みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

速報!1910万円返還命令で勝訴!/「県営渡船委託料損害賠償請求事件」判決

2007-05-31 17:50:46 | 市民運動/市民自治/政治
  速報!「県営渡船委託料」返還請求事件の判決は、
1910万6750円の返還命令で、完全勝訴しました。


判決は、午後1時10分から、岐阜地裁民事1部で
「県営渡船委託料損害賠償請求事件」の言渡がありました。
 
筏津順子裁判長は、海津市、大垣土木事務所などの違法性を厳しく認定。
返還額も5年分のほぼ満額で、想定しうる最大の金額でした。
うれしい! とってもうれしいです! 


判決後、午後2時から「岐阜県弁護士会館」で喜びの記者会見。

原告側は3人だったのですが、勝訴が予想されていたので、
テレビカメラが6台、新聞記者も続々とかけつけ、
熱気あふれる記者会見になりました。

帰宅したら、さっそく岐阜放送のニュースでやっていました。












とりあえず、勝訴の報告です。
詳細は、続報でお知らせします。

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追加で、6時30分からのNHKニュースです。













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住民訴訟の判決(県営渡船委託料)と福井の情報公開訴訟の準備書面

2007-05-31 11:31:22 | 市民運動/市民自治/政治
午後1時10分から岐阜地裁で、
県営渡船委託料損害賠償請求事件の注目の判決。
長良川の県営渡船事業がじっさいには行われていないのに、
多額の委託金が支払われているという関係者の告発により、
現地調査をしてカラを確信し訴訟を起こした、長い裁判である。

この訴訟では、膨大な公文書の詳細な精査・分析を担当し、
違法を証明する証拠として提出してきた。
原告は県民ネットの運営委員、弁護士を立てない本人訴訟で、
準備書面は30以上、書証も100を超えている。
途中、何度も和解を求められたが、原告側は確定判決を求めてきた。

県営渡船事業の違法性は被告も裁判所も原告も認めているので、
今までの経緯から、少なくとも勝訴はすると信じているのだけど、
支出の違法と返還額を、裁判所がどのように認定するのか、
やっと今日、裁判所の判断がでるのかと思うと、感慨深い。

平行して朝から、福井県の情報非公開取消訴訟に提出する
準備書面を連れ合いが作って、それを校正・調整するという作業をしている。

とりあえず、準備書面につける書証(証拠)ができあがった。
準備書面(一)は、鋭意作成中。


以下は、県営渡船委託料損害賠償請求事件の判決の報道機関への案内。

  -----------------------------------------------------------------------
               2007.5.29

岐阜(中署)・司法記者クラブ 御中
報道機関担当者各位 
              くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク
                            寺町知正
いつもお世話になります。
再々延期になっておりました、判決のお知らせです。

2007年5月31日(木) 午後1時10分
 岐阜地裁民事1部 判決言渡
平成11年(行ウ)16号 
県営渡船委託料損害賠償請求事件

別途、資料を提供させていただいております。
 判決後の原告コメントなどは、
 同日午後2時から 岐阜県弁護士会館 3階 ホール です

※ 県議の選挙公営費用の返還について
 なお、別件ですが、4年前の岐阜県議選の選挙公営におけるポスター代に関する岐阜県への住民監査請求が4月末に却下されたことで5月28日までに住民訴訟を提訴する可能性がありました。
 その後、今年4月の県議選における同様のポスター代に関する各候補の作成・請求にかかる公文書が5月16日に県選挙管理委員会より公開されました。
訴訟を二つにすることは望ましくないことから、4年前分とともに今年4月分を一緒に、来る6月の早い時期に岐阜県監査委員に住民監査請求するよう、現在、鋭意、集計しております。
(住民監査請求の「却下」案件については何度でも住民監査請求できると最高裁で確定していますから、4年前分も一緒に再度住民監査請求し、認められない場合はどちらもあわせて一件の住民訴訟として提訴します)
                             以上
-----------------------------------------------------------------
 
ブログも書きたいんだけど・・・と思いながら、
こんな時間になってしまった(笑)。



出来あがった準備書面を福井地裁に郵送しがてら、
これから岐阜地裁で判決、弁護士会館での記者会見にでかけます。
どちらも、負けたくない訴訟。

どんな判決になるのか、ワクワクドキドキです。

つ・づ・く。


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アジサイ七変化、色色せいぞろい。

2007-05-30 21:03:35 | 花/美しいもの
毎年、夏になると草ボウボウになる道の下の
用水路のそばにアジサイを植えよう、と思いつき、
花が終わって安くなったアジサイを買うことにしました。

アピタで見つけたのは、定価980円が一鉢100円。
花が終わったら切って、梅雨入りしたら地植えする予定。


アジサイは挿し木をすれば簡単に増えるんだけど、
変わった品種の花のほうが、やっぱり楽しい。
と思っていたら、安いアジサイがお店で目に付き、
300円~680円の処分品を色色かいこんできてしまった。


青系は、マリンブルーと色変わりと、
  
ピンクはハイランドジア・カメレオンとがくアジサイ。
  

ピンクの八重咲きは「十二単」、半額でも1480円なんだけど、
一目見たときから欲しくて、迷った末に買って帰りました。

背が高いし花が持ちそうなので、玄関に置きました。
  
今日は一日雨だったのですが、
軒先がパッとあかるくなりました。


庭には、大好きなヤマアジサイが咲きはじめています。


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「謎の自殺」遂げた松岡農水相 安倍内閣が抱える「闇」の正体/立花隆の「メディアソシオ-ポリティクス」

2007-05-30 07:59:58 | ほん/新聞/ニュース


一昨日の松岡農相の自殺に続いて、昨日、
独立行政法人「緑資源機構」の前身、旧森林開発公団の元理事が自殺した。
緑資源機構の官製談合事件をめぐって、東京地検特捜部に
29日午後も聴取を受ける予定だったそうだ。

「緑機構」前身の元理事自殺 マンション飛び降り 
地検、連日聴取(2007.5.29産経新聞)


松岡農水相については、わたしも記事をアップしたが、

「政治とカネ」の幕を引くな/疑惑に自ら封印/首相「責任を感じている」
/松岡農相の自殺を巡って(5/29)

