標として、現在八十三人いる女性議員を今後三回の国政選挙で二倍に増やし、比率を20%に、五回の選挙後には30%まで高めようと提案。「夢を持てるように」と、一九六〇年代の所得倍増計画ならぬ「女性議員倍増計画(JG83)」と名付けた。
 会場と意見交換後、アピールを採択。法案を成立させ、各党は期限や数値を定めた行動計画を作り、地方組織でもパリテを実施すること-などを求めた。
 インターネット上の女性団体「全日本おばちゃん党」代表代行の谷口真由美大阪国際大准教授は「小異は捨て、一致団結が大事な時もある。議員になる女性を女性が支えていこう」と呼び掛けた。 


  女性地方議員:性的嫌がらせ被害 半数「ある」”
毎日新聞 2015年08月21日

 「子どもも産んでないのに」「女はおとなしく」−−。こんな言葉を浴びせられるなど、女性地方議員の半数あまりが議員活動中に性的嫌がらせを受けていたとの報告集を、女性議員らでつくる全国フェミニスト議員連盟が作製した。今後、各地の議会事務局や図書館に購入してもらい、人権教育などでの活用を呼びかけていく。

 東京都議会で昨年6月、女性蔑視のやじが問題となったことを受け、議連は会員の現職・元職約200人と、女性都議や都内の女性市区議など計600人以上を対象として同7〜8月にアンケートを実施し、143人から回答を得て、その結果を報告集にまとめた。

 議員活動中に他の議員や職員から性的な嫌がらせや不快な言動を受けたことがあるかを尋ねたところ、52%に当たる74人が「ある」と答えた。回数は「1〜5回」が50人と最も多く、「数えきれない」も13人いた。

 被害を受けた際の在職期数は1期目が44人で最も多かった。具体的な被害としては、尻をなでられたり、抱きつかれたりする身体的接触のほか、議会質問などを巡り「子どもも産んでないのに」「女の子だからおとなしくしていなさい」といった言葉を浴びせられた事例が報告された。

 自分以外の女性議員が被害を受けたのを見聞きしたと回答したのは65人。「子どもを産まない女はA級戦犯」と言われていたケースもあった。男性議員の被害も21人が見聞きし、体形をからかわれたり「(子ども)できないの?」と言われたりしていたという。

 議連で調査を担当した東京都八王子市の陣内泰子市議は「全国に同じような体験をした議員がおり、これを明らかにすることで議会を変えていく力にしたい」と話す。

 報告集はB5判64ページで500円(送料別)。議連ホームページ(http://www.afer.jp/)からメールで申し込める。【稲田佳代】


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ガラスの天井:とらわれの私たち/5 性別越えた「自立教育」

2015-08-27 11:58:50 | ほん/新聞/ニュース
大きな台風が九州を直撃したので、
岐阜もぐずぐすしたお天気です。

畑に過熟で割れた西瓜がいくつかあるということなので、
いくつか持ってきてもらって皮をむいて冷蔵庫で冷やしておきました。

こうすると、かさばらなくて、
いつでも好きな時に食べられます。

黄色は、小玉西瓜です。


やっと食べたと思ったら、
また、黄色の小玉西瓜が二個、玄関に届きました。

一つは、過熟で実がやわらかいので、西瓜ジュースに、
もう一つは、生食用。
今日も冷蔵庫には、スイカが入っています(笑)。

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毎日新聞のシリーズ「ガラスの天井:とらわれの私たち」。
「5性別越えた「自立教育」、とってもおもしろいです。

  ガラスの天井:とらわれの私たち/5 性別越えた「自立教育」
毎日新聞 2015年08月26日

●「生徒に必要」
 「自立して社会に参加する」
 教室前方のホワイトボードに、授業のテーマが大きく映し出された。かたわらには、等身大の赤ちゃんの写真が張られている。7月上旬、茨城県立土浦第二高校(飯塚弘之校長)=同県土浦市=の家庭科室で1年生が学期末の授業を受けていた。

 「親や家族として、乳幼児とどのように関わったらよいか話し合ってください」。女性教諭が指示する。男子生徒の一人が「男女に関係なく育児に関わる」「子育て支援の制度を調べて利用する」などの意見を述べた。ある女子生徒が「夜泣きをしたら、私が中心に世話をすると思う。そしたら、夫がホットミルクを作り、私をいたわってほしい」と話すと、笑いが起きた。

 家庭科教育に力を注ぐ同校は、授業以外にも家庭科に絡んだ学校行事を積極的に開催している。今年6月も子育て中の男女を招いて話を聞いたり、赤ちゃんに直接触れたりする機会を設けた。

 飯塚校長は「今は男性が家事・育児をするのは当たり前の時代。生徒が将来、社会人として必要とされる教育を行っている」と自負する。

 ●男性の意識変化
 戦後、新憲法は「男女平等」をうたったが、家庭科は長い間、高校では女子のみの必修、中学では男女別々で中身も異なっていた。それが中学、高校とも、男子も必修(男女共学)になり約20年たつ。扱う単元は衣食住のほか、保育や高齢化社会、生活経済など多岐にわたる。

 必修化により、家事に対する意識の変化も生じているようだ。

 花王が今年5月、既婚男性を対象に実施した「『家事シェアリング』に関する調査」によると、「そうじ」「洗濯」「洗い物」など家事の各項目の実施率について、中学・高校で家庭科(家庭分野)が必修だった世代(25〜34歳)は、そうではない世代(40〜59歳)をいずれも上回った。例えば「台所そうじ」は、必修世代は61%で、そうではない世代の39%を20ポイント以上、上回った。

