ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

馬車に乗ってエコロジー

2011-07-28 | ルーマニア・ブカレストの日常


日本や先進国の都市部では全く見かけなくなった馬車。あるとすればそれは観光用。乗車料金お高い馬車観光だけれど、カッポカッポと揺られながらのんびり街を観光するのもまた良し。上の写真はギリシャ・テッサロニキの海辺の観光馬車。
 
こんなふうに馬車は特別なもの、というイメージなので、都市部で維持するには場所をとる厩舎に餌代・飼育員などかなりの経費がかかるだろう、と思っているので、「馬は餌代だけだから、車よりもずっと安上がり。だから貧乏なジプシーたちが使っているのさ。」(by マイダーリン)と首都ブカレストでの馬車事情を聞いてもピンときません。
 
が、EU本部の置かれているベルギーの首都ブリュッセルで、ゴミ収集車の替わりに馬車が使われるようになったというニュース。この国で馬車が移動手段として使われていたのは1960年ごろまで。趣きのある馬車のゴミ収集風景を、写真に収める人も多いとか。

この記事によると、圧倒的に維持費が少なくて済むのは馬車。試算によると、自動車の場合、ガソリン代や維持費、保険料など年間約3600ユーロかかるところ、馬なら2頭のエサ代など約2000ユーロ。
 


やっぱりそうなんだ、馬車はエコロジー、そして風情あり。上の写真は、ルーマニアの首都ブカレストのティネレトルイ公園の騎馬隊。民間の警備会社ですが、公園のたたずまいにあわせて馬で廻っています。たいてい2頭が並んで。その後ろに自転車で馬の落とし物を集めていく人もいて、きちんとしています。ヘラストロウ公園でも騎馬隊活躍、記事はこちらから。

 

ジプシーたちは馬車を乗りまわしても馬の落とし物は放置なので、我が家のあるブロックハウスの街区には時々、落し物が残されたまま。この地は空気が乾燥しているので、すぐにカラカラに干からびて臭うこともなし、ここらあたりは日本の高温多湿とは異なるところ。(上の写真は我が家の街区に停車中の馬車、落とし物、しないでね~)
 
日本で馬車を持とうとすれば、ベルギーの試算以上にコストがかかりそう。日本で馬車は全く身近な乗り物ではありません。英国でもスゥエーデンでも、ロイヤルパレードは馬車でした。日本の皇室パレードは黒塗りの自動車。やっぱり日本では馬車でエコ、はちょっと方向が違うかな~。

参考記事:ブリュッセル、馬車でゴミ収集
ベルギーの首都ブリュッセル北部のスカルビーク区が、昔ながらの2頭立ての馬車を使ったゴミ収集を始めた。温室効果ガスを排出する自動車の使用を避けながら、愛嬌(あいきょう)たっぷりの馬をマスコットに仕立て、横行するポイ捨ての防止もアピールしている。(ブリュッセル 工藤武人)
 
区は、隣国フランスの事例を参考に、ゴミ収集トラックを新調する代わりに馬車導入を決定。馬小屋の建設費も含め5万ユーロ(約560万円)を投じ、6月下旬に試験運用が始まった。
 
自動車ならガソリン代や維持費、保険料など年間約3600ユーロがかかるが、馬なら2頭のエサ代など約2000ユーロで済む。
 
馬にはポイ捨て防止を啓発する役目も期待される。区は、空き缶ポイ捨てに罰金90ユーロ(約1万円)を科すなど厳罰で臨んでいるが、なかなか減らない。馬車導入を働きかけたミシェル・デエルデ区議(46)は「ポイ捨ての原因は、街をきれいにしている人への無関心だ」と嘆く。
 
馬に乗せてもらい収集作業に同行した。
「カッポ、カッポ」 
自動車が往来する通りに出ると、ゴミ収集用の荷車を引く茶色い馬の、のんびりしたひづめの音が響く。ベルギー南東部原産とされるアルデンヌ種の雄2頭は、足腰が強く、重さ約800キロもある荷車を涼しい顔で引いていく。
 
2頭の仕事は、トラックと手分けして主要道路沿いの約800か所のゴミ箱からゴミを集めること。フンは区職員が直ちに片づける。
 
収集作業中は、馬車が移動手段として使われた1960年代ごろまでを知っているのか、当時のような風景を懐かしい面持ちでながめる中高年者や写真撮影をする市民もいる。
 
ハンドルを手綱に持ちかえた区職員のジエド・シャバンさん(38)は「今までは我々の仕事に注意を払う人はほとんどいなかった。でも、2頭のおかげでずいぶん変わった。街も少しはきれいになったと思う」と笑顔を見せた。
(2011年7月25日 読売新聞サイトより、こちらから。)

 
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