10日ほど前にも、松岡農相の関係者(地元秘書?)が謎の自殺をしている。

なにか大きな事件が起きると、鍵を握る関係者が自殺してしまって、
「死者にムチ打たない」風潮に助けられて、
首がつながってホッとする人たちがいるものだ。
石原都知事も「死んでお詫びをするとは彼はサムライだった」といったとか。

なんともやりきれない思いだ。

と思ってwebを検索していたら、韓国の中央日報で、
<取材日記> 自殺すれば‘サムライ’?
を見つけた。

・・・・・・・・・・・・ (略) ・・・・・・・・・
 石原慎太郎東京都知事は「彼はサムライだった」と語った。 松岡氏の故郷である熊本県の市民はテレビで「最後の瞬間、彼は男だった」と話した。
 自殺を見る日本社会の反応はこのように特異だ。 「政治献金スキャンダルは糾明されなければならない」という反応が依然として優勢だが、松岡氏の死を美化するような反応も少なくない. 日本にはこうした類の自殺が多い。その背景に「死で不名誉をすすぐ」というサムライ式の思考がある。
 日本には「死ねば仏」という言葉がある。 どんなに大きな罪を犯した人でも死んでしまえばそれ以上は咎めないというものだ。 サムライが自ら名誉を汚したと判断したり、主君に累を及ぼしたと考えれば、切腹して自ら命を絶った。 日本社会はこれを美徳としてきた。 男らしいと考えるのだ。
・・・・・・・・・・・・ (略) ・・・・・・・・・・・・・・
 こうした点で、今回の松岡氏の自殺事件以後、彼の死の原因になった問題がどう扱われるかに関心が集まる。世論がどう形成され、政治献金問題がどんな結末になるのかが注目される。それは日本社会がグローバルスタンダードに進んでいるかどうかをはかる物差しにもなるはずだ。
金玄基(キム・ヒョンギ)東京特派員
(中央日報2007.05.29)
 


ところで、
28日の松岡農相の自殺を受けて、日経BPnetの連載に、
立花隆さんが、「謎の自殺」遂げた松岡農水相 安倍内閣が抱える「闇」の正体、
と題して、とても興味深いコラムを書いている。、

--------------------------------------------------------------------
連載・コラム 立花隆の「メディアソシオ-ポリティクス」
第108回 「謎の自殺」遂げた松岡農水相 安倍内閣が抱える「闇」の正体
日経BPnet 2007.5.28

 毎日新聞の世論調査と日本経済新聞の世論調査で、「安倍内閣の支持率が急落」(──日経新聞では41%に、毎日新聞では実に32%にと劇的な急落)という記事を読んでいるところに、「松岡農水相が首吊り自殺」という衝撃的なニュースが入ってきた。

 松岡農水相を巡る黒いウワサ
 ニュースの速報的特別番組では、例の光熱水道費問題(ウソ報告とボトル1本5000円のナントカ還元水の問題)などをとりあげていたが、もちろん松岡農水相はそんなことで自殺するようなタマではない。
 そんなことで自殺するくらい気弱な男なら、とっくの昔に農水大臣を辞職するなりなんなりして、最近急激に風圧を増していた世論の批判をやりすごしていただろう。
 ニュースを聞いて、すぐピンときたのは、つい先だって検察庁特捜部の手入れを受けた農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件とのかかわりだ。
 とりあえず、官製談合事件で問題とされたのは「緑資源機構」の発注工事(林道工事)を請け負っていた14業者が、松岡農水相の政治資金団体に多額の献金をしていたといった程度である。
 しかし、実はかなり前から松岡農水相はアブナイというウワサが政界、マスコミ界のウラでは流れていた。今度の自殺を、「あ、やっぱり」という感じで受け止めた人が少なくなかったのである。

 松岡農水相のカゲ背負う秘書も自殺
 「あ、やっぱり」とはどういうことかというと、検察が松岡農水相摘発へ向けてかなり前から本格的に動いているらしいというウワサがあった。だから緑資源機構の談合事件摘発の第一報で、各社とも松岡農水相関連の記事を大々的に書いたのだ。
 その捜査の手が松岡農水相の身辺近くまで伸びていることを具体的に知った松岡農水相が、ここまでつかまれたら逃げきれるものではないと判断して、これ以上の責任追及の嵐が、松岡農水相の上(つまり安倍総理大臣ということ)に及ぶのを避けるために、自らの命を絶ったというストーリーを多くの人が瞬間的に考えたということである。
 私も、真相はそのあたりだろうと思っている。
 実は10日ほど前に、松岡農水相の地元(熊本)関係者の有力者(地元秘書ともいわれ、選挙違反・買収容疑で逮捕されたこともある)が、謎の自殺をとげている。
 死んだ理由はよくわからないが、もともと黒いウワサが山のようにあった松岡農水相のカゲの部分を最もよく知る男といわれた男である。
 その男については、「あの男の周辺を洗ってみろ。松岡農水相のボロが次々に出てくるはず」というタレ込みがマスコミなどにも流れてきていた。
 当然、検察筋にもタレ込みが行っていたはず。検察がウワサ通り、松岡農水相の身辺調査をはじめていたとしたら、当然その手はこの男まで及んでいたはずである。

 検察を追っていた事案の本体とは
 検察が追っていた事案の本体が何であったかはよくわからない。しかし、いずれにしても、それは「ナントカ還元水」のレベルの話ではなく、「林道(緑資源機構)の談合事件」のレベルの話でもなく、もっと大きな何ものかだったのではないか。
 そのもっと大きな事件の真相を守るために、松岡農水相の地元秘書が自らの命を絶ち、また松岡農水相自身も自らの命を絶ったというのが真相ではないだろうか。
 松岡農水相が死んだ今となっては、それが何であったのかすら、当分の間わからないだろう。
 松岡農水相が死んだ今、最大の責任が追及されるべきなのは、安倍首相の政治責任だろう。
 もともと松岡農水相は、北海道開発局の発注工事絡みの受託収賄事件で摘発を受けた鈴木宗男代議士の朋友であり、「疑惑のデパート」といわれた同代議士の黒いウワサには必ずといっていいほど、松岡農水相も関与をウワサされていた。

