みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

初雪の大晦日ワイワイお餅つき/よいお年を!

2010-12-31 15:01:14 | おいしいもの/食について
年の瀬にホームセンターに行ったとき、つい欲しくて買ってしまった
   
クリスマスローズ(ダブル)や、
  
花木の苗木を植えて、今年の庭仕事も終わり。
  

石垣の間に生えていた草も抜いて、水を流してさっぱりしたところ。
   

  

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大晦日の朝。
今年はじめて、うっすらと雪がつもりました。
   

子どもたちが大晦日に餅つきをする計画を立てていたので、
ともちゃんは朝からもち米を蒸したりして準備に大忙し。
わたしは風邪気味でダウンしていたので、
餅つきが始まってから、デジカメを持って見学に行きました。

まずは白いお餅。
一巡して何臼かついた後、さちえさんが一人で一臼つきました(スゴーイ)。
   

   

   

つきあがったお餅は、丸餅にしたり、のし餅にしたり。
  

ともちゃんがクチナシの実を摘んできたので、
最後の一臼は、クチナシ入りの黄色いお餅をつくことにしました。
   
クチナシの実をつぶして、レンジでチンしてから、
細かい網で漉したら、クチナシの赤い色素が溶け出しました。
  
なめてみたのですが、味は特になし。
このクチナシジュースを、蒸した餅米に振りかけて、
クチナシ入りのお餅つきです。
   
最後の一臼は、まどくんが一人でつくことになりました。
   
動作が速いので、つく瞬間がうまく写せません。
   
ということで、「連写」。
  
クチナシ入りの黄色いお餅は、中に餡を入れて黄粉をまぶしました。
   

無事お餅もつきおわったし、これで年が越せそうです。

   

  
みなさま、よいお年を!、

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12月30日(木)のつぶやき

2010-12-31 01:29:40 | 花/美しいもの
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今日のブログ。○タグつき越前ガニを堪能/あとふたつ寝るとお正月 #goo_midorinet002 http://t.co/tcsmvdE
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タグつき越前ガニを堪能?!/あとふたつ寝るとお正月

2010-12-30 09:39:26 | おいしいもの/食について
年末に福井県の鷹巣荘に行って、越前ガニを食べるのが、
すっかり恒例になりました。

岐阜から高速を使っても3時間半かかるし、メンバーも年々増えるので
今年はパスしようかと思ったのですが、希望が多くて総勢10人で越前海岸へ。
福井市内は雪がつもっていて、越前海岸は冷たい雨。
遅れてくる人のために、夕食は6時半からにしてもらって、
源泉かけ流しの温泉に入りました。

国民宿舎「鷹巣荘」は福井市の肝いりなので、越前ガニがお値打ちに食べられる
のはもちろん、温泉の泉質がよいのも魅力の一つです。

いよいよ夕食。
 鷹巣荘 カニ料理コース 

タグつき越前ガニのフルコースは、一泊二食で29,800円。
さすが高いので、全員とはいかず、一人前のみ。

まずは、熱々のタグつき越前ガニが丸ごと茹でガニで登場。

蟹刺し、焼きが二、蟹シャブと、まさにズワイガニのオンパレード。
  

ズワイガニの天麩羅も。

ご飯はカニ料理コースを注文した人は全員、せいこ蟹(メス)の釜飯。

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ともちゃんは、いつものことですが、蟹のコースを頼まずに、
いちばん安い会席料理で、差額はみんなで食べる刺身の舟盛を追加。


あとの8人は、蟹をグレードアップして「越前カニ大名コース」を頼んでおいたのですが、
見ると、茹で蟹にタグがついていません。
これって、どこのズワイガニ??
支配人が挨拶にきたので尋ねてみると・・・・、

なんと、板場で蟹を通常の「地元ズワイガニ」と間違えたそうです。

平謝りであやまってくださるのですが、タグつき越前ガニを楽しみに、
はるばる食べにきたので、みなさん返す言葉がありません。

差額の料理をサービスさせていただきます、と言われたのですが、
ただでさえ量が多くて食べきれないので、それはお断りして、
通常の「大名コース」の額ということにしてもらい、
タグつき越前ガニがあれば食べられるようにして欲しい、
とお願いしました。

板場と相談されて、「お詫び」に出てきた、
タグつきの茹でカニ(甲羅とはさみと小指)と蟹刺し。

一セットふたり分で4皿届きました。
もちろん、これはサービス(無料)です。

メンバーに料理人(調理師)が一人いるのですが、
(こういうミスは)契約不履行なので、ふつうなら客は食べずに帰る、そうです。
とはいえ、赤ちゃんもいるしこんな厳冬の夜にいまさら帰るに帰れませぬ(笑)。

茹で蟹は、タグつきがだんぜんおいしいのですが、ないものは仕方ありません。
茹でズワイガニを一人一杯ずつと、タグつき越前ガニをわけっこして食べました。
越前ガニは甲羅の味噌も好きな人は多いので、これはこれでおいしかったです。

お料理の量は増えたので、残した蟹は準備したパックに入れて
部屋にお持ち帰り。

一夜明けて、霙(みぞれ)と霰(あられ)のなか、
越前海岸を敦賀まで走って、とちゅうの越前町で、おみやげに越前蟹を購入。

お昼ごはんは、ラーメンと蕎麦で済ませて、

  
夕ご飯は、メスのせいこ蟹とジネンジョの短冊。

あとふたつ寝るとお正月。
おいしい夜はふけてゆきます。

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おくだけ手すり"トイレ用たちあっぷ" 、母にお正月リース。

