写真は昆明から大理へ行く列車の車窓を埋め尽くす菜の花畑。雲南の春は菜の花で埋め尽くされる。
【羅平県のなたね油】
乾期が最終を迎える3月から4月にかけて雲南省の高原地域は黄色い絨毯に覆われる。菜の花畑だ。なかでも近年、観光に力を入れているのが昆明市から東にバスで1時間ほどのところにある羅平県。一斉に咲き出すと雲南省ではマスコミ各社が写真付きで紹介するので省内では有名だ。
昆明の街角には、「羅平県の菜種油」とペンキでぞんざいに落書きされたような小さな雑貨店をよく見かける。菜種油の専門店だ。スーパーマーケットが勢力を拡大しつつある中で徐々に店舗数は減りつつあるが、雲南の人に昔から親しまれている。
またスーパーでも「羅平県の菜種油」の大安売りと銘打てば、年金ぐらしのお年寄りを中心に5リットル入りの空のペットボトルを抱えた人々の行列ができる(雲南ではペットボトルのリユースは当たり前。廃品回収業者でも結構な値段で引き取ってくれる。)
大抵、キロ単位での購入となるが、おとなしい雲南の人たちにしては珍しく
「量が少ないんじゃないの?」
「ほら、ちゃんと量ってごらん。うちの量りは正確だよ」
と言い合うほど、菜種油の安売り場はエキサイトする。
炒め料理の多い中国ではかかせないものの、1リットル10元(約160円)以上と中国の食料品としては値段が高いので、真剣味に迫力が増してしまうようだ。(つづく)
【羅平県のなたね油】
乾期が最終を迎える3月から4月にかけて雲南省の高原地域は黄色い絨毯に覆われる。菜の花畑だ。なかでも近年、観光に力を入れているのが昆明市から東にバスで1時間ほどのところにある羅平県。一斉に咲き出すと雲南省ではマスコミ各社が写真付きで紹介するので省内では有名だ。
昆明の街角には、「羅平県の菜種油」とペンキでぞんざいに落書きされたような小さな雑貨店をよく見かける。菜種油の専門店だ。スーパーマーケットが勢力を拡大しつつある中で徐々に店舗数は減りつつあるが、雲南の人に昔から親しまれている。
またスーパーでも「羅平県の菜種油」の大安売りと銘打てば、年金ぐらしのお年寄りを中心に5リットル入りの空のペットボトルを抱えた人々の行列ができる(雲南ではペットボトルのリユースは当たり前。廃品回収業者でも結構な値段で引き取ってくれる。)
大抵、キロ単位での購入となるが、おとなしい雲南の人たちにしては珍しく
「量が少ないんじゃないの?」
「ほら、ちゃんと量ってごらん。うちの量りは正確だよ」
と言い合うほど、菜種油の安売り場はエキサイトする。
炒め料理の多い中国ではかかせないものの、1リットル10元(約160円)以上と中国の食料品としては値段が高いので、真剣味に迫力が増してしまうようだ。(つづく)