 安倍首相はなぜ松岡農水相を擁護したのか
 安倍内閣で松岡議員が農水相に選ばれたときも、「なぜあんな男が」と、多くのマスコミ人、政界人が絶句した。「安倍内閣がスキャンダルでつぶれるときは、あそこからだ」とまでウワサされてきた。
 だから、事務所の水道光熱費の不正申告問題(ナントカ還元水問題)が吹き出たときも、「それみたことか」の反応が政界マスコミ界では多く、同情する人などゼロだったといってよい。
 国会で追及を受ける松岡農水相をムキになって何度も何度も擁護しつづける安倍首相の姿を、自民党の代議士ですら、唖然となって見ていた。
 安倍首相があんなに擁護するのは、松岡農水相の首が飛んだら、その任命責任を問われて、安倍首相自身の首が飛びかねないからだといわれた。
 冷静になって考えれば、松岡農水相の「ナントカ還元水」問題の国会答弁には、一片の合理性もない。
 安倍首相はそれをただ「妥当な処理をなさっていると思う」「法律上適切である」というだけの強弁に強弁を重ねるだけだった。

 さらなる支持率低下は必至
 問題解決の指導性を全く発揮できなかった安倍首相は、それだけでも総理大臣適格者とはとても思えない姿をさらしつづけてきたといえる。
 松岡農水相の自殺以前に、支持率が暴落していた安倍内閣は、これでいっそう支持率が落ち込むことは間違いあるまい。
 これに加えて、年金問題での柳沢厚労大臣に対する不信任問題などが重なると、支持率が30%台どころか、20%台に落ちてしまうことすら考えられる。
 そうなると参院選敗北が必至となり、参院選後のポスト安倍を見越した動きすら間もなく出てくるのではないか。
(日経BPnet 2007.5.28)
-------------------------------------------------------------------


「もっと大きな事件の真相を守るために、松岡農水相の地元秘書が自らの命を絶ち、
また松岡農水相自身も自らの命を絶ったというのが真相ではないだろうか。」
という立花隆さんの考察は衝撃的だ。

もしそうであるなら、
首がつながったのは安倍首相ということになる。
いずれにしても、
閣僚から自殺者を出した安倍首相の政治責任は重大である。

政治の問題を、政治の場で解決できないなら、
議会制民主主義はなんのために存在するのだろう。


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長良公園のクスノキとナンジモンジャ
  

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(ハンカチ&オガタマ&エゴ)+ノキ=珍しい木の花by長良公園

2007-05-29 20:30:32 | 花/美しいもの

2週間ほど前の岐阜新聞に、岐阜市の長良公園で
ハンカチノキの花が満開と載っていた。
ハンカチノキの花は、おととし可児の「花フェスタ公園」で
見たことがあるだけで、是非見たいと思っていたのだけど、
なかなかいけなくて、だいぶん経ってから暇をみて行ってみた。

まずは、新緑がうつくしい日本一のメタセコイアが目に付いた。


前に、ハンカチノキがあったと記憶しているところに行ったら、
全然見つからなくて、オガタマノキの花が咲いていた。
この花はオガタマノキと呼ばれているけど、正確には、カラネオガタマ。


我が家にも鉢植えがあるけれど、バナナのようなよい香りがする。




遠くから白い花が見えたので近づいてみたらエゴノキ。


規則正しく並んでぶら下がっている満開の花がユニークでかわいい。



そういえば、わが家のエゴノキは、
ことしは花が4輪しか咲いていない。
ヤマボウシも咲いていないので裏年なのか、
暖冬で花芽ができなかったのか・・・・??

長良公園をぐるっと一周回ったけれど、
ハンカチノキが見つからなくて、
振り出しの事務所に戻ったら、入り口に
「ハンカチノキはこちら」と矢印のついた張り紙がしてあった。

毎日散歩に来るという地元の方が、親切にハンカチノキを教えてくれた。
花はもう終わりで、ひとつかふたつ残って咲いているかも、ということ。

教えてもらったとおりに歩いたら、あった!ハンカチノキ。


ぜんぜん違うイメージの木を探していたようだ。

目をこらしてよく見ると、梢の間にちらほらと白い花が見える。

この日は風が強くて、なかなか写せなくてやっと撮れた花です。




ハンカチノキの花、見つかってうれしかった。

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「政治とカネ」の幕を引くな/疑惑に自ら封印/首相「責任を感じている」/松岡農相の自殺を巡って

2007-05-29 08:16:44 | ほん/新聞/ニュース
昨日、松岡利勝農相が自殺をはかった、
という衝撃的なニュースが飛び込んできた。
どうなったかと気になっていたが、午後2時に亡くなったとの続報。

松岡農相が亡くなったことには言葉もなかったが、
このときの安倍首相のコメント(第一声)は、
「大変残念です、慙愧に耐えない思いです・・・」。
安倍首相の他人事のような無責任で冷たい態度に唖然とした。

一夜明けて、新聞各社が松岡農相の自殺を巡って
どのように報道しているかを、紹介したい。

-------------------------------------------------------------------
【中日新聞社説 2007年5月29日】
松岡農相自殺 かばった首相の胸中は

