みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

浅野史郎さん「選挙がすべてを物語る」/選挙は当選をめざす!『市民派議員になるための本』

2007-02-13 11:07:13 | 市民運動/市民自治/政治
このところ、めちゃ忙しくて、一日中PCの前に座っている。
なにで忙しかったのかは、いまはナイショ(次の記事で報告)。
期限のある仕事で時間に追われてて、買い物に行く暇もないので、
ともちゃんがありあわせの材料で焼きそばを作ってくれた。



左がわたし。紫キャベツのやきそば。
右は、ねぎとキムチの焼きそば。

目がショボショボするので、ときどき外に出て気分転換。

  

昨年植えたクロッカスが咲き始めました。

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ところで、
土曜日(10日)に北海道栗山町議会議会議長の
橋場利勝さんのお話を聞いて、議会改革に取り組む姿勢に感銘を受けた。

会場の質疑で「”住民に開かれた”とうたう議会基本条例策定のプロセスで
パブリックコメントとかタウンミーティングとかはされなかったのですか?」
と質問したら、集会後にお話したときに、
「あのいちばん厳しい質問した人」と橋場さんに言われてしまった(笑)。
わたしの2冊の本は読んでいないということだったので、
たまたま主催者から頼まれた本を持参していたので差し上げた。

全国初の「議会基本条例」について知りたい人は、以下を見てね。
栗山町・議会基本条例の制定
「栗山町議会基本条例」(「ネットde監視」テキスト版)

その前日の金曜日の中日新聞夕刊の浅野史郎さんの記事も
とっても印象に残ってたんだけど、昨夜まで忙しくて・・・・
大きな記事なので、全部は無理だけど、
一部引用して紹介しますね。



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あの人に迫る 浅野史郎(元宮城県知事・慶応大教授)
トップの資質は選挙で試される

宮城県知事を3期12年務めた浅野史郎さん(59)は現在は慶応大教授として教壇に立つ。「不出馬表明」で周囲を驚かし、政治の第一線から身を引いてから1年余。改革派知事と呼ばれた浅野さんは「選挙がすべてを物語る」と言う。その意味を今春の首長選挙に臨むすべての候補者はかみしめる必要がある。
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 「選挙がすべてを物語る」とはどういう意味ですか。
 僕なりにつかんだ選挙の定義は、「選挙の在りようが、その後の4年間の知事のありさまを決定づける」ということ。それは良くも悪くもなんです。いい知事になるためには、いい選挙をしなくてはいけない、いい選挙とは一人ひとりが主役の選挙のこと。単に有権社会通念が投票に行くだけでなく、何らかの形で主体的に選挙にかかわり、関心を持つ選挙のことです。
 改革派知事とも呼ばれた僕が、改革派知事の定義は選挙を改革するということ。旧態依然の選挙、いわゆる丸投げ選挙で生まれる知事は、改革派たることはできない。選挙は後の政治姿勢にも影響を与える。重要案件の決断を迫られるときに、目をつぶると支援者の群像が頭に浮かんでくる。いい選挙は勇気も与えてくれる。それが僕にとってのいい選挙です。

 知事として大切な資質はなんでしょうか。
 知事をやっていると年に数回、大変な厳しい決断を迫られるときがある。進むも地獄、引くも地獄みたいな。その時は自分の頭で考え、決断しなくてはいけない。決めたことを組織に徹底させなくてはいけない。これがトップとしての資質です。そして、選挙は候補者にそういう資質があるか見極める場です。どうやって戦い、お金を集めるか、どういう政策を出すか、こうした大事なことは、候補者自身が考えて、選挙に携わる末端の人まで徹底させなくてはいけない。
 「選挙の経験がないから」というのは言い訳です。選挙ときに現れる資質。それが知事としての資質なんです。「その人の在りようを知りたければ、選挙を見ろ」ということ。これは僕の体験的な選挙論です。