 また「家事は夫婦どちらかに負担が偏らないようにしている」と答えた割合は、必修世代が63%、そうではない世代は48%にとどまった。必修世代では、妻が専業主婦の場合でも61%がリビングの掃除をすると回答しており、世代間の違いが浮き彫りになった。

 お茶の水女子大の牧野カツコ名誉教授は「近年、男女が協力し、家事や子育てをする姿が違和感なく受け止められるようになったのは、中高での男子の家庭科必修化、すなわち家庭科の男女共学化の影響が大きい」と教育効果を評価する。

 ●中絶についても
 性的役割分担の意識を乗り越えた生き方を学ぶ教育は、男女ともに必要だ。私立吉祥女子中学・高校=東京都武蔵野市=では、半世紀近くにわたり「女子の自立教育」として、性教育を取り入れてきた。1968年に社会、家庭、保健、生物の各教諭が「性教育委員会」を結成し、「『女性としての性』をどう学ぶか」を考えてきた。

 中学の公民では、ジェンダー論や生き方、働き方について学び、法律面からも解説。高校の保健では、女性器の名称や、避妊具の装着方法も学ぶ。これらの授業は「性の正しい知識を得ることは、性を科学的にとらえ、自分や他人を守る人権意識につながる」との理念で行われ、「将来、主体的に自分の生き方を選択できるように」という思いが込められている。

 人工妊娠中絶についても真正面から教え、生命を尊重し反対する立場と、女性の自己決定権を尊重して容認する立場の両方を紹介。高野弘前委員長は「一つの物事をいろいろな視点から見ることで、多様性を認め合えるようになる」と説明する。

 ●「らしさ」押し付け
 「男の子はこれくらいで泣かないよ」「面倒見がいいね、やっぱり女の子ね」

 幼少期にかけられる、こうした善意の言葉が「男らしさ、女らしさ」の刷り込みにつながることもある。

 乳幼児期のジェンダー教育を研究する、池田政子・山梨県立大名誉教授は「保育者や保護者が性別役割分担意識にとらわれている場合も多く、無意識のうちに子どもにその意識を植え付けてしまう」と指摘する。

 同県中央市の「まみい保育園」は、池田さんの調査研究に協力し、園内を映像などで記録した。確認してみると、園児の掲示物は男の子なら青系、女の子なら赤系の色でまとめられ、名札のキャラクターは女の子は花柄や小動物で、男の子は乗り物や大きな動物に分かれた。その理由について保育士たちは「無意識だった」「男女がそれぞれ好きそうな色だから」と答えた。乙黒いく子園長は「当時は無意識のうちに『男の子らしさ』『女の子らしさ』の枠を作ってあてはめていた」と振り返る。

 調査協力から約15年たち、同園では「その子らしさ」を尊重し、「男の子なんだから」という言い方はしなくなった。色やキャラクターも、園児の好きなものを選ばせることにした。すると、青と赤の2色が多かった園児たちの作るこいのぼりが、今ではカラフルで個性的な作品が、いくつもできあがるようになったという。=つづく

==============
 ◇家庭科教育の歴史

 戦後の家庭科教育は、戦前の「裁縫」科目から、「民主的な家庭建設のための教科」としてスタートした。

 当初は小中学校で男女一緒に履修していたが、1958年に中学の「職業・家庭科」が「技術・家庭科」に変更された。内容も「男子向き」「女子向き」に分けられ、男子は技術がメインになった。高校は70年に女子のみが必修となり、男子は代わりに体育(格技)を履修することが多かった。

 牧野カツコ・お茶の水女子大名誉教授は「明治以降、儒教思想を取り入れてきた日本の教育では、男女別の教育が抵抗なく受け入れられ、それが、戦後の経済成長を支えた、性的役割分業に基づく『男は仕事、女は家庭』のスローガンにも結びついた」と説明する。

 しかし、70年代に「女子のみの家庭科」に対する批判運動が起き全国で展開された。さらに80年には日本が女子差別撤廃条約に署名し「家庭科の女子必修」が条約にある「男女同一の教育課程」に抵触する事態となった。このため学習指導要領が改訂され、中学では93年から男女が同一内容で家庭科を学ぶ「共学」となり、翌94年には高校で男子も家庭科が必修となった。

 取り上げてほしい話題やテーマをお寄せください。郵便は〒100−8051(住所不要)毎日新聞くらしナビ「ガラスの天井」係へ。メールはkurashi@mainichi.co.jp 


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活躍する女性ビジネス相談員 家庭含めアドバイス(稲熊美樹)

2015-08-26 15:59:53 | ほん/新聞/ニュース
一昨日の8月24日の中日新聞生活面、
稲熊美樹さんの記事でした。

働く女性の立ち位置での視点が、
職場復帰されてからも、ますます冴えています。

  活躍する女性ビジネス相談員 家庭含めアドバイス
2015年8月24日 中日新聞

 女性の起業家支援に、女性のビジネス相談員が活躍し始めている。女性らしい視点を生かしたアイデアを、新たな商品やビジネスにつなげるのが得意だが、全国的にはまだまだ希少な存在。「女性の起業を増やすには、女性相談員の育成も必要」という声が上がっている。

 「単なるインテリアコーディネーターの仕事とは違って、生活全部を良くしたいと思っていることを分かってくれた。女性の相談員ならではと思いました」

 整理収納やインテリアのコーディネートなどを手掛ける鈴木貴子さん(51)=愛知県岡崎市=は、岡崎ビジネスサポートセンター「Oka-Biz(オカビズ)」に最初に相談した一年半前のことをこう振り返る。