 「政治とカネ」の問題が新たな展開を予想させる矢先のショッキングな事件である。疑惑の閣僚が亡くなった。遺書から自殺とみられている。ひたすらかばってきた首相はこの事態をどう考えるか。
 事件の詳細は警察当局の捜査を待たねばならないが、いまのところ、現場の状況から松岡利勝農相は自ら首をつったものとみられている。
 自殺となると、現職の閣僚では極めて異例、異様な事態である。その死に不審な点はないか、動機はなにか、疑問の余地のない徹底調査を政府にも求める。
 取りざたされるのは、摘発の進む農林水産省所管法人「緑資源機構」の官製談合事件と、松岡農相との何らかのかかわりである。
 “林野ファミリー”が公共事業をめぐって税金を食い物にしていたこの典型的な官製談合事件は、農相の地元・熊本にも飛び火し、新たな談合疑惑を浮上させている。
 林野庁の天下り官僚や同機構のOBのいる複数の法人から、農相に多額の政治献金がなされていた。機構が発注した熊本の農林道工事を受注した業者らによる、資金管理団体などへの献金も確認されている。
 談合事件が広がりを見せる中で、先週末には与党の自民党からも農相の辞任を促す声が上がっていた。いずれ捜査が身辺に及ぶことになるだろうとの観測も流れていた。
 農相にはほかにも事務所の光熱水費の不透明さで疑惑が指摘され、かねて野党の追及を受けるところとなっていた。その説明責任を果たさぬまま死を選んだのは遺憾なことだ。
 それにしても解せないのは、そうした農相をかばい続けてきた安倍晋三首相の一連の対応である。
 国会答弁でも、疑惑を持たれている農相に十分な説明を促すことはなく、もっぱら多数与党を頼んで逃げ切りを図るような首相の姿勢に、私たちは再三警告を発してきた。
 首相の言うとおり、農政に通じた知識と力のある人物であったとしても、晴れぬ疑惑を抱えたまま食の安全や農山漁村振興を担当させ続けるのは難しい。それにもまして、政治不信の拡大を心配したからだ。
 首相が自ら閣僚に任命した責任を自覚するなら、速やかに農相を交代させるべきであった。それが政権のダメージになったとしても、潔く更迭に踏み切っておれば、農相の死はなかったのではなかろうか。
 「厳しく追及されていたが専門分野で頑張っていた」との首相コメントにも異議がある。異様な出来事を人ごとのように語っていては、政権の前途を危ぶまれても仕方ない。
(2007.5.29 中日新聞)
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[松岡農相自殺]疑惑に自ら封印 毎日新聞 2007年5月29日

 事件に関与しているのではないか――。独立行政法人・緑資源機構(川崎市)を巡る官製談合事件の一斉逮捕から4日。松岡利勝農相(62)はさまざまな憶測が飛び交う中、説明すべき事実を自らの手で封印した。事務所費問題に端を発した疑惑を、東京地検特捜部はどう見ていたのか。また、捜査はどこまで及んでいたのか。その核心に迫った。【斎藤良太、三木陽介、伊藤一郎、田中謙吉】

 ◇検察の「ターゲット」緑資源事件…少額、異例の告発
 「驚いた」「コメントしようがない」。検察幹部の口調は一様に重かった。関係者は「事件に関係しているかどうかをこれから調べる、という段階だった。幹部は何とも言いようがないはずだ」と代弁した。
 自殺直後、検察幹部が口々に「残念」と語った新井将敬・衆院議員のケース(98年)とは、明らかに異なる反応だ。証券取引法違反(利益要求)容疑で逮捕寸前の新井氏に比べ、今回は支援企業などを独占禁止法違反容疑の関係先として捜査し、押収資料の分析を始めたばかりだった。
 それでは捜査の照準はまったく定まっていなかったのか。謎を読み解くカギは、緑資源機構事件が刑事事件化した過程にある。
 同事件のような独占禁止法違反事件は法の規定により、公正取引委員会の刑事告発が不可欠。公取委は、刑事告発するか、排除措置などの行政処分にとどめるかの判断基準の一つを発注規模に置く。今回舞台となった林道整備などの調査・設計業務は年間約7億円に過ぎず、通常なら告発を見送るほど少額だった。
 それでも、刑事告発に踏み切った理由を、ある公取委関係者は「検察の意向が非常に強かったため」と明かす。検察幹部が24日の一斉逮捕後「公取委が告発に積極的だった」と正反対の見解を示しても、公取委関係者は「それはカムフラージュ」と語っていた。
 法務・検察幹部はこう語る。「緑資源機構の事件そのものは、検察としては特にやりたかったわけではない。しかし裏に潜む疑惑を解明したかったのは事実」。松岡農相を「ターゲット」に据えていたことは確かだった。

 ◇糸口「支援企業の落札」
 特捜部がまず注目したのは、松岡農相と緑資源機構の発注事業との関係だ。支援企業が松岡農相に献金→業者間で談合→支援企業が落札という経緯に関心を寄せた。
 機構の受注企業などからの献金は04、05の2年だけでも1100万円余。96~05年を対象とした紙智子参院議員(共産)の調査では、事件に関与した法人や企業、その代表者らから、総額852万円の献金を受けていた。
 中でも特捜部が注目したのは、松岡農相の地元・熊本県で進む「特定中山間保全整備事業」だ。同事業を巡っては、県内の15社が04、05年、松岡氏が代表を務める「自民党熊本県第3選挙区支部」と松岡氏の資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」に献金やパーティー券購入費の名目で約967万円を献金した。内訳は▽杉本建設(阿蘇市)344万円▽森工業(同市)172万円▽熊阿建設工業(同市)100万円▽佐藤企業(熊本市)90万円――など。杉本建設は松岡農相の初当選(90年)以来の有力後援者だったとされ、06年度発注の同事業で2億9100万円を受注した。
 こうした地元企業とのつながりを発端にした捜査は、特捜部が02年に摘発した鈴木宗男衆院議員の事件と共通する。松岡農相が「九州のムネオ」と呼ばれていたこともあり「地元のカネを丹念に洗っていけば、糸口がつかめる」とある検察関係者は語っていた。
 業界団体にも関心を寄せた。機構の受注業者でつくる「特定森林地域協議会」(特森協)=解散=と表裏一体だった政治団体「特森懇話会」=同=から03~05年に120万円の献金を受けた。
 特森協と企業――。照準はこの二つに向けられた。ただ、参院選を2カ月後に控え、安易な捜査は「選挙妨害」との批判を招く。農相周辺や支援企業を表立って捜査することはできず、特定中山間保全整備事業の発注機関「阿蘇小国郷建設事業所」(熊本県小国町)を25日に捜索。当然想定される捜索先ではあったが「松岡農相の“琴線”に触れるものがあった可能性はある」と語る関係者もいる。