その知事の仕事とはどういうものですか。
 政治家でもあるが、行政のエキスパートでもあるので、最低限の行政についての知識と経験が必要です。二面性があるのも知事です。一つは行政のトップ、もう一つは選挙で選ばれて県民から送り込まれた存在。通常それは一致しているが、不祥事が起きたときには、行政のトップとしては組織を守ろうとする。でも、県民から送り込まれた存在としての知事は、組織と対立するんです。
 こういう二面性があるからこそ、組織の恥部にもメスを入れることができるんです。ここが会社の社長と違う点だと思う。組織から一歩はなれたところから眺めて、場合によっては厳しい対決をしなくてはいけない立場にいるのが知事。そして、不祥事のときには、副知事以下に相談してはいけない。副知事に相談すれば「お任せください。わたしたちがちゃんとやります」となる。相談する段階で逃げに走っているんです。だから、不祥事のとき、僕は「副知事に相談しない」と決めたんです。

  ・・・・・・・・・(略)・・・・・・・

 地方自治で地方議会が果たす役割は何でしょうか。
 今後の課題は、地方議会の在り方でしょうね。政治に対する関心の入り口は地方自治です。地方自治は民主主義の学校と言われる。だとすれば、学校である地方自治に入学してしっかり勉強しなくてはいけない。しかし、地方自治のプレーヤーとして、役割を果たしていないのが地方議会。市長や町長が出してきた予算案についてチェックし意見するのが地方議会の役割なんです。ところがそんなことをしている地方議会はほとんどない。
 地方議会がやるべきことは二つある。一つは三位一体改革を命がけでやること。知事会だけにやらせるなと言いたい。知事会なんて47人しかいない。地方議員は改革の本質を理解して、地方分権論議の中でプレーヤーとしてやってほしい。もう一つは、立法機関として議員提案の条例を出して、成立させること。
 地方自治体には自由を与えるべきです。その自由の中には失敗する自由も含まれている。失敗しないためには、国にお願いするのではなく、住民自身が地域を作り上げていかなくてはいけない。
(2007.2.9中日新聞夕刊)
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浅野史郎さんは、最近、TVや新聞に登場することが多くて、
「選挙がすべてを物語る」って、あちこちで言ってくださっているので、
市民型選挙を広めたいわたしとしては、とってもうれしい。

敬愛する浅野さん関係の新聞の切り抜きもずいぶん増えた。

TVでは、「朝ズバッ!」でいつもお「会い」してるんだけど、
ほかにも東国原・宮崎県知事との対談もけっこう多くて、
東さんにいろいろとアドバイスしてらっしゃる。

2月3日の毎日新聞でも、東さんに強力エール。
東さんが自民党推薦の対立候補の副知事を断念したので、
応援してるワタシとしては、ほっとしたが(笑)、
「選挙のありようが、その後の知事のありようを決定づける」
を肝に銘じて、「有権者も参画する政治改革」をすすめてほしい。

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《論点》「そのまんま現象」を読み解く
■政治未経験の元タレントが圧勝で知事に。
保守王国・宮崎で何が起きていたのか■ 
浅野史郎-前宮城県知事 旧体制との距離が勝因

裏金解明で職員に知事の決意を見せよ
他知事選でも絶対本命が揺らぐ可能性

 東国原(ひがしこくばる)英夫知事の誕生は、「宮崎ショック」と呼ばれるほどの現象である。元タレント、行政経験なしという経歴は、むしろプラスに働いた。ふつうの任期満了に伴う選挙ではない。出直し知事選挙である。有権者には、東国原さんが旧体制と最も遠い位置にある候補者に見えた。

  現職知事逮捕で恥をかき、怒りに燃えた宮崎県民の想いは、これまでの体制への嫌悪感として凝縮した。そういった選挙では、有権者の共感は、体制に近いと思われる候補者には向かわない。県民の改革への期待は、政党、団体、業界の強力な支援を受けないで選挙を戦う東国原さんに集まった。

 私自身の知事選挙の経験から、「選挙のありようが、その後の知事のありようを決定づける」と信じている。しがらみのない選挙、正々堂々たる選挙を戦った東国原知事が、知事として正々堂々たる仕事ぶりにならないはずがない。 新知事への県議会の反感は知事初登庁の日が最高。翌日からは、雰囲気はどんどん良くなる方向へ向かっている。県政改革の必要性を認識しているのは、県議会も知事と同じ。その知事を選んだ県民が、今度は県議会議員を選ぶ。理不尽な足の引っ張り方や意地悪をしたら、県議会のほうが、自分の選挙で県民からしっぺ返しを食う。

