写真上はショッピングモールのSMモールで開かれていたドッグコンテスト。写真上部にはトロフィーがずらり。右下にはボクサー犬が様々な歩行を終えて退場するところ。
写真上はドッグコンテストに参加するために待機する犬と飼い主。高級住宅街にはおしゃれた犬のトリミングショップもあった。
【トラブルに対処できず降りる】
SMモールという、セブで有名なショッピングモールに行ったときのことです(アヤラモールより庶民的は雰囲気。英語学校の先生方はこちらで誕生日プレゼントなどを買う方が多かったです)。
ここには庶民の味方のジプニーが走っていて、語学学校の宿舎にも行くものもあるようなのですが、なにしろ日本のバスと違って、行き先が小さくペンキで手書きされた謎の記号のように書かれているだけ。先生に乗り方も聞いてはいたのですが、行き先を運転手に聞いたりするのが面倒だし、二人いたのでタクシーで帰ることにしました。
まずグラブアプリを立ち上げたのですが、Wi-Fiをうまくキャッチできなくて申し込むことができません。前回程度のトラブルなら緊張は強いられますが車体を写真に撮って交渉すればなんとなる、と腹をくくって案内図にしたがって地下のタクシー乗り場に行きました。案の定、大勢が並んでいましたが、みな、家族やご近所で乗りあっていくので、列の進みは早く、それでもようやくたどり着いたと思うころに我々の番になりました。
ここでも役に立つのかどうかは不明ですが、モール側の係員がタクシーの番号などを書きとってはタクシーのドアを開けてくれ、安全性をアピール。一応、チェックしている風情を見せています。
そうして、ごく普通のタクシーに乗り込んで、行き先を伝えると、走り出しながら、
「そんな遠くまで行かせる気か?」
と突然、怒り出しました。
「それなら当然だが、割増料金じゃなきゃ行かないよ」
私は驚いて
「メーターで動けばいいでしょ」
と言ったのですが、
「そんな遠くに行くと、俺の帰りはどうなる?」
とタクシーの運転手らしからぬことを言い始めます。
時間はまだ5時。夕方であって夜ではありません。言い合いしてもらちがあかなかったので、
「なら降りる」
というと、車を止めては、くれました。そのまま下車したのです。
じつは降りる、と判断したときにちゃんと車を減速させておろしてくれるのか、心中では心配していました。素直に降ろさず、たとえほんのちょっとの距離でも初乗り料金を請求して払うまで降ろさない、などの事態になるとやっかいです。
(つづく)