 ◇「光熱水費」もヤミに
 松岡農相を巡ってはもう一つ疑惑があった。06年9月に毎日新聞の報道で発覚した事務所費と、3月に国会で取り上げられた光熱水費問題だ。
 松岡利勝新世紀政経懇話会は、家賃や光熱費、水道代がかからない議員会館に事務所を置きながら過去5年間、毎年2400万円以上の事務所費を、さらに01~05年には総額約2880万円の光熱水費を計上していた。
 光熱水費について松岡農相が「ナントカ還元水」と釈明した今年3月、政治資金規正法違反(虚偽記載)に当たるのではないか、との批判が巻き起こった。しかし、検察幹部は「厳密に言えばそうだが、資金の『出』を事件化するのは難しい」と語り、4月に市民団体からの告発状を受理したものの、この問題については一貫して慎重な姿勢を見せていた。
 その裏でひそかに続けていた政治資金の「入り」に向けられた捜査。関係者によると、松岡農相を含む「利益誘導型」の政治姿勢を問題視した情報収集の開始は、5年以上前にさかのぼる。初入閣となった06年9月の農相就任時には、検察内部に「現職大臣をターゲットにする初めての事件になるかもしれない」との声さえ起き、検事らの間で、摘発に向けた意気込みを語り合う場面さえ見られた。だが、自殺はその蓄積のすべてを闇に葬り去った。
(毎日新聞 2007.5.29)
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河北新報 社説
松岡農相が自殺/「政治とカネ」の幕を引くな 
松岡利勝農相(62)=衆院熊本3区=が28日、自殺した。
 警視庁赤坂署によると、同日昼すぎ、東京・赤坂の議員宿舎で、首つり自殺しているのが見つかり、都内の慶応大学病院に搬送されたが、既に心肺停止状態で、午後2時、死亡が確認された。まずは、松岡氏の冥福を祈りたい。
 国会議員が、それも現職閣僚が自殺するとは、よほどの事情があったのだろう。
 現段階で自殺の動機や背景は判明しておらず、警視庁の捜査を待つしかないが、松岡氏が今国会で「政治とカネ」をめぐる疑惑の渦中にいたことは紛れもない事実だ。
 疑惑の1つは、家賃がかからない議員会館に事務所を置きながら、毎年多額の事務所費を計上していた問題だ。特に「ナントカ還元水」に象徴される光熱水費の問題は、庶民と懸け離れた政治の腐敗体質を見せつけたと言えよう。
 松岡氏の場合、無償のはずの光熱水費について、特別の浄水器などをあつらえているとして、2005年の政治資金収支報告書に507万円を計上。議員会館に事務所を移転してからの11年間の合計額は4400万円にも上っている。
 「法にのっとって適正に報告している」。松岡氏が繰り返して述べた答弁。領収書も、内訳も明らかにするつもりはないというのだ。一体どれだけの人が納得しただろうか。
 加えて、公取委の告発をもとに、東京地検特捜部が摘発した農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件。
 機構が発注した「特定中山間保全整備事業」の建設工事を請け負った熊本県内の業者が、松岡氏の資金管理団体などに計1300万円を献金したことが判明している。
 野党だけでなく、自民党内からも松岡氏の辞任を求める声が上がっていた。
 さまざまな修羅場をくぐり、胆力に優れた政治家といえども、プレッシャーがあったことは容易に推察できる。
 ただ、松岡氏は、疑惑を持たれた以上、国民に対する説明責任を果たす必要があっただろう。自ら死を選ぶという結末、それも国政を担う閣僚が自殺するという衝撃的な出来事は、かえって謎を深め、政治への不信感を増幅しかねない。
 事務所費問題で、松岡氏をかばい続け、「政治とカネ」の事実解明に消極的な安倍晋三首相の対応にも納得できない。
 今、早急に取り組まなければならないのは、政治や行政と国民との信頼関係の構築だ。
 そのためにも、天下り組の間でキャッチボールでもするように受発注し、受注額の一部が政治献金に回るという緑資源機構の官製談合事件に徹底的にメスを入れる必要がある。政官業の癒着ぶりをあぶり出し、その上で厳然とした是正策に取り組むべきだろう。
 与野党間で対立が続いている政治資金規正法についても、抜け穴がなく、不正や流用が2度と起きないよう改正しなければならない。
河北新報 2007年05月29日
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[松岡農相自殺]首相「責任を感じている」 政権に打撃

 松岡利勝農相の自殺は現職閣僚の自殺という戦後例のない事態だけに、夏の参院選を間近に控えた安倍政権に深刻な打撃を与えた。年金記録の不明問題で安倍内閣の支持率が急落した直後だけに、「政治とカネ」を巡り世論の批判を浴びていた農相の自殺はさらなる政権のイメージダウンにつながることは確実だ。国会閉幕後の内閣改造も含めた態勢立て直しが必要との見方が与党に出始めており、安倍晋三首相は厳しい局面に直面した。
 安倍首相は28日夕、首相官邸で記者団に対し、農相の自殺に関する自らの責任について「当然首相として、私の内閣の閣僚の取った行動に対して責任を感じている」と述べ、任命権者としての責任を認めた。政権運営に与える影響についても「有能な農相だった。それだけに政権への影響は大きいと思う」と認めた。
 また、後任人事については「農林水産省改革に情熱をもって取り組むことができる人を選びたい」と語った。首相は天皇陛下が30日に欧州訪問から帰国後の認証式を念頭に調整を急ぐ。政府・与党内では農林水産省OBの赤城徳彦衆院議員(高村派)らの起用が取りざたされている。
 首相は農相の光熱水費問題をめぐり、法的な問題はないとの立場を示していたが、与党内からも自発的辞任を促す声が出ていた。松岡氏を擁護し続けたことも含め、野党は首相の任命責任を追及する構えだ。【中川佳昭】
(毎日新聞 2007年5月29日)
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【中日新聞社説 2007年5月24日】
松岡農相 かばう首相の見苦しさ