 三人の子を出産後、建築会社を経て、インテリアコーディネーターとして独立した。だが病気になった夫(59)の介護のため、四年ほど仕事を中断。事業を再び軌道に乗せようとしていた時だった。

 相談に乗ったのは、岐阜商工会議所で起業相談の経験があるオカビズ副センター長の高嶋舞さん(33)。三人の保育園児を育てる母でもある。

 鈴木さんが高嶋さんと相談して行き着いた事業コンセプトは「私が仕えることによって、お客さまの心が舞うように楽しい生活を送れるようになること」。相談を受けたのが男性相談員なら、「何の夢物語を語っているのか」と、ピンときてはもらえない可能性が高いアイデアだった。

 しかし高嶋さんは「面白い」と賛成し、鈴木さんは今年一月、「仕舞(しま)いコーディネーター」として本格的に再出発。二人で仕事を紹介するリーフレットの文言を練ったり、情報発信のためのブログを始めたりした。

 生活全てをコーディネートする発想は、特に四十~六十代の女性に受けが良い。鈴木さん本人の自宅の収納やインテリアを実際に見てもらいながら、「仕舞う」ことの意義を伝えるセミナーは順番待ちも。着実に顧客を増やしている。「介護経験がビジネスでの強みだと認識できたのも、高嶋さんのおかげです」と感謝する。

 オカビズは市と商工会議所が設置。女性相談員は高嶋さんを含め三人おり、相談者の三割が女性だ。

 一方、静岡県富士市の市産業支援センター「f-Biz(エフビズ)」でも、三人の女性相談員がおり、特に女性の創業や新事業の相談に実績を上げている。毎日一人は女性相談員が応じているのが特徴で、女性からの相談が65%を占めている。

 エフビズの小出宗昭センター長によると、主婦が起業する際の壁は、仕事と家庭との両立。「女性の相談員は働く女性で、起業家の先輩といえる。現実感を持って伝えられる」と話す。子連れでも相談できるようにするなど、女性が相談しやすい体制を整えている。

 中小企業白書によると、全国で一年に起業する約二十万人のうち、女性は三割ほど。一方の女性相談員は「統計はないが、ほとんどいない」(経済産業省)という。

◆感覚が市場に近い
 <中小企業支援に詳しい山口義行・立教大経済学部教授(金融論)の話>女性は一人の消費者として暮らしており、どんな商品が求められているか、感覚が市場と近い。そうした視点は起業や中小企業支援でも必要で、女性相談員は求められる存在。女性経営者には育児など女性特有の困難さがあるが、女性相談員はそれに共感でき、他の経営者からの情報も集まりやすく、アドバイスもしやすい。
(稲熊美樹) 


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ところで、
このところ大量の野菜たちが届きます。

手間がかかるせっかくの無農薬野菜、
残すともったいないので、工夫して食べています。

ウオーターレンジで作った、ピーマンの丸焼き。

一度にたくさん作れて、
一度にたくさん食べられます。

シンプルに、減塩醤油をスプレーしただけ。
肉厚ピーマンがおいしいです。

長ナスの味噌煮も、
レンジで3分ほどチンして、
味噌を溶きいれてさらに3分ほど加熱。

そのまま蒸らして、食べる前に
かつお節とミョウガをかけました。

火を使わないので、暑さがしのげます。

鶏ムネ肉とミョウガのから揚げ

から揚げを作った粉が余ったので、
ミョウガも揚げてみました。

フキノトウの天ぷらみたいな食感で、
ミョウガの香りがしてオツな味です。

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奨学金と保護費 教育の機会は平等に/生活保護世帯の奨学金 塾代も減額対象にせず

2015-08-25 15:53:40 | ほん/新聞/ニュース
夏の暑さもそろそろ終わり。
お昼ごはんには、冷たい麺類を食べることが多かったのですが、
昨日も、具だくさんの冷やし中華。

トッピングは、それぞれでチョイスします。

つれあいは、大皿にメガ盛りの全部乗せ。
わたしは、コレールのお皿にふつう盛りです。

きょうの中日新聞社説、
タイムリーな「奨学金と保護費 教育の機会は平等に」。

  社説:奨学金と保護費 教育の機会は平等に 
2015年8月25日 中日新聞

 貧しい家庭の子どもにも等しく教育の機会は与えられるべきだ。厚生労働省が生活保護世帯の子どもの教育費に関する運用を見直した。「貧困の連鎖」解消に向け一歩前進だが、十分とはいえない。

 厚労省は六日付で、生活保護を受給している福島市の母子家庭の訴えに応じ、同市による保護費の減額処分を取り消すとともに、全国の自治体にある通知を出した。

 母親はうつ病を患い、数年前から生活保護を受けていた。長女は経済的な理由で高校に進学できるか不安に思っていたが、中学生のときに奨学金制度があることを知った。長女は努力を重ね、優秀な成績をおさめた。高校進学後、市や民間団体から返済不要の奨学金が年計十七万円支給されることが決まった。修学旅行費や塾代などに充てる予定だった。

 しかし、市は昨年四月と五月に支給された奨学金九万円を「収入」と認定し、保護費から同額を差し引いた。母親らは福島県に収入認定取り消しを求め、審査請求したが棄却。国に再審査を請求し、福島地裁に提訴していた。

