たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

椿落として、過ぎるふたりに吹く爽風

2006-04-14 17:16:13 | Lyricism

椿道奇麗に昼もくらきかな(川端茅舎) ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に(高浜虚子)
赤い椿白い椿と落ちにけれ(河東碧梧桐) 椿落ちて一僧笑い過ぎ行きぬ(麦水)

オペラ椿姫は、ジュゼッペ・ヴェルディが1853年に発表した。原題は『道を誤った女』を意味するLa traviata(トラヴィアータ)だという。
つばきの花言葉<優美さ・女らしさ・誇り>

風綴り⑩ <風の付く氏名>
文人墨客のペンネームに多い。
なんと言っても筆頭は「つゆのあとさき」「濹東綺譚」の永井荷風。次いで「くの一」「魔界もの」の山田風太郎さん。
いけばなの勅使河原蒼風さん。都都逸作家の中道風迅洞さん。落語界では春風亭柳昇、柳桜さん。
挿絵画の風間完さん、推理作家・SF翻訳家の風見潤さん。川柳作家の大野風柳さん。
ペン字書法の山田銀風、作家の風間一輝、鳴海風など。
そして高浜虚子を継承した俳人・富安風生がいる。

もっと教えて、たにしの知らない「風」氏名人。
いま、たにしが気にしている関心事は、高速艇に当てられた「くじら」……どこかで苦しんでいるのか。かわいそうに。動物愛護団体はなぜ黙っているのだろう。
それとも、東シナ海のドックで修理中なのかな。