 いまだに説明責任を果たさない人が閣僚で居続ける政治のレベルに暗たんとする。金銭の絡む疑惑をそのままに、かばう首相の言葉が空々しい。この倫理の鈍感さは、政権のおごりというほかない。
 厚顔無恥と攻め疲れ。「政治とカネ」を主題とする衆院予算委員会の集中審議に、多くの人はそういう感想を持ったのではないか。
 就任してほぼ八カ月の間、折に触れ野党の追及を受けてきた松岡利勝農相は、相変わらずの居直り答弁を繰り返した。「法に従い適切に報告している」と。
 疑惑の詳細はもう書き連ねる必要もないだろう。「ナントカ還元水」に象徴される、政治資金のいかがわしげな使途が問題の核心だ。
 「適切な報告」そのものの信ぴょう性が厳しく問われているというのに、法の趣旨を都合よくねじ曲げて具体的な説明を拒絶する。政治資金規正法をこんなふうに盾にする厚顔無恥は、政治家の中でも珍しい。
 手を替え品を替えの追及にも平然と同じ答弁が何度も繰り返される。攻め疲れの野党が矛先を安倍晋三首相に向けるのも当然である。
 民主党の岡田克也氏は首相に「農相は説明責任を果たしていると考えるか」と迫っている。自民や公明の与党幹部でさえ農相の説明の不十分さを指摘しているではないか、かばう首相が国民の政治不信を倍加させている、というわけだ。
 口ごもる首相の答弁もまた“壊れたレコード”であった。「農相は法に基づいて説明している」。そして首相は民主党代表の小沢一郎氏の不動産取得問題に話を振った。内閣の最高責任者の認識を聞かれているのに、それにはほおかむりで他者の問題をあげつらうのは、見苦しい。
 農相には倫理欠如を疑わせるような献金受領問題も発生している。農林水産省所管法人「緑資源機構」の官製談合事件で名の出た、請負業者らの政治団体やその会員企業、経営者から多額の献金を受けていた。法の認める範囲、との強弁を、これ以上世間が容認するとは思えない。
 与党は週明けに、資金管理団体の不動産取得禁止や、五万円以上の経常経費に領収書添付を義務づける旨の法改正案を国会に出すそうだ。
 資金管理団体以外の政治団体にも適用すべきでないか、五万円では実効性は薄い、との指摘にも、首相はまるで人ごとの答弁をしている。一体どこが新時代のリーダーか。
 尾を引く松岡問題に自民の参院選候補からも怨嗟(えんさ)の声が聞こえる。これを放置して憲法や教育を語る資格はあるか。あらためて問うておく。
(2007.5.24 中日新聞)
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松岡農水相 地元の事務所関係者が首つり自殺(5月25日日刊ゲンダイ)
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緑資源「官製談合」事件 捜査の手は松岡農水相に伸びるか
5月28日日刊ゲンダイ

 林道工事の談合を繰り返していた緑資源機構にようやく捜査のメスが入った。理事ら6人を逮捕した東京地検は事件の解明を進めるが、国民の誰もが思う疑問。松岡利勝農水相は捜査線上に浮かんでいるのか。

「絵に描いたような官製談合」といわれる緑資源事件。構図は簡単だ。緑資源本部が8つの地方建設部から業者の林道建設の希望を聞いて落札予定者を割り振り、これを受注予定者の公益法人に伝える。業者は指定された価格で入札して仕事を請け負う。こうやって年間10億円の税金がいいように食い物にされてきたのだ。もちろん、緑資源にも公益法人にも天下りの農水官僚がテンコ盛りである。
 その談合林道工事に絡む9団体からベラボーな献金をもらっていたのが松岡ナントカ還元水大臣。これで疑惑は「水と緑」のセットとなった。
 献金は96年から05年までに民有林整備懇話会、民有林振興会、全国林業政治連盟など似たような名前の政治団体から1億3184万円。
 この献金の見返りに松岡が便宜を図っていたら立派な犯罪だが、検察はどう見ているのか。
「今のところ談合に絡んで名前は出てきませんが、当局が関心を持っているのは今回摘発されたコンサルタントや公益法人の代表者が同じ期間に計852万円を献金していることです。今後、この集中献金と業界の関連について調べることになりそうです」(検察事情通)
 水では逃げ切ったが、緑でアウトか。談合摘発に松岡大臣は「誠に遺憾」と述べたが、イカンのはアンタだろう。
(日刊ゲンダイ:5月28日10時0分)
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政治家は市民に対して「言葉」で説明する責任がある。
遺書には「死をもって償う」と書いてあったという。

一人の人間のいのちは何よりも重い、と思う。
だけど、いや、だからこそ、
みずからの疑惑の説明責任を果たさずに
松岡農相が自殺してしまったのは残念だ、とわたしは思う。

政治家・松岡利勝の言葉は、もう聞くことができない。

渦中の松岡農相が亡くなってしまったいま、
松岡農相の死を無駄にしないためにも、
かれが「死をもって償う」といった事柄に対する
真相解明と説明責任は、任命権者の安倍首相にある。

 
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続報は、
「謎の自殺」遂げた松岡農水相 安倍内閣が抱える「闇」の正体」(5.30)
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桑の実ジャムを試作/イチジク・バナーネと梅の実も。

2007-05-28 19:34:38 | 有機農業/野菜&ハーブ
巨大な実がつくスイート・マルベリーで
マルベリージャムを作りたいと思っているんだけど、
今年の実は終わってしまって、念願のジャムは来年になりそう。



スイート・マルベリーと実の大きさを比べてみようと、
わが家の桑の木を見に行ったら、
今年の桑の実は、ここ数年でも一番の大豊作っ。
果実には、表年と裏年があって、おおむね隔年結実するのだけど、
どうやら桑の実は表年らしい。
るなさんが「桑の実ジャム」を作るって書いてたのを思い出し、
よし、わたしも桑の実ジャムをつくろう!
  