2010-12-29 08:18:29 | 健康/くらし/薪ストーブetc
母がお正月に泊りにやってきます。

車いすで介護が必要なので、懸案はトイレ。
ということで、トイレサポート手すりをネットで注文しました。
簡単に移動できるトイレサポート手すりで6,980円。
  
シンプルなつくりで、ちょっと体が不自由な人は楽に立ち上がれます。
とはいえ、全体重を片側にかけるとぐらつくかも・・・。

前にカタログをもらった長良のパナソニックの介護用品のお店で相談したら、
調べてくれて、移動式でしっかりしたものがあるとのこと。
値段を聞いたら11万円とのこと。
短期間使うだけなので、そんなに高いものは買えません。

すると、「1か月4500円でリースできますよ」とのこと。
介護保険を使えば、自己負担は1割らしいのですが、
私の家が借りるので、全額負担。

両方使っても1万円なので、借りて見ることにしました。

11時に持ってきてくれる、ということだったのですが、
入荷が遅れていて、お昼過ぎになるとのこと。

待っているうちに、ともちゃんとまどくんがジネンジョを掘ってきました。

これで全体の3割くらい。
今年は出来が良さそうです。

さっそく、とろろにして食べてみることにしました。
モグラにかじられている山芋のほうです。 


とろろをすっていると、玄関のチャイムが鳴ってトイレ用手すりが届きました。

11キロあるし、ちんと使えるかどうかを見るためにも、
トイレに据え付けてもらえました。

矢崎化工 おくだけ手すり"トイレ用たちあっぷ"  


床から水道管が出ている後ろがちょっとつかえるのですが、
前の板の部分に退場を乗せて踏みつけて使うので、
ぐらついたり、倒れたりすることはありません。
そのために、頑丈な作りになっているとのこと。

手すりが木製で、部屋にもマッチします。

一泊しか使わないのですが、日割りではないので、
一か月、借りて見ることにしました。
腰が痛い時にも、具合がよさそうです。

  
ネットで買ったトイレサポート手すりは、外にいるときでも使えるように、
倉庫のトイレに置きました。
こちらもぴったしです。


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きょうは、越前海岸にきています。

●  Webページのトップ/景色
●  温泉  源泉かけ流し
 温泉の効能

当宿のお風呂は施設横の井戸から、源泉を加熱・加水せずそのまま引き込んでおりますので、効能が特に顕著だとのお声を多数いただいております。(※いわゆる正真正銘の「かけ流し風呂」です。





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12月28日(火)のつぶやき

2010-12-29 01:29:44 | 花/美しいもの
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大人気!美山「ふれあいバザール」のお蕎麦/豊作の大根5本でふろふ大根 #goo_midorinet002 http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/2020bc96dada910dc9b806827bc128d6
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きょうのブログ。○大人気!美山「ふれあいバザール」のお蕎麦/豊作の大根5本でふろふ大根 #goo_midorinet002 http://t.co/dkZr4sO
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大人気!美山「ふれあいバザール」のお蕎麦/豊作の大根5本でふろふき大根

2010-12-28 10:38:18 | おいしいもの/食について
12月15日のNHK「あさいち」(全国放送)で、
美山の「ふれあいバザール」を生中継していました。
14日の夕方と夜にも、ローカルニュースで紹介していたので、
きっとNHK取材チームが、前の日から来ていたのでしょう。

「ふれあいバザール」には半月ほど前に友人を案内したばかりですが、
またお蕎麦を食べたくなって、つれあいと行ってきました。

込んでいることを予想してお昼をずらしていったのですが、
やっはり駐車場の半分くらいは県外の車で、3組待ち。

20分ほど待って席に案内されたのですが、
お注文の品がきてなくて退屈そうな人たちがまだたくさんいます。
人気の定食は終了。
この定食につく天麩羅はカウンターに並んでるのですが、
お蕎麦が間に合っていないようで、ここで長期戦になることを覚悟。

お蕎麦を打つ、、とんとんという音が聞こえてきて、
お店について約1時間後に、かけそばが届きました。
打ちたて、茹でたてのかけそば、とってもおいしいです。
ここのお蕎麦はいつ食べてもおいしくて、待った甲斐がありました。

山県市美山「ふれあいバザール」 のかけそば。

 ふれあいバザール
地元の生産者が持ち寄った、新鮮な野菜や加工品を販売している農産物直売所があります。また、隣接する食事処では、手打ちそばと山菜の天ぷらに特産品桑の木豆を使用したフライや、おこわがセットになった定食が人気です。
ここでは、加工品として、「桑ちゃんおかず味噌」を作っています。生活改善グループの活動で培った技術を活かし、地元にある季節の素材を使って作り、にんにく、ゆず、フキノトウなどの種類があります。週に40個作っていますが、お店に並べた端から売れていく人気ぶりです。他には、お漬物や、桑の木豆のフライ(冷凍・半製品)、桑の木豆入りソバまんじゅう「豆なかな」などがあります。
どれも、無添加の手作りの味を大切にしたものばかりです。
【住所】山県市船越416-13
【営業時間】
飲食部門:午前9時~午後5時30分(冬期 午後4時30分)
直販部門:平日 午前7時~午後6時(冬期 午後5時)
日祭日:午前6時~午後6時(冬期 午後5時)
【定休日】
飲食部門:毎週月曜日、第3日曜日
直販部門:毎週月曜日のみ
【お問い合わせ先】ふれあいバザール
【電話】0581-53-2125   


最近は野菜がどっさりあるのであまり外食をしないのですが、
数日後、母の岐南町の老人ホームのすぐ近くのラーメン店に行きました。

普段は蕎麦を食べることが多いのですが、ラーメンが食べたくなりました。

このお店「麺屋らあいち」は二回目。
つけめんの人気店のようですが、
ともちゃんは味噌野菜ラーメン、わたしは醤油あんかけラーメンを注文。
    
味噌野菜ラーメンは中太麺、あんかけは極太麺ですが、
どちらも出汁がきいていてコクがあって、まろやかでおいしーい。
長良はラーメン街道と言われるくらいラーメン店が多いのですが、
好みとしては、こちらのほうが上。また来たくなる味です。

