写真はセブのレストランにある豚肉のグリル。しっかり皮目がついて、肉と皮の間に脂身がサンドされている。味のメインは脂身にある、といっていい。お米の甘さのような自然なあまみが魅力。
【地域のまつりごとにかかせない固有豚】
豚の種類も、違う場合があるようです。日本で見るピンクの肌を持つ一頭200~300キロにもなる種類のものではなく、褐色か黒、もしくはブチで重さも100キロ以下の在来種がいるのです。沖縄のアグー豚が同じぐらいのサイズで色も濃い目で似ています。
詳しく知りたいと思っていたらフィリピンの新聞に「IFUGAOの豚を保護しよう」という記事が出ていました(「PHILSTAR」2018.11月7日付)
首都マニラもあるルソン島の北部にあるイフガオ州立大学の教授が、イフガオに固有の豚を研究して、いまや希少種となってしまったこの豚を保護するプロジェクトを起こしたというのです。
内容は、
放し飼いの豚は棚田とともに共存していたのですが、いまや棚田とともに消えつつある。調査したところ固有種で、5つの血統から成り立っていたが、なお詳しいルーツについては今後の研究が期待される。この豚は結婚式や葬式、地元の宗教行事などに欠かせないもので、文化に深く根差しており、いなくなってしまうわけにはいかない。在来のものは貴重な種だが、その地に適応しているので手間はかからず低コストで育つので地元の農民と共同体に配置して、今後、育てていく予定、
という話でした。
ルソン島北部の山岳地帯のイフガオ。そういえば、午後の先生がバギオの出身といっていたなあ、近いかもしれないなあと思い、この記事を見せたら、身体をぐっと寄せて
「あ、ここ、私のホームタウンよ。」
と大声で叫びました。
さらに豚の記事を見て即座に
「私のホームタウンの豚なの」
(つづく)