  
まだまだ赤い実が多くて、黒く熟していないけど、
熟すと自然に落ちてしまうので、木の下にブルーシートを敷くことにした。

といっても、わたしはシートを倉庫から持ってきただけ。
桑の木の西側の下は斜面で足場が悪いので、


畑から戻ってきたともちゃんに声援をおくりながら、
木の下に広げてもらった。
 
桑の木の右下は、イチジク・ゼブラスイート

木を揺さぶって熟した桑の実を落としたけれど、まだほんの少し。
黒い実は香りがよくて甘いけど、赤いすっぱい実も混じっている。
とはいえ、生で食べるには多いので、電子レンジで、
マルベリージャムを作ることにした。
軸があっても気にならないそうだけど、
指先を紫色にしながら、ひとつずつ軸をはずした。
  
わが家には白砂糖がないので、洗ってごみをとった桑の実に
和三盆糖と蜂蜜少々を振りかけて、強で3分間チン。

固まっていた和三盆糖が溶けてよいかおり。
まだ実が硬いので、今度は弱で5分間チンした。

耐熱ガラスのふたつきの器に入れ替えて、さらに弱で5分間。

お昼ごはんのデザートに、さっそくヨーグルトにかけて食べました。

とってもおいしかったですよ。

こどもの頃、よく食べたイチジクも大好きで、いろんな品種を植えて、
たくさん取れたら干しイチジクかコンポートを作ってみたいと思っている。
去年は、一昨年植えたバナーネの実が30個くらいついたんだけど、
熟したと思って収穫する直前に、いつもヒヨドリに食べられていた。

桑の木の近くにあるので見に行ったら、
巨大な実になるというイチジク・バナーネの夏果がちらほら。
幼果でもすでに普通のイチジクくらいの大きさ。

去年は木にキュウリネットをかけたのだけど効果がなかったので、
ひとつひとつの実に台所のネットをかけた。
ふふ、これならヒヨドリ君も食べれないだろう。
  

今年は、庭の梅の実もたくさんついている。


  

昨年は熟すまでに落果してしまって、収穫が少なくて
梅仕事が楽だったけど、今年は表年で大豊作、だったらどうしよう・・・・。


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絶品!アスパラのオイル焼き/議員と市民の勉強会「一般質問の組み立て方」

2007-05-28 08:00:05 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
5月26~27日の土日、岐阜市民会館で、
「む・しネット」主催の「議員と市民の勉強会」を開催した。
東海地方、北陸、長野、関西から市民派議員が参加。
今回は、連続講座の第一回なので「基本編」です。

セッション1と2で、議会とは、議員とは、発言の基本などを
『市民派議員になるための本』第3部「議会ではたらく」をテキストに、
レクチャーしてから、セッション3は「一般質問の組み立て方」。



課題として、6月議会の一般質問を事前にレジメで提出してもらい、
その要点を参加者自身が持ち時間内で説明、
それに対して、講師側がコメントするというもの。
苦労して書いた一般質問の中身(政策)をそのまま説明するのではなく、
別に用意した、「1タイトル、2質問の意義~なぜこの問題を解決したいのか」
3獲得目標、4質問の骨子、5答弁の予想」のレジメに沿って、
「2分以内で簡潔に説明してください」というのが、講師側のリクエスト。

政策の着眼点はよいけれど、論理の組み立てと質問項目が悪くて、
望む答弁が得られないというのが初心者の常。
これを何度かやっておくと、論理矛盾が自分でわかるようになる(ハズ)。



このセッション3は、3時間のワークショップなので、
参加者も疲れるけど、ひとりひとりのプレゼンに3分以内で
的確にコメントしないといけない、私たちもめちゃ疲れたー。

勉強会が終わった後は、疲れたアタマをほぐすために、
「笑笑(わらわら)」で交流会。疲れがとれた、というよりは、
単にアルコールでしびれただけのような気もするけど・・・(笑)。
  

ホテルで一泊して、27日は朝から、
参加者が「議会で抱えている問題」について、
解決方法をディスカッションする「オプション講座」。

「黙って座ればぴたりと当たる」という講座じゃないから、
本番までに、課題のレジメを提出してもらうのだけど、
問題点を整理するために、作成の時点で何度か電話で話している。
調べないといけないことは、こちらも本番までに準備して・・・、
と、けっこう手間ヒマかけた完全受注製の講座。

議会で市民派議員として働いてもらうのが、わたしの獲得目標。
とはいえ、講師のわたしが関われるのはここまで。

1週間ほどかけて準備した勉強会も終わり、ほっと一息。

ともちゃんが二日間とってなかったアスパラをどっさり採ってきたので、
「アスパラのオイル焼き」を作ることにした。

このレシピは、上野さんに教えてもらったのだけど、絶品だった。
ゆでるだけより見た目もご馳走だし、香ばしさと甘みが引き出される。


まずはアスパラを焦げ目がつくくらいに焼いてから、
塩コショウして落し蓋をして、蒸し焼きにする。
ゆでるときは歯ざわりがあるほうがおいしいのだけど、
オイル焼きはちょっと柔らか目がおいしい。


「絶品!アスパラのオイル焼き」のできあがり。
わたしの今日のメーンごちそう。


帰りにエビスビールをケース買いした、
ともちゃんのメーンのごちそうは、お刺身です。
  

もちろん、わたしもいっしょに食べました。

 おつかれさまでした。


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フリージアの甘い香り/「こういう議員が政治を変える」寺町みどりさんに聞く

2007-05-27 20:00:02 | ジェンダー/上野千鶴子
一泊二日の「議員と市民の勉強会」が終わりました。
一般質問の基本、参加者の議員が抱える問題の解決など、
中身の濃い議論は24時間を超えるロングラン。
いろんな質問に対応するためには、集中力が必要なのでさすが疲れました。

疲れた体を出迎えてくれたのは、フリージアの甘い香り。
昨年、球根を植えたのですが、玄関横でつぎつぎに咲いています。

フリージア(アヤメ科、フリージア属)


フリージアもあやめの仲間。和名は浅黄水仙、香雪蘭。
花言葉は「期待、感受性、純潔、あこがれ」
  

  

赤色から一足遅れで、ピンクや白花も。


  

  

ナスタチウム
  

二日間家を空けていたので、しおれかけたお花たちに水やり。
くるまから荷物を降ろしたら、お風呂に入って夕ご飯です。


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こういう議員が政治を変える
                寺町みどりさんに聞く