見違えるほど元気になった母に「お正月はどうすごしたい?」と話したら、
「たかとみに行けるといいね」「日帰りだと道がきつかったけど・・・」ということなので、
お正月の楽しみとして、一泊してもらう方向で話しを進めてきました。

母がぶじ年を越せるとは、しょうじき思っていなかったので、うれしい思いです。

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こちらは、ふんだんにある無農薬野菜。

大根5本でふろふ大根をつくりました。
  
皮をむいて5センチくらいの厚めに切り、米ぬかで下ゆでして、
昆布と醤油少々を入れて圧力鍋で炊きます。
むいた皮は、捨てずに干し大根に。

お隣さんと分けっこして食べても多すぎるので、
あまったふろふ大根は、味噌おでんにも変身。

ホウレンソウとタアサイのトマトスパゲティ。

乾麺は300グラム。
大皿からこぼれそう!
やはりふたりで食べるにはおおすぎますね(笑)。

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12月27日(月)のつぶやき

2010-12-28 01:27:16 | 花/美しいもの
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きょうのブログ。○障害者郵便割引不正-2:証拠改ざん 最高検検証(要旨)(毎日新聞) #goo_midorinet002 http://t.co/Tne9UEP
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障害者郵便割引不正-2:証拠改ざん 最高検検証(要旨)(毎日新聞)

2010-12-27 18:00:27 | ほん/新聞/ニュース
きょうはいちにち、外仕事。

木を切ったり、苗を植えたり。土を運んだり。
最後は、道に出る坂を水で洗って、すっかり冷えてしまいました。

お風呂に入ってあたたまり、
昨日の毎日新聞の続き、「最高検検証(要旨)」です。

障害者郵便割引不正:証拠改ざん 最高検検証(要旨)

郵便不正事件とそれに絡む証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件を巡る最高検の検証結果が24日、公表された。検察側の見立てと矛盾する証拠を軽視して、厚生労働省の村木厚子元局長=無罪確定=を逮捕、起訴した判断を批判した上で、再発防止策として特捜部の独自捜査に録音・録画(可視化)を導入することなどを盛り込んだ。検証結果の要旨を紹介する。

 ◇証拠軽視の姿勢批判
 ■逮捕の判断の問題

 <経緯>
 実体のない障害者団体「凜(りん)の会」(解散)代表、倉沢邦夫被告(75)=控訴中=を取り調べた結果、04年2月25日に民主党の石井一・参院議員に厚生労働省への口利きを依頼して引き受けてもらい、同省の担当課長だった村木厚子・同省元局長(54)=無罪確定=に証明書の発行を要請したとの供述調書が作成された。
 元局長の上司だった当時の障害保健福祉部長については「石井議員から『凜の会』ヘの証明書の発行について協力を依頼され、元局長に対応を指示した」との供述調書が作成された。元局長の部下だった同省元係長、上村勉被告(41)=公判中=は当初、自ら独断で証明書を作成したと供述したが、09年5月31日以降、「元局長の指示に従って偽証明書を作成した」との供述調書が作成された。

 <供述の信用性と証拠上の問題>
 倉沢代表は、検察官が元局長に対する具体的な嫌疑を抱く前の段階で、元局長の関与を認め始めた。元係長は逮捕後早期に元局長の指示を認めた。
 一方、元係長宅で差し押さえたフロッピーディスク(FD)には、発行された偽証明書と同一内容の「コピー~通知案」と題するファイルが保存されていたが、最終更新日時は「04年6月1日、1:20:06」だった。
 倉沢代表の要請を受けた村木元局長が、上村元係長に指示をして偽造証明書を作成させたのは、6月8~10日ごろまでの間であると想定されていたが、ファイルの付属情報(プロパティ)によれば、6月1日午前1時20分ごろまでに偽証明書のデータが完成していたことになる。
 大阪地検特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)は、6月1日はデータ作成日であり、印刷日や文書完成日とは異なる可能性があり、データが必ずしも証明書の元になったとは断言できないから、元局長の関与という事実を揺るがすものではなく、今後の捜査で解明できると判断した。
 しかし、元係長は「元局長から指示され、その日のうちに証明書の作成に取りかかり、翌日早朝に、公印を押して偽証明書を完成させた」と供述していた。ファイルが証明書のデータだとすれば、プロパティと矛盾することが明らかだった。
 前田元検事による証拠隠滅事件の捜査の過程で、証明書と同一内容のデータの「前回印刷日時」が04年6月1日未明であることが判明したが、前田元検事らはFDを解析してファイルが印刷された日時を捜査することに思い至らなかった。このような捜査が尽くされていれば、元係長が6月1日未明に同データを印刷したことを前提とした捜査がなされたものと思われる。

 <逮捕の判断>
 前田元検事は捜査の経緯、関係者の供述などから、元局長が偽証明書の作成に関与した疑いが強いと判断しており、FDの問題も今後の捜査により解明できると判断した。だが、客観的証拠との整合性を含め、供述の信用性を吟味することが極めて重要であることを考えれば、逮捕前に行うべき捜査や検討は可能な限り尽くしておく必要があった。
 大阪地検内でも検事正、次席検事及び特捜部長らも含めて、これらの点を十分に検討・協議し、上級庁にも、速やかに報告して協議し、必要な捜査を尽くした上で、逮捕の可否について慎重な検討を行うのが相当であった。元局長の逮捕の判断には問題があったと言わざるを得ない。

