ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

大学卒業、おめでとう!

2014-06-17 | ルーマニア・ブカレストの日常


Felicitari pentru absolvire!(卒業おめでとう!)
ルーマニアの大学は10月始まりの6月終了、今は卒業式のシーズン。そして、1年生のときからずっと日本語を教えてきた学生達が早くも卒業となりました。大学は3年制、短く感じあっという間の月日でした、とにもかくにも感慨深いです。
 


黒のコートに四角帽、そしておそろいのリボン(この学生たちは赤)が卒業生の正装、みんなとても綺麗で立派に見えて、「おめでとう」の言葉を一人ずつ掛けてあげたいけれど、近づいていくと涙が出そうで、しばらく遠巻きに居ました。
 
この国立土木大学では、学部がたくさんあるので卒業式は学部ごとに行われます。私の学生たちは、外国語学部。いくつもの外国語を学び、通訳や翻訳家を目指します。第一外国語は英語、全員必須。第2外国語(主専攻)にフランス語・ドイツ語・スペイン語。第3外国語(副専攻)にポルトガル語と日本語。
 
第2外国語では、在学中にすでに翻訳のアルバイトをしている学生達も居るほど高いレベルにあります。第3外国語とはいえポルトガル語はラテン系、スペイン語にも近いので、習得は困難ではありません。が、日本語となると??
 


1年生のときから見てきた彼ら、大学入学までに日本語学習者は2人だけ、ほかの全員がゼロからのスタート。が、とても熱心な女子大生は、1年余りで日本語能力試験5級を取得。彼女はその他の科目にも優秀で、外国語学部の首席卒業生となりました。



小柄で華奢、でも卒業スピーチが待っているこの日は、20センチほどもあるハイヒールを履きこなし、背筋もピンと伸びて颯爽としていました。愛くるしい大きな瞳、誰から見ても可愛らしい彼女、何もちっとも鼻にかけること無く、みんなから愛されています。
 
反面、日本語クラスには男子学生が3名居ました、が、3名とも初心者ということもあって1年に一人ずつ脱落、ほかの授業にも来なくなってしまったようで、3人を卒業式で見ることはありませんでした。いったん志をもって大学に入ったものの、、、。この大学は国立なので、大部分の学生が授業料を国から支給されて勉学に励むことになっているのですが・・・(男子学生3名のうち2名は学費免除生、1名は学費を払ってきていた学生でした)。
 
気になるみんなの卒業後の進路は?首席卒業のアンドレアは同じ専攻で大学院に進みます。在学中から翻訳の仕事をしていたカティはそのまま仕事続行。字がちょっと乱雑で「わんわん」と書くつもりが「わくわく」と書いてあるように見える夢子ちゃんは?
 
EU主催の学生・教員交歓プログラムのエラスムス・プラスの奨学金(scholarship、bursă)を勝ち取り、ポルトガル・ポルト市にある大学院に留学します。半年間の第一期間を経て成績優秀なら半年延長、1年後さらに成績優秀続行なら、最長で2年間、マスター・コースで学ぶことが出来るのです。


 
授業料はもちろん免除、生活費として月500ユーロ支給されます(渡航費の半額も支給されるかも?とのこと)。寮設備は無く、同じプログラムで留学する2人の女子大生達とアパートをシェアすることになるようです。2人の女子大生はポルトガル語副専攻ですが、夢子ちゃんにとってポルトガル語は新しい言語。とはいえラテン語系、スペイン語をほぼ自在に操る彼女にとって、言語は壁ではないようす。がんばって来てね、今のうちにしっかり勉強してね。
 
卒業式に参加して:


外国語学部だけの卒業式だったのでこじんまりと中教室で行われました。学長の挨拶はビデオで、数ヶ国語に堪能な翻訳・通訳者のお祝いのスピーチがあって、学生達に卒業証書が授与されます。



着席の最前列には教授たち。



式に列席するのは、教職員と保護者。3年間学生達を指導し続けた教授たちに、1輪ずつ花が手渡され、卒業生がひな壇に揃って四角帽を投げ上げ、卒業おめでとう=と。シャンパンの振る舞いがあるのが、大学らしいです。



ちょっと驚いたのは大勢の保護者の臨席。式の様子をつぶさにビデオに収め、子供と一緒に記念撮影するのです。そして子供は「卒業おめでとう!」と親から花束をもらうのです。両親が揃って来ている家族も多し。日本では今の時代、大学の入学式に保護者が参列するというのはよく聞くけれど、卒業式はどうなんだろう・・?



ルーマニアの制度:
7歳で入学する小学校は4年、続けて中学校4年、そして高校も4年。その後大学に進むならば、通常は3年制。大学院は2年制。以前は大学4年制&大学院1年制だったのが、EU加盟に伴い制度改正。

ただし、日本から留学した場合、期間や単位数・授業時間の問題で、ルーマニアの大学卒業資格がのままそ日本で認められるかどうかは不明、ケース・バイ・ケースとのこと。私から見ても、かなり休みが多い(=授業時間が少ない)です、ルーマニアの大学。


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2 Comments

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Unknown (アイロンマン)
2014-06-20 22:05:52
第三外国語まで六か国語の中に日本語が入っているのは素晴らしい!
全てサッカーの強豪国のようだけど、既にスペイン、イギリスは敗退かな?日本もヤバイ!
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アイロンマンさんへ (マドモワゼル・ヒロコより)
2014-06-22 03:31:23
共産主義の時代には、ロシア語が盛んだったけれど、今の大統領は親欧米派、そんなことからもロシア語にはまったく力を入れていないようです。ウクライナとか、接しているのにね。

サッカー、ルーマニアは参加していないけれど毎日みんなどの国がどうとか言って、盛り上がっています!
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