 厚労省は処分取り消しを決定。加えて、学習塾代などに充てる場合は奨学金でも収入とみなしていた運用ルールを改め、収入から除外するよう各自治体に通知した。新ルールは高校生のアルバイト収入にも適用される。

 ただ、大学の受験料や入学金などは引き続き収入とされる。子どもの成長を後押しするため、奨学金は全額、収入から除外するべきではないか。

 子どもの貧困対策推進法は「子どもの将来が生まれ育った環境に左右されることのないよう教育の機会均等を図る」ことをうたう。

 低所得の世帯に生まれた子どもが十分な教育を受けられずに、低賃金の職業を選択せざるを得ないという「貧困の連鎖」を食い止めるのは、国家的な重要課題だ。

 大卒者と高卒者の賃金格差は小さくない。一九九〇年代初めには百七十万人近くあった新規高卒者への求人も近年は二十万~三十万人と激減している。

 二〇一三年三月卒業生で、生活保護世帯の高校生の大学進学率は19%で、全体の五割超と比べ低い。

 生活保護受給者数は二百十六万人に上るが、うち一割超は十七歳以下の子どもといわれる。

 貧困からの脱出の鍵は教育にある。親が亡くなる、病気で働けなくなるなどし、生活保護を受給している家庭に育つ子どもたちにこそ機会は必要だ。 


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厚生労働省が、生活保護世帯の奨学金の運用ルールを見直したきっかけは、
福島の高校2年の女子生徒が訴えを起こしたこと。

当事者の行動が、国や制度を動かす。

あきらめない「ひとり」の力は大きいですね。

  生活保護世帯の奨学金 塾代も減額対象にせず
2015年8月21日 東京新聞

 厚生労働省が、生活保護世帯の高校生が得た奨学金について、学習塾などの費用に充てる場合は「収入」と見なさず、保護費から減額しないよう運用ルールを改めることが分かった。現行でも、自立支援の観点から、奨学金を塾代に充てても保護費を減らさない自治体があり、先行する現場に合わせざるを得なくなった。今月六日付で全国の自治体に通知し、十月から適用される。(我那覇圭)

 生活保護世帯が得たお金を「収入」と認定するかは厚労省の運用ルールに基づき市区町村が判断する。奨学金は、原則として働いて得た給与や年金などと同じ「収入」と認定され、その分の保護費が減らされる。修学旅行やクラブ活動、私立高校授業料の不足分に充てる場合は、高校生活に必要な費用として除外を認めている。厚労省は、塾代も就学に必要な支援と判断した。

 具体的には、塾の入会や授業、教材、模擬試験、通塾にかかる費用に奨学金を充てても収入と見なさない。高校生のアルバイト代も塾に使えば収入認定しない。

 大学の受験料や授業料に充てる場合は、引き続き収入と見なす。高校までに得た知識を生かして自立するのが制度の原則だからだ。

 本紙は六月、大阪市の公益財団法人「梅ケ枝中央きずな基金」が、大学進学の塾代などとして生活保護世帯の高校生らに最大年五十万円の奨学金を支給し、地元自治体も収入認定していない事例を報じた。基金を設立した山田庸男(つねお)弁護士は「意欲と能力のある子どもを支えるのは社会の常識で、厚労省がようやく考え方を改めた」と話している。

 厚労省の調査では、二〇一三年三月に高校を卒業した生活保護世帯の子どものうち、大学や短大に進学したのは19・2%。同時期に卒業した全生徒の進学率53・2%(文部科学省調べ)を大きく下回る。政府は一四年八月に閣議決定した「子供の貧困対策大綱」で、教育格差による貧困の連鎖を断つことを掲げている。

◆福島の高2訴え届く
 厚生労働省が、奨学金をめぐる生活保護の運用ルールを変える契機となったのは、奨学金を収入と見なされて保護費を削られた、福島市の高校二年の女子生徒が上げた切実な声だった。

 生徒は昨年三月、市教育委員会などから奨学金を年計十七万円受給することが決まり、同四月から分割支給が始まった。保護費では賄いきれない大学進学に向けた塾や模擬試験、修学旅行などの費用に充てる考えだった。だが、市は使い道を詳しく確かめないまま、同年四、五月に受給した計九万円を全額収入認定し、同額の保護費を減らした。

 生徒側は福島県に不服審査、厚労省に再審査を請求。国会では野党がこの問題を取り上げ、ルール変更を国に求めた。本紙も今年四月、生徒側が認定の取り消しを求める訴えを福島地裁に起こしたことを報じた。

 こうした動きを受け、厚労省は今月六日付で「可能な調査を行わずに奨学金の全額を収入認定した判断過程は不適切だった」として、市による収入認定を取り消す裁決をした。運用ルールの変更は、これと併せた判断だ。

 ただ、今回収入認定されなくなるのは塾関連など一部だけ。大学の受験料や授業料など、使途によっては奨学金は依然として収入認定される。

 生徒の代理人を務める倉持恵弁護士によると、生徒の母親は厚労省の裁決について「ほっとした」と話す一方、今後も奨学金が収入認定される余地を残したことには納得していない。倉持氏は「(奨学金を)全額収入認定しないよう国に求めていく」と話した。


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コーヒーをより美味しく淹れる「コレス ゴールドフィルター」。

2015-08-24 15:29:17 | おいしいもの/食について
東急ハンズの500円割引券があったので、
欲しかった「コレス ゴールドフィルター」を買ってきました。


