東京・渋谷のBunkamuraに行ってきました。
お目当てはヨハネス・フェルメール「地理学者」の鑑賞です。
これで東京で見たフェルメールの絵画は10作品になりました。
この春、東京初上陸と謳われた、
「フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展」が、
ドイツ・シュテーデル美術館所蔵作品を中心に、
Bunkamura ザ・ミュージアムで5月22日まで開かれています。
メーンの展示作品はフェルメールの「地理学者」。
フェルメールの作品で男性が描かれるのは2点しかない。
もう1点は同時期か描かれた「天文学者」。
ヨーロッパの17世紀は「大航海時代」。オランダが最も輝いていた時代です。
そのオランダ・フランドル絵画の黄金期を振り返る展覧会は見逃せないです。
フェルメールのほかにもレンブラント、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル、ハルスなど、
同時代を代表する画家の名作全95点が見られます。、
精細に描かれた、風俗画・静物画の宝石のような輝き、
ダイナミズムに溢れる風景画の光彩に、
驚きと感動が尽きない作品に大満足の絵画展でした。
ただ「地理学者」はこれまで見たフェルメールの作品に比べ、
キラキラ点描するブルー、光と輝きが乏しいように思えました。
ヨハネス・フェルメール《地理学者》1669年 油彩・キャンヴス。
<東京で見たフェルメールの絵画>
*07年11月24日、国立新美術館で「牛乳を注ぐ女」(オランダ風俗画展)
*幸運にもフェルメール研究の第一人者の小林頼子教授による記念講演会も拝聴することが出来ました。
*2008年秋、東京都美術館「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」で見た「小路」など7作品。
*2009年春、国立西洋美術館「ルーブル美術館展」では「レースを編む女」が東京で見られた。
*2011年5月、Bunkamura ザ・ミュージアム「天文学者」
フェルメールの作品は30数点しかない、その内10作品は全作品の3分の1に近い。
世界中の美術館を回わらなければ観られない「世界絵画の至宝」に、
これほど東京で会えるなんて、まさに奇跡だ。
*さらに2011年の暮れから12年の春には<手紙を読む青衣の女>をはじめ3点の作品が、
同ミュージアムで鑑賞ことが出来るようです。
「フェルメールからのラブレター展」
ミュージアムのレストラン
カタログや関連本も買いました。