 ■起訴の判断の問題
 <証拠上の問題>
 FDの問題点が元局長の関与を揺るがすものではないという前田元検事の判断は、供述証拠と客観的証拠との整合性を冷静かつ慎重に吟味・検討する捜査の基本を軽視するものと言わざるを得ない。
 倉沢代表が証明書を受領した前後の経過も関係者の供述はあいまいで整合しておらず、証拠上明らかにならなかった。倉沢代表が元局長から証明書を受領したという一貫した内容の調書が作成されていることは重要だが、これらの点が解明されなかったことは、授受の事実に疑問を生じさせる問題として慎重な検討が必要だった。
 大阪地検は、口利き依頼について石井議員の取り調べを行うことを検討したが、証拠関係やその他の事情を踏まえ、処分前ではなく総選挙後に取り調べることとし、大阪高検と最高検の了承を得た。
 その後「平日は東京にいた」との石井議員の供述調書が作成されたが、石井議員は公判で「04年2月25日は早朝からゴルフをしていた」と供述し、これに沿うゴルフ場の回答が得られた。倉沢代表や元部長の供述の信用性を冷静かつ慎重に吟味するという観点から、処分前に石井議員を取り調べることを検討する必要があった。

 <起訴の判断>
 当時、FDの問題などいくつかの重要な点で捜査が尽くされておらず、慎重な検討を要する問題が存在した。それらは上村元係長や倉沢代表らの供述の信用性に関わるもので、元局長の関与の有無に関する立証に大きな影響がある問題だった。
 前田元検事は公判で元局長の有罪を立証できると判断したが、現段階で証拠関係を冷静に検討すれば、全証拠を把握し得た検察官としては、証拠上の問題点を解決しないまま元局長を起訴するという判断をすべきではなかったと考えられる。

 ■取り調べ、決裁
 <取り調べの問題>
 大阪地裁は検察官が証拠請求した8人の供述調書のうち、上村元係長や倉沢代表らの調書採用を却下した。
 元係長の調書の採用請求が却下された理由は「検察官から『記憶があやふやであるなら関係者の意見を総合するのが一番合理的じゃないか。多数決のようなものだから私に任せてくれ』と言われた」との元係長の公判供述を否定できず、検事が想定していた内容の検察官調書を作成した疑いを排斥できないというものである。
 倉沢代表の供述調書の証拠採用が却下された理由は、担当副検事の取り調べには、他の関係者の供述内容を伝えるなどした誘導があったとみられる上、他者の供述や検察官の意図に合わせて調書を作成しようとする姿勢がうかがわれるというものであった。
 必ずしも相当とは言い難い誘導により、客観的証拠や客観的な事実と整合しない供述調書が作成されたのではないかと疑われるものが少なからず存在し、取り調べに反省すべき問題があった。

 <指導と決裁をめぐる問題>
 FDの問題をはじめ、解明を要するいくつかの重要点が決裁過程で取り上げられず、議論も検討も行われなかったことは、極めて重大な問題である。
 原因はまず、前田元検事がこれらの問題点を決裁の会議等において上司に報告しなかったことにある。消極証拠や供述の不整合の問題点を上司に報告しないで決裁を得ようという意識や姿勢自体が問題であった。
 当時の大阪地検特捜部における指導及び決裁の在り方にも重大な問題があった。捜査の過程において、当時の特捜部長、大坪弘道被告(57)と当時の特捜部副部長、佐賀元明被告(49)に対して、供述調書の写しが届けられていたが、大坪前部長は捜査会議を開くこともなく、佐賀元副部長には実質的な関与をさせず、重層的、組織的な検討やチェックをされていなかった。
 大坪前部長らは捜査の着手及び処分等の決裁時においても、前田元検事に対し、関係者の供述とこれに対応する客観的証拠の有無・内容を対照した資料等を作成させることもなく、主要な証拠物の報告や提示を求めることもなかった。
 大坪前部長は特捜部所属の検察官が消極的な意見を述べることを好まず、そのような検察官に対し理不尽な叱責を加えることもあった。このような対応が、部下の検察官に消極証拠についての報告をためらわせ、前田元検事が本件FDの問題を大坪前部長に報告しなかった要因の一つとなったと認められる。
 捜査・処理に関する大阪地検内の決裁は、特捜部の他の事件と同様、着手前、処分時などに検事正、次席検事、大坪前部長と前田元検事らが出席し、元検事が報告書に基づいて報告・説明を行うという形で行われた。
 検事正と次席検事は報告書が不十分だったにもかかわらず、必要な補充をさせることなく、詳細な証拠関係、客観的証拠の有無・内容、消極証拠の有無・内容等を十分に報告させないまま、着手や処分の決裁を行った。

 <高検、最高検>
 大阪高検では、地検内の決裁と同様に検事長、高検次席検事、高検刑事部長、大坪前部長、前田元検事らによる会議が開かれ、元検事が報告書に基づいて報告、説明を行った。FDなど証拠上の問題点については報告されなかったため、それを把握できないまま、特に問題はないものとして、捜査の着手及び処分が了承された。
 最高検での検討は、担当検事が電話で報告・説明を受け、検討結果を最高検刑事部長、次長検事及び検事総長に報告して了承を得る形で行われた。元局長の処分の検討は、高検刑事部長が最高検を訪れ、最高検の検事と協議の上、検事総長及び次長検事に、報告書に基づき処分の方針を報告し、了承を得た。
 この際、大阪高検の検討に使用された報告書が送付され、最高検の担当検事が1~2枚程度にまとめた資料を別に作成した上、これに基づいて検事総長らに報告した。FDの問題など証拠上の問題点については大阪高検から報告されなかったため、把握できないまま捜査の着手及び処分が了承された。
 今回の事件のように主任検察官が意図的に証拠上の問題点を報告しないまま地検の決裁を得た場合には、高検や最高検が問題を探索して把握することは困難だった。しかし、再発防止の観点からは、上級庁が具体的な証拠関係の把握及び検討を行い、適切な指導を行う体制を構築することにより、適正な検察権の行使を確保しなければならない。