  行政未経験の新知事である。「宮崎県庁の常識は、県民の非常識」と言われた県庁組織で仕事を始めたら、驚きの連続であろう。その驚きの感覚こそが大事。「こんなんもんだ」という慣れが入ってきた時は、改革の矛先が鈍る時かもしれない。しばらくは、宮崎県庁のトップというよりは、県民から選ばれて県庁組織に送り込まれた存在と意識する場面のほうが多くあってしかるべきである。

  県庁の職員は、新知事の言動の本気さを試している。上目遣いに見ている。東国原知事は、職員への新任あいさつで、県庁の裏金問題に手をつける決意を語った。語ったからには、実行して結果を出さなければならない。この問題への対応がうやむやで終わると、県庁職員は、新知事の決意も大したことないと多寡をくくる契機になってしまう。最初が肝心。職員に甘く見られては、後々まで尾を引く。早くも、最初の試練が、この裏金問題でやってくると覚悟したほうがいい。

  東国原知事誕生の要因は、彼が立候補したことが第一である。「どうせ勝てっこない」という声は、彼と親しい人たちの間で強かったはず。そんな声を乗り越えて立候補した彼の勇気と決断が、今回の快挙につながった。今年は、これから16の知事選挙が行われる。「現職知事は磐石」、「相乗り候補は絶対本命」という雰囲気が蔓延し、対抗馬が出にくい状況がある。有力候補が実物大以上に大きく見える現象である。「宮崎ショック」は、この現象に風穴を開けた。立候補する勇気が、有権者に選択肢を与え、選挙に関心を集める。結果が伴えば、宮崎県のように、有権者も参画する政治改革につながっていく。
(2007年2月3日毎日新聞)
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《論点 「そのまんま現象」を読み解く》の他のお二人の意見。

倉田真由美さん(漫画家)は、
「予断裏切ったまじめさ」として
「コスプレ芸より似合う初登庁の作業着
有名人であることを最大限武器にして」、
「えらぶらず、つぶされず、流されず、丸め込まれず、
謙虚さを失わず、庶民的でありつづけてもらいたい」と結ぶ。

成田憲彦(駿河台大副学長・政治学)は、
「民意が『風』になる好例」として、
「反官僚とタレントへの期待の相乗効果
私の一票が結果を動かすとの感覚働く」。
自分の一票が結果を動かすかもしれないという「可能性」の感覚こそ、
風が吹く重要な条件だということを今回の選挙は教えたのである。
「風」については、まだまだ究明されなれければならないことが多いが、
それは「民意」についてもっと知るべきだというのと同義である。


おまけは、いつものわたしの本。

首長だけでなく、自治体議員も「選挙が議員を決める」と
わたしも思ってるんだけど、まずは「選挙は当選をめざす!」

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『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
5‐8 選挙は当選をめざす!
 

 選挙は「たのしいお祭り」であると同時に、ひとつの事業の遂行です。たくさんの「ヒトとモノとカネ」が動きます。これは市民型選挙でもおなじです。
 市民型選挙で多くのヒトが動くのは、たんに候補者のためだけではありません。かかわる人のそれぞれの思いで、「まちを変えたい」「市民派の議員を出したい」「わたしの夢を実現したい」と思って自発的に動くのです。その多様な思いのいきつくところが「当選」です。
 当選してもしなくてもいいから選挙に出たい、あわよくば議員になりたいという人は立候補しないでほしいと、わたしは思います。
 落選してもいいと思っている人はいないでしょうが、当選しなかったときの自分自身へのいいわけのために、軽い気持ちで立候補するということはあります。当選をめざさない選挙は、多くの運動を共にになってくれる仲間にも、投票してくれる有権者に対しても失礼です。候補者が強い決意で動くことが、ヒトやモノを動かします。
 それぞれの選挙は、まちも違い、ひとも違い、おなじまちでも4年後の状況は変わります。選挙には、ひとつとしておなじものはありません。「めざすは当選!」そこに行きつく道は無数にあります。そのどれを選択するかが個別の選挙の作戦。思いつくかぎりの情報をあつめ、仲間と議論をかさね、そのなかでやりたいこと、できることを、具体的に確実に積みかさねていくのが選挙です。当選するために、できるかぎりのことはやったとナットクして投票日をむかえましょう。
 選挙は、かならず投票日に結果が出ます。当選してこそ選挙です。 

《参考文献》
『議員必携』全国町村議会議長会・学陽書房
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