毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 185

2016-11-09 23:58:58 | 本 2

 

寒いですねー。

今、ふと、自分が着ている服の枚数を数えてみて慄いた。

なんだかすごいことになっている!

内側から、ブラ(一応)、ヒートテックの長袖ババシャツ、ヒートテックフリースハイネック、フリースジャケット、

モコモコフリースの上着、こんなに着込んでいたなんて。それも全ユニクロ!!

つい最近まで半袖短パンでがんばっていたのに、一気にどうしたこの着膨れは(笑)。

だって、寒いぞ、ここは11月じゃない、気が早過ぎる、今年の天気は。

フリースのひざ掛けとフリースの肩掛けも巻いているし。

あれですね、フリースってやわらかくて軽いから無限に着込めそう(笑)。

自覚なかったわ、便利な世の中です。

 

ではいつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

今回はノンフィクションが2冊、便利ではない頃の話です。

 

 

 

 

 

 空と山のあいだ 岩木山遭難・大館鳳鳴高校生の五日間/田澤拓也

立ったはずみによろけたということもあると思います。

 

昭和39年1月6日、岩木山にて大館鳳鳴高校山岳部の生徒6名のうち5名が遭難、

テントに残っていた1名が救助を求めに下山するもすべて後手後手に回り、

行方不明の5人の中で助かったのはひとりだけで、あとの4人は凍死してしまう。

昭和39年。

携帯もGPSなど、ない。

それどころか救援隊には満足な懐中電灯も無線機もカンジキもなく、

岩木山の表側(登りはじめた側)に居るはずと捜索するも、

生徒たちが迷い込んでいたのは裏側。

読んでいると、今現在の山岳事故遭難救助ってこういうつらい出来事ひとつひとつが教訓となっているのかと、

あらためて思ってしまいます。

岩木山登ってみたくなりました。もちろん冬ではなく夏山。

岩木山は大学生だった娘のところへの行き帰りに車窓から眺めていた。

八甲田山と岩木山。行ってみたいです。

 

 

 

 

 

 荒野へ/ジョン・クラカワー 佐宗鈴夫訳

不適格者などの、人生のほころびを人跡未踏の広大な最後のフロンティアがなにもかも繕っ

 

 

アラスカの荒野にひとり足を踏み入れたクリス・マッカンドレスは4ヵ月後、

廃棄されたバスの中で死体となって発見される。

死因は餓死。

恵まれた環境で育った彼は家を捨て家族も学歴も捨て、偽名を使い、親との連絡を一切絶つ。

私はこれでも親なので親の立場から読んでいたのですが、

いくら父親との確執があったにせよ(たしかに親側、これは悪いと思うけど)、

そこまで自分のしたいことやりたいことを貫くのなら、

居場所や連絡先を明示し心配かけないのが一人前の人間であって、

逆に意地になって避ける拒絶するところに子供っぽい若さを感じてしまい、

ご両親はどんな気持ちで過ごしてきたか、これから生きていかなければならないのか考えると、

結構むかつきながら読んでいたのですが。

あ、これを書いたクラカワーさんはわりと中立的な立場で良いところも悪いところもしっかり書いていたと。

でも、このむかつきがガラッとかわる場面がくるんです。

彼は荒野を出ようと決め、ひげを剃り落とし、川を渡ろうとするけれど、増水していて向こう岸に渡れない。

毒性のある植物を食べたのではと推測しているけれど、

その後一気に弱り、ガリガリになった姿で最後のメッセージをカメラにおさめ、亡くなってしまう。

いったいこのクリス・マッカンドレス(アレックス・スーパートランプ)ってどんな青年だったんだろうと画像を探してみたら、

この本のなかで書かれていたと同じ写真がネットに出ていて、

この最後の、修道士のような顔が目に焼きついてしまい、

結構後を引く読後感というか、生きて帰ってきて、だれかと幸福をわかちあってほしかったと、今でも思ってしまいます。

興味のある方はこちらをどうぞ

Christopher Mccandless

映画 Into the Wild の画像も混ざっていますがすぐ見分けがつくと思います。

「幸福とは分かちあえたものだけが、ほんものである」






 倒れるときは前のめり/有川浩

すぐ実感して頂けます。エンタメ紹介コーナーで、活字本の定位置は大抵最後のページで

 

 

有川さんのエッセイ本(短い小説2篇付き)。有川さんの本は面白くて一時期結構読んでいました。

ただ言葉が汚いのが気になって(この本にもそのことが書かれていました)、

話し言葉をそのまま活字にしただけでどうしてこう汚く感じるのかなと私なりに考えてみたのですが、

カタカナかなぁ、私はカタカナあまり使わないんです、「グエ」ではなく「ぐえ」となる。

「キャー」となるとなんというのか「キンキン」突き刺さってくる感じって私だけかもしれませんけど、

言葉の前後で意味がわからなくなっていまうときは別として、

視覚過敏でしょか、会話部分などでカタカナが多ければ多いほどそう感じてしまいます。

それはさておき、有川さんなりにコンプレックスあるのかなぁなんて思いながら読みました。

面白い本、楽しい本をどんどん書いてもらいたい。

図書館本なのが申し訳ないですけど、その分面白かったらここでどんどん宣伝しますので。

 

 

 

 

 

 コロボックル絵物語/有川浩・作 村上勉・絵

 

 

その有川さんの本ですが、図書館で久しぶりに有川さんの棚をみたらこの本があったので借りてみた。

なかなか広がりのある終わり方だったけれど、このシリーズはこの先読まないかな。

 

 

 

 

 

 サイバラの部屋/西原理恵子

北側の人は本州の人たちと接点があって、約束はきとっと守るし、貯金もするし。あ

 

 

対談集です。

養老さんや姜尚中さんと話しても、堀江さんと話しても、どこまでも西原さんなのがすごい。

どうやったらこのレベルまで達することができるのか。

 

 

 

 

あ、なんだかノド痛いかも。

この着込みは寒気だったのか?

そろそろ寝ます。

以上185回目でした。