BS朝日「ヨーロッパ路地裏紀行」
【2012年4月27日(金)放送】 [ パリ ] ビュシュリー通り/パリ5区
パリ5区のビュシュリー通り。サン・ミッシェル広場やノートルダム寺院に程近いこの通りは、
訪れる観光客も多く活気がありながらも、昔ながらの雰囲気を残している。
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偶然見たこの番組、あの伝説の書店「シェイクスピア・アンド・カンパニー」が映っているではないか。
私がこの書店を知ったのは2年前の夏だった。
ジェレミー・マーサー著
「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」
市川恵里訳 312頁 河出書房新社刊
定価2,730円 初版発行 2010年5月30日
読み終えてブログにもアップしてあります。
パリ、セーヌ左岸で、ただで泊まれる本屋。
ジョイスの「ユリシーズ」を生み出した伝説の書店の精神を受け継いだ、
二代目「シェイクスピア・アンド・カンパニー」は、
貧しい作家や詩人たちに食事とベットを提供する避難所だった。
ヘンリー・ミラー、アナイス・ニン、ギンズバーグらも集ったこの店に、
偶然住み着くことになった元新聞記者がつづる、
本好きにはこたえられない世にもまれな書店の物語。
冷たい雨の夜に パリの街にやってきて
シェクスピア書店を見つけたら ほっとするかもしれません
そこにはたいそう親切で賢明なモットーがあるのです
見知らぬ人に冷たくするな 変装した天使かもしれないから
本の帯からの引用
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80歳を超す書店主のジョージ・ホイットマンが
共産主義を信じ、共産主義を実践していた書店です。
テレビは、その父の思いを継いでいる娘シルヴィアが店を切り盛りしている日常と、
若いころの父娘の断絶から、ロンドンから帰って店を継ぐ思いが語られていました。
今も父の時代と同じように、詩の朗読会が開かれたり、
放浪作家たちの溜まり場になっている。
*再放送*5月4日(金)pm9時[ パリ ] ビュシュリー通り/パリ5区、で見られます。