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首都の一大イベント、ブカレスト・マラソンが無事終了したその週。私の脚は無事ではなく、膝痛が残りました、でも、ゆっくりゆっくりいつもの公園をジョギングしていると。
「やあ、このあいだのマラソン、走ったの?」、見知らぬおじさんです。私がおぼえていないだけで、普段からこの公園を散歩している人かもしれない。
「はい!走りました、ハーフマラソンですけど。」
「何位だったの?」(=なぜかすぐに、順位をたずねられることが多いです)
「私は女子全体の9位。でも、8位まではプロフェッショナルの選手(=陸上競技連盟登録選手)で、ず~っと離れています。」
「何時間かかるの?」
「1時間半余り。」(このおじさん、ハーフマラソンの距離を知っているのかなあ、と思いつつ)
「でも、9位はすごいじゃない~、頑張って==」
一般市民の人がマラソン大会があったことを知っていて、手近な公園で走っている私に話しかけてきてくれたことは、これが初めて。少しずつ、マラソン大会のことが知られるようになっているのかな。
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さらに、同じ日。膝痛に手っ取り早く塗り薬で対処しようと思い、薬局で「ディクロフェナック・ジェル、下さい。」、ディクロフェナックは、日本では一般的にボルタレン。ルーマニアでもボルタレン、との商品名で発売されているものもあります。
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「どうしたの?」
「膝が痛いです。」
(ジョギングの帰り道にスポーツウェアーで立ち寄ったので)「何かスポーツしているの?」
「はい、走っています。」
「日曜日、大きなマラソン大会があったわね、走ったの?」
(おお、この薬局員も、マラソン大会が開催されたことを知っている!と感激しながら)「はい、ハーフマラソン、走りました。」
「あなた、上手にルーマニア語、話すわね、ここに住んでいるの?」(ルーマニア語ペラペラでなくて、片言を話すだけでも、「上手ね」と褒めてもらうことはしばしばあります)
などから、四方山話。
隣のレジにいた薬局員も顔をのぞかせ、「ルーマニアはどう?」「日本とどっちが良い?」「ルーマニア人はどう?」「食べ物は何が好き?」、ここで私の好きなありとあらゆるルーマニア料理を列挙すると、「そうそう、ルーマニア料理は美味しいでしょ~。」と、とても満足げ。自分の国の料理を美味しいと褒めてもらって、気を悪くする人はいません。
私も、市民ランナーがマラソンを走ることがだんだん一般に認知されるようになってきて嬉しいし、薬局員さんたちもニコニコ顔。「じゃあまた。」~「お大事に。」と薬局をあとにし、膝痛は残っているけれど、足取り軽く、帰宅できたのでした~。
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