ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニアの伝統行事、豚の解体

2011-12-24 | ルーマニアのご馳走
この月のルーマニアの田舎で、クリスマスまでに伝統的に行われるのが豚の解体。もちろん年中を通して豚を普通に食べているので、食するためには解体が必要。でも、12月のこのクリスマス時期、長いあいだしっかり世話をして太らせた豚を、生命に感謝しつつ人々の食用にするのは、特別な行事なのです。
 


生前の姿。
 


昇天した豚にバーナーの火を吹きつけ、体毛をきれいに焼き取ります。
 


ここから、解体が始まります。
 


雪寒いの中だから出来る時間のかかる作業。命あっての豚からもらったこの素材、小さな部位をも無駄にしないよう、家族の保存食として、大切に手作業で行われます。

この伝統行事としての解体、EU加盟に際して「残酷だからやめろ=。」という批判もありました。とはいえ、豚を食するのは、イスラム教徒以外、世界のあちこちで。豚の命をもらいながらの、人間の営みなのです。
 
豚の皮はソリチ(sorici)、しっかり燻したものをそのまま細長く切ってオードブルに。コリコリとした食感、脂っぽくもなく美味しくいただけます。そして油身はスラリナ(slănină)、これはすこし火であぶって口に含むと、トロ~リ、脂本来の甘みを味わえます。そして肉の部分は燻製やソーセージ・サラミにしたりして、長持ちさせる工夫を。ソーセージの皮に臓物の皮が使われたりします。塩味が効いた豚肉のハムはşuncă(シュンカ)、スーパーなどでも手軽に入手できるもの。
 


大切にいただくからこそ、豚の命も成仏します~こちらの写真は、那覇の市場にて(2006年)。豚料理の伝統といえば沖縄にも。

記事中の写真(ハイビスカスで飾られた豚以外)は、マイダーリンより。友人の田舎での解体作業。

関連記事:
「まだまだ続く、豚一頭のご馳走」は、こちらから。


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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (アイロンマン)
2011-12-25 09:54:53
中国にいた頃、ジョギングコースの近くに場があり、時々豚の処理を目撃しました。
見るに堪えず足早に走り過ぎましたけどね
メリークリスマス! (マリータ)
2011-12-25 10:50:37
おはようございます♪
マドモワゼル・ヒロコさん☆
日本のマリータです。

豚の解体!
そうですね。
人々の華やかなクリスマスの裏では、
失われてる命もあるということを、
忘れてはいけないですよね。

こういう記事も大切だと思います。

食卓は動物の死体だらけだ。
食べられるって事は、
感謝しなきゃいけないですね。
Unknown (あくび)
2011-12-25 13:37:00
豚や牛の解体、小学生の時に愛読したアメリカのお話、「大きな森の小さな家」シリーズに描かれていたのをよく覚えています。実際に見たらそれはたしかにショッキングかもしれませんが、でも残酷だから止めろ、というのは間違ってますよねぇ。恵みと命に感謝して大切に隅から隅までいただく風習は大切にしてほしいです♪
こんいちは~ (茶々)
2011-12-25 18:24:22
うわ^^^
そうなんですけど・・
ちょっと
よわいんです・・
メリークリスマス
アイロンマンさんへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2011-12-26 17:37:00
実際に目前で行われるとなったら、
>見るに堪えず
だと思います。

ほら、アイロンマンさんに案内してもらった香港の市場、鶏が首を握られて今にもかっ切られるその瞬間、わたしは目を閉じてしまいました。

豚も鳥も牛も、みんなこうして命を人間に捧げてくれているのですね。
マリータさまへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2011-12-26 17:38:39
>食卓は動物の死体だらけだ。
わたしもこんなふうに思ったりすること、あります。食卓に上がるのは、死んだ動物の肉だ、もっと的確にいうと、人間が殺した動物の肉だ、と。

食べる、ということに感謝です。
あくびさまへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2011-12-26 17:39:51
>恵みと命に感謝
その気持ちが大切なのですね。
そしてその大変な作業をしてくれる人たちにも。

日々の食卓に感謝です。
茶々ちゃんのご主人さまへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2011-12-26 17:41:12
実際に目の当たりにしたら、私も見ていられなくなると思います。そしてたぶん、その後しばらく豚肉を食べられなくなるだろう、と。

でも、そのうち、またおいしい豚肉を食べたくなって、命を落とした豚さんに感謝しつつ、大切に一切れ残さず、食べるだろうと思います。

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