 ◇最高検、高検に特別捜査係
 ■再発防止策

 <特捜部の事件の捜査・処理の適正化のためにただちに開始する方策>
 (1)11年2月から、容疑者を逮捕した事件や検事正が必要と判断した事件については、起訴または不起訴の処分を行う場合に高検検事長の指揮を受けなければならないこととする。高検に特別捜査係検事を配置して証拠関係の十分な検討等を行う。最高検にも特別捜査係検事を配置し、必要な指導を行う。
 (2)自白の任意性・信用性などに関わる取り調べ状況の立証方法を検討する必要があることから、容疑者の取り調べの録音・録画を試行する。真相解明や関係者の名誉・プライバシーへの影響も踏まえ、11年2月ごろまでに方針を策定する。
 (3)主任検察官を総括的に補佐する検察官を配置し、証拠の分析・整理、証拠物の管理等を行わせる。主任は全証拠書類と主要な証拠物の内容について、上司及び上級庁に写しを提出するなどして報告するとともに、証拠上の問題点と検討結果を報告する。上司、上級庁は、消極証拠を含む証拠関係を十分に把握・検討して適切な指導・監督ができるようにする。
 (4)特捜部が担当する独自捜査事件では、事案に応じ捜査に必要な数の検察官及び検察事務官を確保する。主任検察官を総括的に補佐する検察官は、証拠上の問題点を主任だけでなく上司等に報告する義務を負うべきものとするなど捜査体制の在り方を周知徹底する。コンピューターや会計等に関し、専門的知識をもって分析・検討を行うことができる体制の拡充を図ることが必要である。
 (5)特捜部長・副部長は証拠を直接把握して問題点の検討を行うことや、証拠に基づき当初の見立てを変更し、あるいは捜査から撤退することを含め、適切な指導及び決裁の在り方等を周知徹底する。決裁官となる検察官の研修を強化する。
 (6)公判を担当する検察官は、客観的な視点で事件の記録や証拠を精査し、捜査の過程で判明していなかった重大な問題点が明らかになった時は、公訴の取り消し等を行うべきか否か検討することなど、公判活動の在り方等について改めて指導し、周知徹底する。
 (7)11年4月以降、特捜部が独自捜査事件で押収したハードディスク、FD、USBメモリーなどの電磁的記録媒体は複写物を作成した上で、原本を封印して保管するなど、電子データの解析、分析等は原則として複写物を利用する取り扱いとする。

 <継続的な検証及び指導の充実強化>
 (1)今回だけでなく、過去にとられた各方策の実施状況や効果、問題点を検証し、全国の検察庁に対し必要な指導を行う部署を11年4月をめどに、最高検に設ける。1年後をめどに、検証の結果を取りまとめ、公表する。
 (2)11年2月上旬をめどに、公正な検察権行使に関する基本的な原則ないし心構えについての案を最高検で作成して公表し、周知徹底する。
 (3)検察官、検察事務官を問わず、会同や研修等の機会を通じて、違法な行為の発生に対する適正な対応の重要性を周知徹底する。

 <早急に結論を得るよう検討すべき事項>
 (1)厳正公平な評価に基づき、全国的視野に立って、適材適所の人事配置を実現することが、極めて重要な課題であり、効果的な措置を講じる必要があることから、11年のできる限り早い時期に結論を得るよう、引き続き検討を行う。
 (2)公判段階で供述調書の信用性が問題となる際、検察官が取り調べメモを廃棄したこと自体が裁判所の判断に影響を与える可能性があることも否定できないことから、メモの保管・管理の在り方について、11年3月までに結論を得るよう引き続き検討する。

 ◇上からの圧力、引き金 
■背景事情
 <見立て>
 前田元検事は09年4月下旬ごろ、主任検察官として捜査を始める前、大坪前部長から「何とか元局長までやりたい」「前田君、頼むな。これが君に与えられたミッションだからな」と言われ、元局長を検挙することが最低限の使命であり、これを必ず達成しなければならないと感じた。
 元係長は当初、自ら独断で証明書を作成したと供述したが、前田元検事がこの供述を大阪地検及び大阪高検の幹部に報告した際、大阪高検検事長らから一様に、元係長が独断で証明書を作成することは考えられないとの指摘がなされた。
 関係者が多数で複雑な共謀の過程を経たような事案においては、見立てないし筋立てを考える必要があることが少なくない。このような見立てはさまざまな角度から捜査を行い、その後に得られた証拠も吟味して、常にこれを検証することにより、柔軟に変更し、または否定し得るものでなければならない。最初から特定の対象者の検挙を最低限の使命ないし目標と定めることにより、その後に得られた証拠の十分な吟味がおろそかにされることがあるとすれば、証拠に基づく捜査・処理という捜査の基本と相いれないものである。
 前田元検事が証拠を十分に吟味しなかったことや、FDの内容を上司に報告せず、最終的にデータ改ざんに至ったことなどの背景には、元局長の検挙を最低限の使命として、それを達成しなければならないと考えながら捜査を進めたことがあったと考えられる。

 <当時の大阪地検特捜部の問題点>
 大坪前部長は供述調書の写しは届けさせていたものの、主要な証拠物を自ら検討することはなかった。今回の事件の捜査は、部長及び副部長による十分な事件の把握と適切な指揮・指導がなされないまま進められた。そのことが必要な証拠の収集・検討を不十分、不徹底なものとし、前田元検事が上司に重要証拠の存在を報告しなかったことや証拠を改ざんしたことの要因となったと考えられる。
 大坪前部長は、自身の意向に沿わない検察官に「特捜部から出て行ってもらう」といった叱責を加えることもあった。そのことが、大坪前部長に消極証拠の存在や問題点を指摘したり、捜査の継続に疑問を呈するなどの大坪前部長の意向に沿わない意見を述べることを事実上困難にしていたものと考えられる。

 <人事配置の問題>
 大阪や周辺に住居を構えた検察官は大阪を中心とした異動を希望する傾向があり、現実に希望がかなう割合が高い。このような背景の下、大阪高検及び管内地検においては一定の限られた人材の中から適任者を選定してきたという実情がある。幹部と部下の間で親密な人間関係が形成されやすい傾向も生じ、適材適所の人事を行うことが困難となり得ることも考えられる。
 最高検は人事異動案の策定に積極的に関与し調整・指導を行ってきたが、十分な効果を上げていない点があったと考えられ、率直に反省する必要がある。