コレス ゴールドフィルター
金属フィルターは豆本来の特徴がダイレクトに抽出されるためペーパーフィルターとは香味が変わります。特にゴールドフィルターはメッシュが純金コーティングされているため化学変化に強く、味と香りに対して最も影響が少ないフィルターです。またカビや臭いも付きにくく、衛生的に保てます。新鮮で良質のコーヒーがあれば、是非このゴールドフィルターでのドリップをお試しください。コーヒーの楽しみ方が、ひとつ広がります。

大と小の2種類あるのですが、
わたしが買ったのは、大きいほうの「C280」(3,500円+税)。
大は小を兼ねるといいますし、
500円引きだと、3000円で大きいほうが買えます(笑)。

純金でメッキ加工してあるフィルターは
コーヒーを酸化させにくくする効果があるため、
コーヒー本来の味と香りを楽しむことができます。

さっそくコーヒーを淹れてみました。





 コレス ゴールドフィルターを使ったハンドドリップの仕方

STEP.1
お湯をしっかり沸騰させます。

STEP.2
フィルターを付属のホルダー、または市販のドリッパー等にセットします。
ステップ3画像

STEP.3
中挽きのコーヒー粉を入れて、フィルターの中の粉を平らにならします。
※フィルターが対応するコーヒー粉最大容量は
 C240→約40g迄、C280→約80g迄です。

STEP.4
1投目の注ぎで粉全体を膨らませます。お湯は中心部から約直径3cmの範囲内で注ぎます。このときフィルターに直接お湯がかからないようにしてください。1投目は粉のg量に対して同量のお湯の量を注ぎます。
蒸らしの画像蒸らす場合は注いだ後に約40秒間蒸らしてください。

STEP.5
2投目、3投目と続けてお湯を注いでいきます。
【抽出にかける時間】(蒸らし40秒後から)
1杯▶30秒 / 2杯▶2分 / 3杯▶2分30秒 / 4杯▶3分
抽出時間は蒸らし40秒後から、1杯▶1分30秒を基準に、1杯増えるごとに30秒加算してください。

STEP.6
2投目、3投目と続けてお湯を注いでいきます。
お湯を注ぎ切ったら、フィルターの中にお湯が残っていてもサーバーから外して、できあがりです。




山田珈琲の豆もおいしいのですが、
いつもより、深い味わいです。

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伏見甘長が大量にとれたので、
またちりめんと炒め煮にしました。


熟した甘長は、種が辛いものがあるので、
縦に包丁を入れて、たねを取り出しました。


上に写っているのは、
北寄貝のお刺身と、

本まぐろのお刺身。

どちらも定価の半額。
お値段以上にお値打ち、美味でした。

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平和なくして平等なし◇女性が政治を変える 元参院議員・市川房枝さん/九電・川内原発再稼働

2015-08-23 16:39:49 | ほん/新聞/ニュース
このところ、毎日新聞の記事を紹介する頻度がけっこう高いのですが、
夕刊の「特集ワイド」や連載も読みごたえがある記事が多いです。
かならず読むのは毎週火曜日に連載の「読書日記。
先週の筆者は、上野千鶴子さんだったので、ブログでも紹介しました。

8月20日の「特集ワイド」は川房枝さんの記事でした。

毎日新聞を購読している人が少なくて、
夕刊までとっている人はさらに少ないのがちょっとザンネン。

記事がネットにアップされていたので紹介しますね。

  特集ワイド:会いたい・戦後70年の夏に/9 平和なくして平等なし 元参院議員・市川房枝さん  
毎日新聞 2015年08月20日

 ◇女性が政治を変える 元参院議員・市川房枝さん(1981年死去、享年87)
 安全保障関連法案が衆院本会議で可決された7月16日夜、「市川房枝記念会女性と政治センター」事務局長の久保公子さん(65)は、国会周辺で抗議する数千人の熱気の中にいた。「戦争法案今すぐ廃案、国民なめんな」。若者たちのシュプレヒコールが響き渡る。ゲストスピーカーとして登壇した野党議員が「ご協力よろしく」と頭を下げたのを見て思った。「市川さんが生きていたら、ここでマイクを握っていたでしょうね。ゲストなんかじゃなく、『ストップ・ザ・汚職議員!』の時のように市民と一緒に新しい政治運動を起こしていた」。その晩年に公設秘書を務めた久保さんの脳裏に、街頭でビラを配る市川さんの姿がよみがえった。

 汚職議員の落選運動は1979年、市川さんが女性団体に呼びかけた市民運動だ。大型疑獄のロッキード事件とダグラス・グラマン事件を巡り収賄容疑で逮捕されたり、両社から巨額の政治資金を受け取ったりした政治家の選挙区に乗り込み、投票しないよう有権者に訴えた。名指しされたのは田中角栄元首相や松野頼三・元防衛庁長官ら大物ばかり。「選挙区に来たら、お命もらいます」と脅迫電話があり周囲は緊迫したが、市川さんはユーモアを交えて街頭でこう訴えた。「やりたいことがまだまだあるので、もう少し生かしてほしい」(自伝映画「八十七歳の青春」)。

 男性の普通選挙が導入される6年前の1919年から婦人参政権運動を始め、戦後は金のかからない理想選挙を訴えた。ひたむきに進む市川さんのニックネームは「野中の一本杉」。飾らない笑顔と庶民的な人柄から「しわくちゃの十円札」と呼ばれたこともあった。

