たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

徘徊「孤独のグルメ」は和風だし香るカレーうどん

2018-12-07 13:15:15 | 散策の詩

晩秋から初冬の枯野を歩くのがいい。
たにしの爺的リリシズムの極みです。



「孤独のグルメ」というテレビドラマがあります。
深夜放送の枠ですがときどき見ます。

サラリーマン井之頭五郎が一仕事終える。
お腹を空かせ、自分の勘で街の店に入る。
メニューをじーっと見つめ考え注文する。
出てきた料理を次々ひたすら食べ続ける。
そして、額にしわを寄せて一人語りする。



井之頭五郎を演じるのは俳優で、
重厚な語りの声優の松重豊さん。



たにしの爺「外食」はベンチ食です。
野趣に染まる「孤食のグルメ」です。
たいていは「おにぎり」とお茶です。



徘徊途中に立ち寄るコンビニで仕込みます。
おにぎりは食べた後のゴミの始末が楽です。

この日は何故か、いかなる気分だったのか、
ビールと和風だし香るカレーうどん426円。



ベンチには枯れ葉が散り落ち、
足元にも吹き寄せられている。



紅葉の隙間から雲の多い空が広がっている。
脇の藪を見れば秋の実が宝石の輝きになる。



うどんを啜りこみ、ビールを流し込むと、
徘徊の爺、妄想が限りなく広がり始める。
「一人対話」は徘徊人の楽しみでもある。



永井荷風のような「徘徊の名人」を見習いたい。
たにしの爺、あらぬ妄想に憑りつかれたようだ。



誇大妄想の気は認知症の始まりだという。
このごろ、思い当たることが多くなった。