 <特捜部の一般的な状況>
 捜査当時の大阪地検特捜部の問題点が、特捜部一般に共通するものであるかという点についてみると、大坪前部長の前任者の当時は検察官が問題点等の情報を共有して検討・協議が行われており、主任検察官が上司に報告することをためらうということもなかったものと認められる。
 これらの点は、東京地検及び名古屋地検の特捜部においても異なるところはない。しかし、捜査当時の大阪地検特捜部には現実に問題点が存在し、それが背景ないし要因となって本件を巡る一連の事態が生じたことからすると、特異事例とするのではなく、検察が組織として、特捜部の行う事件に関する指導及び決裁の在り方等について、十分な対応をとることが必要である。

 ■公判遂行上の問題
 <証拠改ざんが判明した後の対応>
 公判に立ち会った検事の一部は10年1月末ごろ、前田元検事がFDのデータを改ざんしたことを知った後も、公判活動に従事した。証拠改ざんを認識した後、問題が検事正らに報告され、その対応が検事正らに委ねられたものと認識し、事態の推移を見守っていた。
 検事から報告を受けた公判部長らは、初公判で改ざん前のプロパティ情報が明らかとなっており、改ざん自体が公判の進行や弁護人の活動等に影響を与えることもないと判断し、従来の方針に従って公判を遂行すべきだと判断した。
 大坪前部長らから検事正らに対し真実の報告がなされ、検事正らが適切な対応をしていれば、証拠隠滅事件に関する捜査・処理とともに、捜査状況などに関する徹底した調査を実施することになったと考えられる。調査が実施された場合、公判に関しても元局長の弁護人に対し、証拠改ざんの事実を明らかにする等の対応をとることも考えられ、場合によっては公訴を取り消すことも検討されたものと思われる。
 FDが改ざんされたことの重大性を考えれば、公判部長らは検事正らに対し、前田元検事による証拠の改ざんの疑いがあることを弁護人等に明らかにすることを含め、今後の公判活動の方針について報告するなど、厳正な対応が必要であったものと考えられる。
 改ざんした前田元検事が公判に立ち会うことは、適正な公判活動が期待できないという疑問を生じさせるもので、公益の代表者たる検察の対応として許されないものであった。

 <論告の対応>
 公判では供述調書の証拠採用が却下され、検察官の主張立証に問題が生じたが、検察官の主張を支える証拠も存在した。しかし、遅くとも論告までの間、前田元検事による証拠の改ざんを含めて捜査状況に関する徹底した調査等が実施された場合には、有罪を求めないことを含め、論告段階における適切な対応の在り方も検討されたものと思われる。

 ■証拠改ざんの問題
 前田元検事は、元局長の公判の紛糾や上司からの叱責を避けるため、元係長にFDを返還することにより、証拠開示の対象とならないものとしようと考えたと認められる。
 供述証拠と客観的証拠の整合性を軽視するなど、証拠関係の評価に問題があったが、前田元検事が元局長の関与がなかったと現実に考えていたと認めることは困難である。
 大坪前部長が意に沿わない処理をした部下に特捜部から出て行ってもらうという趣旨の発言をしており、前田元検事に元局長の検挙を最低限の使命(ミッション)と命じていた。前田元検事は上村元係長が単独犯だと供述したことを報告した際、多くの幹部から元係長が独断で偽証明書を作成するとは考えられない旨の指摘を受けた。
 一連の事実が前田元検事に上司の意向に沿う成果を上げなければならないとの強いプレッシャーを与えたと思われる。前田元検事が改ざんに及んだ背景には、こうしたプレッシャーがあった可能性も否定できない。
 もっとも前田元検事が今回の事件以外に証拠改ざんを行った事実は認められなかった。

 ■隠蔽を巡る問題
 大坪前部長と佐賀元副部長は、前田元検事が証拠隠滅の罪を犯したことを知りながら、これを知る検事に他言を禁じ、前田元検事に過誤と説明するよう指示した上、事実をすり替えて捜査を行わず、隠避させたのは言語道断。職責に違背し巧妙かつ組織的な隠蔽工作を行ったことは極めて重大な問題であった。
 次席検事と検事正は前部長らから虚偽報告を受け、データが改ざんされたとは全く考えず疑念すら抱かなかった。しかし、公判担当検事がFDのデータが書き換えられたと指摘しているとの報告を受けたのであるから、詳細な説明を受け、指摘の根拠を含めて事実を調査し、上級庁に報告するなど適切な措置を講ずる必要があった。
毎日新聞 2010年12月25日 東京朝刊



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12月26日(日)のつぶやき

2010-12-27 01:24:07 | 花/美しいもの
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きょうのブログ、○郵便不正事件-1:村木元局長の起訴自戒 最高検、検証報告書(毎日新聞) #goo_midorinet002 http://t.co/Uc8Bngg
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郵便不正事件-1:村木元局長の起訴自戒 最高検、検証報告書ほか(毎日新聞)

2010-12-26 10:02:49 | ほん/新聞/ニュース
昨日はおひさまが顔をだしたり曇ったりで雪がちらちら降っていました。
ホワイトクリスマスにはなりませんでしたが、寒い一日になりました。

干し柿は粉をふいてきたので、紐を外して取り込みました。
   
もう少し水分が残っててぽってりしているほうが好きなのですが、
上手に保存するのがむずかしそうなので、ちょっとかため。
   
お菓子の箱に入れて、涼しい階段の下におくことにしました。

  
午後からは、夏草を刈ったところに、
お多福南天、ヒペリカムなど、買ってきた苗を植えました。
   

   
これでなんとか、お正月をむかえられるでしょうか。

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昨日の毎日新聞。
一面から社会面までほぼ全紙にわたって郵便不正事件の最高検の検証報告書を検証する記事。
ぜんぶをたんねんに読むと一時間ほどかかります。

