発売日を待ち焦がれ、書店に赴き、胸に抱えて帰ってきたあの本。
私って、ケチというか貧乏性というか、
お金を出して買ったのに読むのがもったいなくて我慢して読まずにいたり、
その我慢している気持ちがさらに喜びを生んでしまったり、
収集癖というか、所有しているというところで深く満足してしまったりで、
結局読まずにそのまま1年も2年も背表紙眺めてニタついている、とてつもなくバカだなぁという習癖があります。
そのくせ、図書館で山ほど借りては、せっせせっせと読み終える。
先月買ったのが、北沢秋さんの翔る合戦屋。
1作目の哄う合戦屋を買ったのが2009年の秋。
これは読んだのよ、で、惚れた恋した石堂一徹に。
でね、ネタバレになるから書かないけれど、ラストが「やめてーっっ」で終わったのよ。 *私の心情で作品の文章ではありません。
しっかりはっきり明確に小説内では書いてないけど、それは残酷で悲痛な最期を想像させる終わり方で。
いやぁ、私の恋はどうすればいい(爆)。
でね、去年の夏に、奔る合戦屋がでたっ。
噂によると、石堂一徹の、前作哄う合戦屋より時をさかのぼった設定となっていて、一徹は若く、そして明るいとか。
買いました、買いに奔りました、私も。
胸に抱え帰ってきたけど、若くて明るい一徹殿に逢うのがもったいなくて、表紙の凛々しいお姿を眺め続け、そのまま。
そして…
2作目読んでいないのに、ついに先月、シリーズ完結の翔る合戦屋が発売になった。
いい眺めだわ。
さすがにね、これは読まなきゃならないなと。
哄う合戦屋から3年経っているし、あの時はかなり急いで読んだから、どうせシリーズを味わうのなら、
1作目の哄う合戦屋を読み直してから2作3作と進もうと心に決め、
図書館の本を全冊返却しに行ったのですが…。
予約の本2冊受け取りと、あと何か1,2冊借りるだけにしようと決めてたのに、
どん、わや。
写ってないのも含んで8冊借りてきてしまった…。欲深よね。私の辞書に意志貫徹という文字はない。
あ、石田一徹って意志だ一徹捩ってる?あ、石堂だったわ。無念。
そう、哄う、奔る、翔るの順ではなく、奔る、哄う、翔ると読む手もあるそうな。う~ん、それもそそるなぁ。
例の9のつく日のシリーズのやつで、合戦屋シリーズが登場するのはいつになることやら…。
さぁ、鬼のように読んで、一徹殿に逢いに行こう。先は長いけど。