 「独特の肌触りの政治家でしたね。ちっとも偉そうなところがなくて、一見すると普通のおばあちゃん。でも近づくと、オーク材のような固い芯がありました。自立した個の確立が徹底していたんでしょうね」。初の衆参ダブル選挙となった80年6月、市川さんと同じ参院全国区で当選した作家の中山千夏さん(67)は言う。無党派市民の票を奪い合うと見られていたが、中山さんは街頭で「私がいやな人は市川さんに投票して」と訴え、市民派票の上積みに努めたとのエピソードが残る。

 だが、市民政治は80年ごろをピークに下降しているのではと中山さんは懸念する。「国会の外でどれだけ声を上げても、政治が動かない。参院まで政党政治に支配され、個性的な議員が少なくなったからかなあ……」

 市川さんがこの時、高齢の身体にムチを打って5期目に挑んだのは、訳があった。国際婦人年から10年にあたる85年を目標に、国連の女子差別撤廃条約を締結するよう政府や国会に働きかける狙いがあったのだ。

 「平和なくして平等なく、平等なくして平和なし。私ども婦人は、このことを心に銘記して取り組むべきだと思います」。他界する3カ月前の80年11月、市川さんは48女性団体が集った大会の基調報告で、そう述べた。「平等」と「平和」はコインの裏表、切り離せないものだという信念を初めて明らかにした。また「軍備増強を巡り改憲論議など、戦争へのきなくさい臭いが漂っています」と警鐘も鳴らした。これが、公の行事で発した最後の言葉になった。

 「戦争が起きたら、女性運動も人権もすべてが抹殺される。戦争を経験した市川さんは、土台が崩されるような危機感を持ったと思います」。公設第1秘書を務めた国際婦人年連絡会の世話人、山口みつ子さん(79)は、そう解説する。大会前、原稿執筆の時にこもる富士山麓(さんろく)の山荘で市川さんが言った言葉が忘れられない。「平和問題で何かあって声明を出す時、個人の資格で加われる女性は誰だろうね」と問いかけてきたのだ。複数の女性リーダーの名前を挙げると、真剣な表情で小さな手帳にメモしていた。

 市川さんは戦時中、女性運動で大きな挫折をしている。満州事変後の31年11月、自ら発行する機関誌「婦選」で、国際平和を願う女性の意思が政治に反映されていないと批判し「今こそ婦人参政権を」と主張した。その後、同誌は発禁に。政府に「ある程度協力」(「市川房枝自伝」)して女性運動継続の道を選んだが、その戦争責任を問われ戦後、3年余にわたり公職追放された。「自伝」には「消極的にしろ協力した責任を今更ながら痛感する」とある。

 「戦争する政府に協力して女性の地位が向上することなどあり得ないと、身をもって体験したのが市川さん。戦時中のことはあまり語らなかったから推察ですが、女性運動が戦争遂行のために政治利用されるのは二度とごめんだと。だから戦後は反戦を貫いたのでしょうね」。市川さんを取材したことのある元毎日新聞記者、関千枝子さん(83)は「平和なくして平等なし」を痛恨の遺言と受け止める。

 あれから35年。今年の終戦記念日に靖国神社を参拝した閣僚3人はすべて女性。自民党の女性リーダー、稲田朋美政調会長は戦争責任が裁かれた極東国際軍事裁判(東京裁判)を検証する組織を党内に設置する方針を示した。過去の歴史を修正するかのような動きが加速する。「市川さんが見たら怒りますよ」。関さんは断言する。

 女子差別撤廃条約は85年に批准され、86年には男女雇用機会均等法が施行された。しかし市川さんが訴えた残業規制や男女平等法は実現せず、女も男並みに働く競争社会になった。安倍晋三政権は「女性活躍推進法案」で企業や公務員の女性幹部登用率3割を目指すが、女性労働者の5割を超える非正規雇用はカヤの外だ。安倍首相は3年間の育児休暇推進を「抱っこし放題で職場復帰」と発言、リアル感のなさが反発を買った。

 「競争社会は男社会そのもの。その構造のまま女が協力しても、女の生き方を変えることにはならないよね」。中山さんは競争社会で「輝く女性」の役割に根本から疑問を投げかける。

 生協幹部から91年、筑紫野市議(福岡県)に転身した辻本美恵子さん(66)は、女性議員が少ない環境で、市川さんのビデオ教材を見て政治を手探りで学んだ。「社会から置いてきぼりにされた女性たちに『政治を変えられる』と光をともしたのが婦人参政権。競争社会で勝つ女性を増やすことではない」と話す。

 市川さんが揮毫(きごう)を求められ、よく書いた言葉は「権利の上に眠るな」。権利は使わなければなくなると叱咤(しった)激励する言葉だ。今だったら、こう言うだろうか。「平和の上に眠るな、平等の上に眠るな」。もっともっと広げなければ、権力の枠組みにからめとられるぞ、と。【堀山明子】=つづく

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 ■人物略歴
 ◇いちかわ・ふさえ

 1893年生まれ。愛知県出身。小学校教諭、名古屋新聞(現・中日新聞)記者を経て1919年に平塚らいてうと「新婦人協会」を設立。婦人参政権獲得運動のリーダーとなる。参院議員5期。71年に一度落選したが、市民運動の推薦を受け入れ74年に復帰した。母子保護法、売春防止法の制定などにも尽力した。


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「記者の目:川内原発再稼働」も見つけました。
この記事もとってもおもしいです。

