今回は偏ってます。そんなに極地が好きなのかと突っ込まれてしまいそう。
どこが始まりだったんだろ。角幡さんか?角幡さんを読んでからノンフィクションものにはまり、
次第に南極関連の本に手が伸び始め、でも南極大陸っていわれてもピンとこないでしょ。
流氷、棚氷、氷床、氷河、極夜、南磁極、南極点、etc.
エンデュアランス号関連の本を読むと、このような言葉が頻繁に出てくるけど、
私の貧弱なイメージだとどうものっぺらぼう的南極になってしまうのよね。
それで、手っ取り早く浅く知識をつけようと、他の本にも手を伸ばし、
気がつけばなんだか南極本に囲まれておりました。
チェリー・ガラードの「世界最悪の旅」が数週間前から机の上に乗っているんだけれど、
これが最終目的かな、この本と、「エンデュアランス号漂流」をじっくり再読したい。
というわけで、今回は極地本特集か?(笑)。
いつものように、17ページの6行目をアタマから書き写しています。
そのまま書き写しているだけなので、今回は意味不明がほとんどかもしれません。
書き写しがないのは、地図や写真、空行です。
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
こちら南極 ただいまマイナス60度/中山由美
十分も空をあおいでいた。
ぼくの南極生活500日 ―ある新聞カメラマンの南極体験記― /武田剛
たてて走るのだ。南極の乗りものが海辺を走っているとあっ
南極のコレクション/武田剛
南極 国境のない大陸/武田剛
南極へ行きませんか/神沼克伊
◇イギリス船による発見
エンデュアランス号漂流/アルフレッド・ランシング 山本光伸 訳
う肉体的・精神的な試練、耐えなければならぬ苛酷な日々、待ち受ける苦しみを、この時点で予想する
シャクルトンに消された男たち 南極探検隊の悲劇/ケリー・テイラー=ルイス 奥田祐士 訳
一族が保管していた。シャクルトンのために日記の写しをつくり、無修正のオリジナルは自分で保管
スコット 南極の悲劇/ピーター・ブレント 高橋泰邦 訳
路を渡り、自然にきびすを返し、クレメンツ卿について
これからお祈りにいきます/津村記久子
費用のために登校前と下校後にバイトをしている。シゲルも、学校が終わったら町の公民
南極本に押されつつも異彩を放つ津村さんの一冊。それもこのタイトルは私のためか?(笑)。
やっぱり津村さんというか、初めて読む方はきっと「何これ?!」と投げ出してしまうのでは(笑)。
好みがはっきりと分かれそう。
「○○さん(作家)の書く文が好き」っての、ありますよね。
私だと、小川洋子さんとか、川上弘美さんとか、万城目さん奥田さんがぱっと思い浮かぶ。
津村さんも近いかも。だらだらしながら隠し玉が何気に転がっている。
で、読んでるそばからネット検索、いやぁ、京都に行きたくなってしまった(笑)。
イギリスに南極に京都!感化されやすいなぁ(笑)。
私ね、神社仏閣好きで、お祈りお願いはしないようにしてきたけれど、
これを読んだら誰かのためにお祈りするのもいいかなと。
一切経蔵、脚力体力の限界まで回してみたい!
さて南極本です。
中山由美さんと武田剛さんは朝日新聞社の記者とカメラマンで、
ともに第四十五次南極観測隊 越冬隊員として1年4か月南極に滞在した、その時の記録です。
武田さんの3冊はどれも児童向けだったけど、これが写真と簡潔的確な説明でとてもわかりやすかった。
沈まぬ太陽の連続写真にはもう言葉の要らぬ説得力に納得。百聞は一見に如かずでしょか。
私の頭脳のレベルがあれなんですけど、絵本とか児童書って、優しく分かりやすい言葉を使ってきちんと相手に届くよう考えてくれてるから大好きです。
中山さんのはどうも書きたい伝えたい方向が拡散していて、仲違いの話ばかりが読後に残ってしまった。
「南極へいきませんか」と訊かれれば行きたいですと答えよう。
スコット小屋とかシャクルトン小屋がそのまま管理され残っているそうで、検索すれば画像が見られます。
エンデュアランス号に関してはこれで4冊目ですが、この本が一番来たかなぁ。
特にミルクをこぼしてしまうシーンでは、みじめさが伝わってきてたまらなくなった。
やっぱりシャクルトンは人をまとめる才能がずば抜けてたんでしょね。
大英帝国南極横断探検隊は南極大陸に上陸どころか遭難と大失敗。
その間約2年の間の行動がこれはまさに筆舌につくしがたいというか、凄まじい日々で、
これでもか、これでもかと苦難が押し寄せる。
で、このシャクルトン隊の生還が光なら、隠れてしまったのがマッキントッシュ率いるロス海支隊。
「シャクルトンに消された男たち」、消されたとはちょっと物騒な邦題ですが、原題は THE LOST MEN 。
簡単に説明すると、
シャクルトン率いる大英帝国南極横断隊は、ウェッデル海から南極大陸に上陸し、南極点を通過して、
対岸のロス海に向かい南極大陸を西から東へ陸路で横断、
マッキントッシュ率いるロス海支隊は、ウェッデル海から上陸する本隊のために、
ロス海側から糧食・燃料・衣類などの補給網を数か所に分け南極点近くまで築いていくという任務を負っていた。
で、さきほども書いたように、本隊は上陸する前に氷に捕まり氷圧で全潰してしまう。
今の時代のように通信技術は発達していないので、何も知らずに、ひたすらシャクルトン隊のためにと、
支隊は文字通り命がけで食糧貯蔵所を設営していくわけです。
この「シャクルトンに消された男たち」を読み始めてまず感じたことは、意外にもシャクルトンの計画はずさんだったんだと。
本隊に対し支隊は読んだ限りでは気の毒に思えてしまいます。
南極大陸に上陸すらできなかった本隊とはうらはらに、支隊は期限内に補給所網を築き上げる。
しかし、この補給所自体は、シャクルトン本隊遭難のために一切つかわれることはなかった。
そして支隊も帰路に遭難してしまい、三人の死者を出してしまう。
ねー、両方(シャクルトン本隊・マッキントッシュ支隊)併せて読めてよかったよなと。
シャクルトン隊の話も凄いけど、マッキントッシュ隊の話はものすごく悲愴です。
どうしてそこまで他人のために行動できたんでしょね。
そして、スコット隊。
こちらはシャクルトンの遭難より前の出来事となりますが、これも辛い話です。
下調べ的にこの本を読んでみたのですが、下調べだけでこんなにつらいんだから、
「世界最悪の旅」ではどれだけ読んでいてつらくなっちゃうんだろう。
余談ですが、この時期、日本からも南極探検を行っているんです。白瀬隊。
もうしばらくは南極本が続きそう。
いやぁ、こんな時間だわ。時間を細工して投稿だな。
明日、読み直してから手直しするかもしれません。