紙面がおおき過ぎてコピーできないので、毎日webの記事を紹介します。

 郵便不正事件:村木元局長の起訴自戒 最高検、検証報告書

 高検は24日、村木厚子・厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件の捜査・公判の検証結果報告書を法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」に提出した。消極証拠だったフロッピーディスク(FD)を軽視して村木元局長を逮捕、起訴したと自戒。大阪地検特捜部が「元局長逮捕」を目的として捜査を進め、消極証拠が上級庁に報告されなかったと認定した。再発防止策には▽特捜部に取り調べの録音、録画(可視化)を導入▽高検検事長が特捜部を指揮し、主任検事は地検と高検に全ての証拠とその問題点を報告する--などが盛り込まれた。
 最高検の報告書は、大阪地検特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=が改ざんしたとされるFDが、特捜部の想定と整合していなかったことが極めて重要と指摘。村木元局長の指示の有無に直接かかわる問題とし、動機とされた「議員案件」の検討が不十分だったことなどから、「証拠上の問題点を解決しないまま、局長を起訴するという判断をすべきではなかった」と批判した。
 また、事件の公判で供述調書の証拠採用が却下されたことに触れ「相当とは言い難い誘導で、客観的証拠と整合しない調書が作成された疑いがある」と指摘。当時の大阪地検特捜部長だった大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=が前田被告に対し「何とか村木元局長までやりたい」「これが君に与えられたミッションだからな」と発言したことで、前田被告は村木元局長の検挙を必ず達成しなければならないと感じたと指摘した。証拠改ざん判明後も、徹底した調査があれば「公訴を取り消すことも検討できた」と結論づけた。
 一方、再発防止策については上級庁による特捜部の指揮・指導の強化を念頭に、来年2月から高検検事長が特捜部の独自捜査事件を指揮することを義務づけ、最高検・高検に特捜係検事を配置するとした。また事件の主任検事は高検に全ての証拠書類や主要な証拠物のコピーを提出し、証拠上の問題点を報告することを義務づけた。さらに公判対策として、容疑者の身柄が拘束される事件に関し、来年2月ごろまでに容疑者の取り調べの録音・録画の方針を策定し試行を開始するとした。
 他の再発防止策は▽来年4月から押収した電磁的記録媒体のコピーを作成して原本を封印し、データの解析はコピーを利用する▽取り調べメモの保管・管理の在り方について来年3月までに結論を出すよう検討する--などを挙げている。
毎日新聞 2010年12月24日 14時39分


障害者郵便割引不正:証拠改ざん 最高検検証「元局長起訴は誤り」 一部可視化試行へ 

最高検は24日、郵便不正事件と証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件の検証結果を公表した。検察側の見立てと矛盾する証拠を軽視して村木厚子・厚生労働省元局長(54)=無罪確定=を逮捕、起訴した判断に「問題があった」と認めた。再発防止策として特捜部の独自事件の取り調べの録音・録画(可視化)を2月以降に試行することなどを盛り込んだ。今後は法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」で改革策が議論される。(3面にクローズアップ、社会面に関連記事、13面に検証結果要旨)
 検証結果は、大阪地検特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=が改ざんしたフロッピーディスク(FD)と、他の証拠の整合が取れていないことを「極めて重要な問題だった」と指摘。前田元検事が村木元局長の関与を認める関係者の供述を過信する一方、FDに記録されたデータを軽視したと判断した。
 そのうえで「逮捕の判断に問題があった」「証拠上の問題点を解決しないまま元局長を起訴するという判断をすべきではなかった」と大阪地検を批判した。改ざんが表面化した際に調査していれば「起訴取り消しも検討された」と述べた。
 また、事件の背景として、前特捜部長の大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=から「(元局長の逮捕は)ミッションだからな」と言われた元検事がプレッシャーを感じ、元局長の検挙を「最低限の使命」と感じたと指摘。大坪前部長が捜査会議を開かなかったことにも触れたうえ、高検、最高検についても「捜査を助言する等の指導を行うことが相当だった」と指摘した。
 公判で供述調書の証拠採用請求が却下されたことについては「誘導などで客観的な事実と整合しない調書が作成された」と言及した。
 再発防止策では、チェック機能強化のために、来年2月から高検検事長に特捜部の独自捜査事件を指揮させるほか、最高検と高検に特捜係検事を配置する。主任検事には地検、高検に全ての証拠書類や主要な証拠物のコピーを提出し、証拠上の問題点を報告することも義務づける。取り調べの録音・録画については、来年2月ごろまでに方針を策定し、試行を開始するとした。
 前田元検事が大阪、東京の各特捜部で関与した事件41件については「郵便不正事件以外に証拠の改ざんはなかった」と結論づけた。【三木幸治、鈴木一生】

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 ■解説
 ◇個人の責任、前面に

 約3カ月にわたった検証の末、最高検は捜査を尽くさないまま厚生労働省元局長を逮捕、起訴した大阪地検の判断に問題があったと結論付けた。誤りを認めた姿勢を評価する声もあるが、証拠改ざん・隠蔽事件で起訴された元主任検事や前特捜部長らの批判が目立ち、個人に責任を負わせた印象がぬぐえない。
 一連の事件で検察の信用は根底から失墜した。公益の代表者であるはずの検察官が、自分たちに都合のいい証拠だけを集め、容疑者を処罰しようとしているのではないか。国民はそんな不信感を抱き、検察に厳しい目を注いでいる。
 こうした批判に応える形で、最高検は特捜部の捜査のチェックを強化する再発防止策を打ち出した。しかし、特捜部の一般的な捜査手法や組織の責任への言及は少なく、事件の背景まで真摯(しんし)に検証したと言えるか疑問も残る。失われた信頼を回復する道は、なお険しい。【木戸哲】
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■ことば
◇郵便不正事件と証拠改ざん・隠蔽事件