  記者の目:九電・川内原発再稼働/上=鳥井真平(東京科学環境部)
毎日新聞 2015年08月19日 

 ◇新基準に「隙」はないか
 「これから、どうなる?」。2011年3月、テレビ画面を見ながら、私は無意識にノートに走り書きをした。そのとき画面には東京電力福島第1原発が水素爆発する瞬間が映っていた。当時、勤務していた群馬県で計画停電も経験した。目に見えない放射性物質の恐怖も加わり、言いようのない不安感に襲われた。13年春に原子力規制委員会の担当になって以降、その経験と「この国は福島の原発事故から何を学んだのか」という問いが、再稼働を目指す原発の安全審査を取材する際の原点になっている。

 九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)が11日に再稼働した。福島事故の教訓から、安全対策が強化された新規制基準に基づく初の稼働だ。審査開始当初は規制委も電力会社も事故が起きた事実を重く受け止めているように見えた。「事故を二度と起こさないように」という言葉を何度も耳にした。しかし、取材を続けるうちに違和感が大きくなっていった。

 ◇電力会社になお「なれ合い体質」
 審査を終えた今年5月、原子力規制庁幹部は「九電にはメモの取り方から教えた」と明かした。規制庁と九電の非公開の面談で、まず規制庁からの指摘事項のまとめ方を指導したという。ひとたび事故を起こせば国を滅ぼしかねない原発を運転していた電力会社が、そんなレベルから再出発していた。事故前に電力会社が主張していた原発の安全とは何だったのかと想像すると、ぞっとした。

 13年7月施行の新基準は事故前の基準を大きく変え、既存の原発にも最新の安全対策を求めることになった。原発を運転するには東日本大震災クラスの地震や津波も含め、考えられる最大級の対策を講じるのが前提となった。ところが、電力会社が示した地震や津波の想定は、規制委から何度も「甘い」と再検討を迫られた。それに対し、電力会社は「審査が厳しすぎる」と不満を漏らした。

 私は電力会社の担当者に「なぜ厳しい審査が問題なのか」と質問した。その一人は電力の安定供給の重要性とともに「昔はこうではなかった」と力説した。福島事故を見てもなお、安全最優先の意識を欠いたままなのか。国会の事故調査委員会が「規制の虜(とりこ)」(規制される側が情報を独占し、規制する側をいいなりとする状態)と批判した、事故前の規制当局と電力会社のなれ合い体質の名残に見えた。

 ◇火山対策棚上げ、見切り発車に
 規制委の姿勢にも疑問を持った。川内原発の火山噴火対策について、たった1回の審査で九電の「運転期間中に周辺火山が巨大噴火を起こす可能性は十分に低い」とする主張を妥当とし、巨大噴火の兆候を把握できるとの説明も認めた。ところが、事実上の合格証「審査書案」を示した約1カ月後の14年8月、規制委は火山対策に特化した有識者会議を設置した。「(火山対策の検討は)遅かったかもしれない。基準を決める議論の中で検討すべきだった」と認める規制庁幹部もいた。

 一方、日本火山学会が「巨大噴火の観測例が少なく、兆候の把握は困難」として、同年11月に審査基準の見直しを求めてまとめた提言を、規制委の田中俊一委員長は「火山学会が今更(見直しを)言うのは本意ではない」と突き放した。こうした一連の対応を見ると、今回の再稼働が「見切り発車」と指摘されても仕方ないと考える。

 私が原発審査の取材で覚える違和感は、原発関係者が安全について語る「理想」と、理想に達していない発展途上の「現実」とのギャップにある。審査開始から2年以上がたち、電力会社が既に終わった別の審査をまねて、「規制委が一度良しとしたのだから問題はないはずだ」と主張するような「慣れ」も目に付く。重要な会合で審査官が眠そうに目をこする場面も珍しくない。安倍政権が「世界で最も厳しい」と評する新基準作成に関わった明治大の勝田忠広准教授(原子力政策)は「新基準の神格化は危険。最低最小限のルールに過ぎない。再び『想定外』が起きる可能性は大いにある」と指摘する。

 今年7月末、原発事故の影響で福島県双葉町から前橋市に避難している女性(38)から「群馬に永住することになりました」とメールが届いた。事故3カ月後に誕生した娘は4歳になった。夫は福島第1原発で事故収束作業にあたり、離ればなれの生活を続けるそうだ。この家族のように、古里を追われた避難者は現在も十数万人に上る。事故からわずか4年5カ月で再稼働を迎えたが、新基準を「守っておけばよい」という新たな「隙(すき)」は生まれていないか。原発関係者は、いまだに理想に至る途上にあることを忘れてはいけない。福島の事故はまだ終わってはいない。  


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「ガラスの天井」シリーズ連載開始。とらわれの私たち/1ママ苦しめる「良母幻想」(毎日新聞)

2015-08-22 10:40:23 | ほん/新聞/ニュース
8月19日から毎日新聞のくらしナビ面で、
「ガラスの天井:とらわれの私たち」の連載がはじまりました。

昨年から続いている「ガラスの天井 女性と政治」のシリーズです。
担当は、昨年取材に見えた田村佳子さん、
10年ほど前の岐阜支局が初任地だった中村かさねさんもメンバーです。

毎日連載で、きょう土曜日は4回目です。

まずはスタートの「1 ママ苦しめる「良母幻想」」の記事を紹介します。
この感じ、若かったわたしも経験したので、よくわかります。

  ガラスの天井:とらわれの私たち/1 ママ苦しめる「良母幻想」
毎日新聞 2015年08月19日 

 共働き世帯が専業主婦のいる世帯を上回って20年近くたつ。それでも、家事、育児の担い手は妻、夫は稼ぎ頭、という図式にあまり変化はない。私たちは堅固な男女の性別役割分担意識から自由ではないようだ。とらわれた意識は、変わりゆく社会の中で何を引き起こしているのだろうか。