 『市民派議員になるための本』の著者でもあり、町議会議員の経験を持つ寺町みどりさんに、どんな人が議員になれば政治が変わり、健全な地方自治が実現するのか聞いてみた。

◆女性議員が変われば政治は変わる?
 私は女性議員をふやしたいと思っています。自治体の「意思決定機関」である議会にこそ、女性の視点、社会的弱者の視点、マイノリティの視点が不可欠です。
制度や政策をジェンダーの視点で見直せば、政策の優先順位はかくじつに変わるでしょう。また、男女共同参画や介護保険制度などは、当事者である女性が議員になり、自分の住むまちで実効性のある政策として進めることができます。女の健康と安全に関する政策は、男には代弁することはできませんから。ただ、「女ならだれでもいい」わけではなく、女性議員の数がふえても、女性差別を容認し、強いものが弱いものを支配する体制に賛成し、組織の論理を優先する女性議員なら現状は変わらないでしょう。

◆議会はどのように変えたい?
 議会は、選挙で選ばれた個人の議員で構成され、法的には対等・平等です。でもじっさいは、数の論理による会派主義が横行し、慣例と申し合わせで運営されています。議員たちは、自分たちに都合のよい「変則ルール」をつくってきました。自己の利益のためにモノとカネを牛耳っている議会も少なくありません。議会を民主的で公平なルールに改革しない限り、発言の自由も制限されることになります。
慣例を見直し、法令の遵守を基本として議会を運営し、自由な議論ができる民主的な議会に変えることです。議会を公開して「市民参加」を積極的に進めることや、「市民自治」を実現するために議会制度を改革すること、情報公開を進め、市民と議会と行政の関係性を変えることが「議会を開く」ことになります。議会にこそ、市民や第三者の査定評価が必要です。

◆女性議員を増やすためには?
 女性議員が少ない理由の一つに、女性が立候補しにくいことがあります。小さなまちほど女性議員の割合は少ないです。でも立候補さえできれば、当選率はむしろ高いです。地域に暮らす女性への差別や抑圧が強ければ強いほど、現状を変えたいという秘めたる思いもまた強いのです。どんなまちにも女性を当選させる潜在的な可能性があります。後ろ盾のない女性が立候補でき、かつ当選するためには、候補者のメッセージを、有権者に言葉で直接伝えるネットワーク型の「市民型選挙」を提唱しています。市民の側も、女性が地域で孤立しないよう政治活動を支援するネットワークが必要です。

◆立候補予定者の方に
 政治を変えることができるは、市民自治を実現しようとする意思を持ち、少数のより弱い立場の市民の利益のためにフリーハンドではたらく女性議員たちです。民主主義の基本は、「私」がノーと言うこと。「私のことは私が決める」、そういう議員が増えることを願っています。
(女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク)
(I女のしんぶん)
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いずれがアヤメ?カキツバタ?~いちはつ・あやめ・アイリスetc/優雅な紫の花たち

2007-05-26 12:45:28 | 花/美しいもの

いちはつの 花咲きいでて 我目には 今年ばかりの 春ゆかんとす
                       正岡子規

今年も庭にいちはつがさきました。
 

わがやに咲くのは一初(いちはつ)と思っているのですが、
あやめの仲間は見分けがつきにくいので、
ちょっと調べてみました。

いずれがアヤメ?カキツバタ?



一初(いちはつ)
・開花時期は、 4/10頃~ 5/20頃。
・アヤメの類の中で一番早く咲き出すので
この名前になったらしい。
(一初草 → 一初)
・葉っぱの横幅が広く、花のところから白い
もじゃもじゃが出ているのが特徴。
葉っぱの先端はとがっているが、
やわらかく、さわっても痛くない。
・乾いた土に生える。
乾燥に強いため、昔はかやぶき屋根の
頂上部分にたくさん植えて
屋根を締め付けて守った。
(火災、大風の魔除けの意味もあった)

    

  

<見分け方>
一初 → 乾いた土に生え、4月頃から咲く。
花弁の中央に白い毛が多数。
葉は幅広で短い。
文目 → 乾いた土に生え、5月頃咲く。
花弁の中央に網目模様がある。
葉は細く長い。
杜若 → 水中に生え、5月頃咲く。
花弁の中央に白い筋がある。
葉は幅広で長い。
黄菖蒲 → 湿地に生え、5月頃咲く。黄色花。
花菖蒲 → 湿地に生え、6月に咲く。
花弁の中央に黄色い筋がある。
葉の表面中央に突起した筋あり。



  

ということで、庭に咲いているのは、やっぱり一初です。

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洋種のアイリスの仲間もいろいろ。
我が家にあるのは、「ジャーマンアイリス」と「ダッチアイリス」。

ジャーマンアイリスはいろんな色があり、群生を見るとほしくなるのですが、
苗が高いのでこの色だけです。

  

  

ダッチアイリス
  

あやめの仲間の見分け方
 アヤメの仲間(植物学上ではアヤメ科アヤメ属)は、世界で200種類が知られており、これら自生種から園芸化されたものも多く、日本ではその代表が花菖蒲です。ここでは、その中でも「いずれがあやめかきつばた」という言葉があるように、区別の難しいアヤメ、ハナショウブ、カキツバタの違いを、わかりやすく解説しました。
 ごく簡単に言いますと、花びらの基のところに、花菖蒲は黄色、カキツバタは白、アヤメは網目状の模様が、それぞれあることで区別できます。また、サトイモ科のショウブは、アヤメ科ではありませんが、その葉姿がアヤメに似ていることや、古い時代「あやめ」や「あやめ草」と呼ばれていたこともあり、昔からしばしば混同されて来ました。この植物は葉や根茎に芳香があり、端午の節句の「菖蒲湯」や、「菖蒲葺き」、「菖蒲酒」など、古くから邪気をはらう植物として使われ、こんにちでも「菖蒲湯」の風習は残っています。


春一番に咲く、この花は「いちはつ」でしょうか?
ジャーマンアイリスの仲間でしょうか?
  



シャガ(別名胡蝶花・アヤメ科)もあやめの仲間です。
  



    

 

  


あやめの仲間の、優雅な紫や白の花たち。
見ればみるほど、自然の造形は精巧で美しいですね。

  
黄色の花には、黄菖蒲(きしょうぶ)とダッチアイリスもあります。


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