 実体のない障害者団体に郵便料金割引制度の適用を認める偽証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成罪などに問われた厚生労働省の村木厚子元局長(54)の無罪が確定し、大阪地検特捜部元検事による証拠改ざんが発覚した事件。最高検は無罪判決後、元主任検事の前田恒彦被告(43)を証拠隠滅容疑で逮捕、起訴。改ざんを隠蔽したとして前特捜部長の大坪弘道(57)、元副部長の佐賀元明(49)両被告が犯人隠避罪に問われた。
毎日新聞 2010年12月25日 東京朝刊


障害者郵便割引不正:証拠改ざん検証 「君のミッションだ」 元局長が標的、明言 

◇大坪前部長、前田元検事に
 郵便不正事件などを巡り最高検が24日に公表した検証結果で、大阪地検特捜部前部長の大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=が、元主任検事の前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=に「何とか村木(厚子・厚生労働省元)局長までやりたい。これが君のミッションだ」と告げていたことが分かった。元局長の部下で元係長、上村勉被告(41)=公判中=が当初の捜査に「単独犯」を主張した際には、当時の大阪高検検事長が「考えられない」と指摘していたことも判明。のちに無罪が確定する村木元局長の逮捕へと突き進んでいた。

 ◆検事長も後押し
 検証結果によると、前田元検事は09年4月下旬、郵便不正事件の主任として捜査を始める際、大坪前部長から「何とか局長までやりたい」「前田君、頼むな。これが君に与えられたミッションだからな」と言われた。前田元検事は、元局長の検挙が最低限の使命で、必ず達成しなければならないと考えたという。
 その後、自称障害者団体から依頼された偽証明書の作成について上村被告が「独断だった」と供述。これを前田元検事が大阪地検、高検に報告すると、当時の大阪高検検事長らから「独断でやるとは考えられない」と否定されたという。
 検証結果は「独断で行う合理的理由がないと考えたことに一理あるが、一つの想定に過ぎない」と指摘。「最初から特定の対象者の検挙を最低限の使命と定め、証拠の十分な吟味がおろそかになれば、捜査の基本と相いれない」と批判した。

 ◆「特捜から出ろ」
 大坪前部長は特捜検事が消極的な意見を述べることを好まず、意向に沿わない検察官に「特捜部から出ていってもらう」と理不尽な叱責をすることもあったという。検証結果はそのことが、消極証拠の存在や問題点の指摘を困難にしたと位置づけた。

 ◆印刷日時も矛盾
 検察側は04年6月上旬に村木元局長の指示で上村被告が偽証明書を作成・発行したと主張したが、初公判で弁護側は、捜査報告書に添付されたフロッピーディスク(FD)の記録から作成は6月1日未明で、検察側主張と矛盾すると指摘。それでも検察側は、1日の作成だとしても印刷・発行は後日だったとして裁判を続行した。
 ところが今回の検証でFDを解析すると、印刷日時も6月1日未明だったことが判明。捜査のずさんさが改めて鮮明になった。

 ◆最高検も了承
 公判では、厚労省への口利き依頼を受けたと疑われた石井一・民主党参院議員を、村木元局長らの起訴まで聴取せず、総選挙後に初めて聴取したことに批判が出たが、検証結果によると、これを最高検も了承していた。

 ◇終始、神妙な表情で
 最高検の検証チームで座長を務めた伊藤鉄男次長検事らは24日午後、検察庁舎で記者会見し結果を公表した。伊藤次長検事は「我々の反省や決意は報告書を読んでいただければ理解してもらえる」と強調。身内による検証について「スピード感を持ってやるには自分たちでやった方がいい」と述べた。
 会見には最高検の池上政幸刑事部長と三浦守検事も同席。伊藤次長検事は冒頭、村木厚子元局長や国民への謝罪、郵便不正事件捜査の問題点などを盛り込んだA4判表裏1枚のコメントを読み上げ一礼。終始神妙な表情で約1時間、質問に答えた。伊藤次長検事は検事18人で約130人を聴取した報告書を「(最高検の)総力を挙げ、それなりのものができた」と評価し「再発防止策を着実に実施し、国民の負託に応えるため最大限の努力を続けたい」と述べた。
 再発防止策で触れた検事の指導に関しては「若い連中で事件をやれば偉くなれると思っている者がいれば教育していく」と指摘。一方、志布志事件、足利事件で行った検証が生かされなかったことには「事件を目の前にした時、自分の問題としてできない弱点があった」と振り返った。
 会見には27日付で辞職する大林宏検事総長は出席しなかった。伊藤次長検事は「総長が辞める話とごちゃごちゃになって、検証の公表が客観性を失ってはまずい」と説明し、最後に自分が辞職(同日付)することも付け加えた。【鈴木一生、三木幸治】

 ◇真摯に受け止め--大阪地検
 事件の舞台となった大阪地検ではこの日、記者会見などは開かれず、大島忠郁次席検事が「検証結果を真摯(しんし)に受け止めて原点に立ち返り、適正な職務遂行を心がけ、基本に忠実な捜査・公判遂行を徹底し、信頼回復に努める」とのコメントを発表するにとどまった。地検幹部らも「しっかりと職務を遂行するだけだ」と言葉少なだったが、特捜部の捜査にかかわった経験を持つ検事からは「当たり前のことすらしていなかったのか」と、検証結果の内容について改めて驚く声も聞かれた。
 「かつての大阪特捜では考えられない。いつからそんな手法になったのか……」。検事間の情報共有や部長による重要証拠の検討などの欠落などが指摘されたことについて、ある検事はあきれ顔で話した。【久保聡】
毎日新聞 2010年12月25日 東京朝刊


最高検検証(要旨)は1万字ほどあるので、次の記事で紹介します。

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