 ●私はダメな母親…
 40歳になって恵まれた子どもは、かわいくて仕方ない。友人は「いいママだね」と言ってくれる。でも心の中ではいつも思っている。育児がつらい−−。

 洋子さん(43)=仮名=は難関大学を卒業後、専門職として働いてきた。夫は大手金融マン。一見不自由のない生活だが、育児は思うようにいかない。東京都心の山の手に構えた新居の周りに知人はおらず、ママ友もできなかった。実家は遠く、困った時の頼りは夫だけ。だが、産後まもなく体調を崩しても夫はさっさと出勤した。赤ちゃんを抱くのがつらい日も、帰宅は夜中だった。

 自分はダメな母親だと思う。子どもの泣き声にイライラする。長女は今2歳。かわいがろうと思っているのに「あっちに行って」と言ってしまう。本当は絵本を読み、ベビーマッサージをして、一緒に遊びたいのに、食事や身の回りの世話と家事をするだけで精いっぱいだ。

 「3歳までの子育てが大事」という言葉に焦りを感じる。「もう時間がない。心を育んであげてなくては将来きっと反抗的になってしまう」

 ●自分がオニババに
 アニメの「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」が理想の家庭像だった。優花さん(41)=仮名=は10年前に結婚した際、迷わず専業主婦になった。夫の望む「きちんとした」朝食のため、毎朝魚を焼いて、野菜のおかずを作り、白飯を炊いた。

 長男が生まれると、母子手帳を繰り返し読み、責任の重さを感じた。公園に足しげく通い「母の務め」としてママ友作りに励んだ。ママ友に「夜は○時に寝るのが普通」と聞けば、ぐずる息子の背中を激しくさすって無理やり寝かしつけた。保健所の育児講習も欠かさず、周りについていけないと「ママ失格」の烙印(らくいん)を押される気がしていた。

 将来の教育費に備え、パートの仕事を始めてからも食事はほぼ手作り。家計を案じ、仕事で疲れ果て、家事に明け暮れた。

 なんで私ばっかり−−。自己犠牲で成り立つ生活にいら立ちが募った。

 「あなたは働いているだけでいいわね」。夫に不満を言い、子供にもあたった。実母に愚痴を漏らすと「母親の責任があるから仕方ない」と諭され「産まなきゃよかった」とも思った。鏡の中の自分が「オニババ」に見えた。

 転機は3歳の長男のじんましんだった。「ストレスが原因」と診断され、はっとした。自分も夫も体調を崩していた。一度仕事を辞め、夫婦でカウンセリングを受け、自分の心と向き合った。

 ●家事育児しない夫
 午前8時過ぎ、香さん(40)=仮名=は小学校に行く2人の子どもを見送ると、パソコンを開く。インターネットで家具などを売るショップを運営するためだ。多い時で月10万円以上の収入を得るが、会社員の夫はその「仕事」を「趣味」としかみていない。

 長女の妊娠を機に家庭に入った。実家の両親の介護費用などを自力で稼ごうとして、夫に相談すると「家庭がおろそかになる」と反対された。自宅でできるネットショップは「ストレス解消」と説明してようやく認めてもらえた。

 夫は今も家事や育児は一切しない。家が散らかっていると「何をしてた」と立腹し、香さんが体調を崩して寝ていると小学5年の長女に「俺のご飯は?」と詰め寄った。

 「いずれは外にも出て、もっと稼ぎたい」という香さん。しかし「今は子どもを優先したいから」と、現状の生活に甘んじている。

 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という意識は根強い。内閣府の世論調査(2012年)では、賛成する人が過半数を占め、前回09年調査より増えた。こうした意識が女性に社会的役割と家事育児の両方を強い、男性が家事育児に関わるのを妨げる面もある。母親は子どもに尽くすものだという「母性愛神話」もなお女性を苦しめる。

 ●子に向くイライラ
 「お母さんたちと接して、いつも感じるのは不安」。学習塾「花まる学習会」の高濱正伸代表はこう話す。「昭和の良妻賢母幻想が今もプレッシャーになり、そうでない私はダメな母、という思いを引きずり、不安になっている」

 かつては母親を地域が支えた。母親が抱く「良い母幻想」は、実際の子育て体験や失敗談を聞く中で静まった。だが、地域コミュニティーが崩壊し、父親不在の核家族という「閉じたカプセル」の中で育った母親は、他者の目がなく「良い母幻想」にからめ捕られていく。

 「一人でまじめに子育てをしようとするほど、ダメな母と見られることに過敏になる。夫も理解者になれていない。母のイライラは大抵、無意識のうちに子どもに向けられる」と高濱代表は憂慮する。

 自分がオニババに見えたという優花さんはその後、自分を解放できる仕事を見つけた。疲れたら外食する。泊まりがけで友人の家にも遊びに行くし、9センチヒールの靴でおしゃれも楽しむ。8歳になった長男は、ガミガミ言わなくても宿題をやり、好きなスポーツを続けている。「もう世間の求める良い母、良い妻に戻るつもりはありません」=つづく

    ◇
 この連載は田村佳子、吉永磨美、中村かさね、中川聡子が担当します。 


ガラスの天井 女性と政治

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講師二人で、10月末に開催する第2回の「議員と市民の勉強会」の
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冷しゃぶとマーボー豆腐を作理ました。


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