たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

白樺派文学の故里・我孫子の街に行く

2017-03-26 08:35:59 | 社会見学

たにしの爺の参加している、
公民館サークルの集いで我孫子に行ってきました。



我孫子市は千葉県の北西部にあって、
JR常磐線と成田線が分岐する我孫子駅を中心に、
利根川と印旛沼に挟まれた段丘の多い街でした。



我孫子は千葉県の中でも出色の文人・墨客、芸術家に縁が深く、
文化の香りの濃い街だということは、知っていましたが、
たにしの爺としては、なかなか行く機会がありませんでした。



サークルの企画に参加して、初めて「我孫子駅」に降りました。
「我孫子って、茨城県か」なんて言う者もいて、
「知事選のポスターに森田健作がああるから」千葉だろうという声があり、
駅前でキョロキョロすると、
文学者遺跡への案内インフォメーションがそこここで目に入りました。



企画担当グループの下見取材がしっかりしていなくて、
あちこち曲がりながら「白樺文学館」にたどり着きました。



我孫子で暮らした白樺派の芸術家・武者小路実篤、志賀直哉、
「民藝」という芸術のジャンルを世に広めた柳宗悦を中心に、
白樺派の文人に関連する貴重な資料や家の模型が展示していました。
それぞれ同じ時期に、我孫子に住まいを構え、創作活動に励んだ足跡を学ぶことができます。





文学館の前の道を隔てて、志賀直哉の住居跡が展示されていました。
市の文化財にも指定されている書斎が残っていました。
周囲は樹木の多い緑の深い佇まいでした。













そのあと、「白樺派のカレー」のランチがお勧めだということで、
レストランを目指して歩き始めましたが、
先導者の(取材不足)で大通りをうろうろ。
着いてみれば何のことはない、
手賀沼湖畔の我孫子市の総合文化施設の公民館でした。



我孫子市生涯学習センターのアビスタの、
喫茶ぷらっと、でようやく「白樺派のカレー」にありつけました。
「白樺派のカレー」は白樺派の柳宗悦の妻で、
声楽家だった兼子が作り振る舞ったものが元祖で、
地元の市民有志が「白樺派のカレー普及会」結成し再現したものだという。



食べ終わった後、大正ロマンの趣のある、
ランチョンマットを持ち帰ることができました。
裏面には我孫子の文学散歩の地図イラストが描かれています。
次の機会に個人でゆっくり行く計画を立てるとしたら、
駅から10分のここをスタートに歩いた方が、
訪ねるところを効率的に回れそうです。