ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

そして、誹謗・中傷

2011-10-02 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
 

先週のクロス・ペトロムの優勝賞品ガソリン300リットル・ゲットに続いて、ビッグな賞金レースを制したワタクシ、マドモワゼル。会場である国民の館前広場で繰り広げられているアトラクションを見ながら、そのあたりをうろうろ。


(いつでも人懐こい子供たち。中には、こんにちは!と挨拶してくれる子も)


(表彰式を待つ、車椅子ランナーたち)
 
ラン仲間だけでなく、顔見知りのランナーたちからも「おめでとう」と言ってもらったり、まったく知らない人からも「あなたが、ヒロコね、あなたに挨拶をしたいと思っていたの。」とか、「一緒に写真を撮らせてください。」とか言ってもらって握手したりして、ただただ笑顔と驚き。


(ラン仲間と一緒にストレッチ)
 
そんなこともありながら、ラン仲間たちとくつろいで表彰式を待っていたとき。コーチ風の男性がどこからともなく近づいて来て、「この日本人はフェアプレーじゃない。スタートのとき、車椅子ランナーの前から走り始めた。」とか、「スタートダッシュで、子供を突き飛ばしていた。」とか、誰に向かって言うではなく、それでも私たちに聞こえるように言ってきました。、
 
どこか近郊の子供の陸上クラブの関係者であるようです。「そんなわけない。ヒロコは、僕の後ろに並んでいた。僕たちの周りに子供はいなかった。」、ちょうどスタート地点で、私の斜め3列ほど前に並んでいたマイダーリンが反撃してくれます。


(最前列に並ぶ車椅子ランナー)
 
スタート係員が整列をさせているので、車椅子ランナーの前からスタートするなんて、エリート選手でもありえないことだし、スタート位置を確保するときに、絶対の子供の後ろには並びません。危なすぎることは明らか。

スタートラインに並ぶときには、なるべく知り合いの私よりもずっと速い男子ランナーの後ろにこそっと並ぶことにしています。彼も勝負がかかっているから絶対に転ばないように細心の注意を払ってスタートするだろうし、ダッシュで前方が明き、走りやすいに違いないから。今日は確かに後方から子供が飛び出してきて、とても危なくて、子供に近づかないように走るのに、精いっぱいでした(子供はいつどこで突然転ぶかわからないので)。
 
ダーリンが反撃してくれて、それでもまだその男性はぶつぶつ言っていたけれど、周りのラン仲間も相手にしなかったので、どことへともなく消えていきました。 
 
そして無事、表彰式も終わり、賞金受け渡し場所の、ロッテリー本社(=ルーマニアの宝くじ会社)ロビーまで出向き、受け渡し窓口に並んでいると。またその男性が現れ、「この日本人はフェアプレーじゃない。」と言い始めました。ここにいるのは、全員入賞者ばかり。そんな集団の中で、デマでもこんなことを言われたくないです。
 


マイダーリンもベテランの部1部で9位に入賞していた(上の写真、右端♪)ので、共に並んでいるところ。同じ部で2位になったステファンも一緒。ダーリンもステファンも、反撃してくれます、「何が欲しくて、そんなことを言うんだ。」
 
この場所に来ているということは、この男性が指導している子供たちも入賞しているはず。その子供たちに向かって、「あの日本人は・・・」などと言われると、純粋な子供たちはそれを信じてしまうかも。私は何もしていないのに、なぜわざわざこんなことを言いふらすの?
 
ルーマニアだから、というわけではなく、どこにでもこのような人は居ます。私が優勝して賞金を持っていくのがその人にとって面白くないから、何か腹いせで、デマでもいいから言いふらすのです。「この中国人は・・・」と言わず、「この日本人は・・・」と言うところをみると、私が日本人であることをちゃんとわかっているのです。
 
ルーマニアのマラソン大会に初参加したのが2005年秋。そこから丸6年たつと、これ位のことを言う人が現れるのだ、と、覚えておくことに。

記事中の写真数点は、プロ・サイクリズムさまから拝借。 
 

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またもや横入りのスキャンダル

2011-10-02 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
 

ルーマニアの市民ランナーにとって、この秋いちばんのビッグな賞金がかかったクロスロッテリー。ワタクシ、マドモワゼル、無難に走り、年代別1位確保。同年代のライバル、イオアナが同日開催の地方都市コンスタンツァでのクロスロッテリーに遠征したので、危なげない優勝でした。
 
が、このクロスで、またもや横入り続出のスキャンダル。


(スタート地点は国民の館前)
 
走るコースは、国民の館前をスタートし、チャウシエスクがパリのシャンゼリゼ通りに模して作らせたという統一大通り(Bd. Unirii)を直進し、アルバ・ユリア広場手前で折り返す約4.5キロ。大通りの真ん中には植栽が植えられた中央分離帯があり、その左右を行って戻ってくる完全折り返しコース。


(まっすぐのはるか先には、アルバ・ユリア広場の建物が見えます)



スタートラインはいつも以上に混雑して興奮気味のランナーたちでいっぱい。最前列に車椅子ランナーが並んでいるけれど、子供たちも大人も全部一緒のスタート。ここで脚をとられて転んでは、後から来るランナーたちを巻き込むことになるし、踏みつけられることだってありそう、細心の注意を払ってスタート。
 
前からスタートした走る気満々のランナー、スタート直後のその瞬間に、案の定、あちこちで転んで後続を巻き込んでいます。車椅子の横転も横目で見ながら、目の前の集団の転倒を大回りして避けるのが精いっぱい。とにかく安全に。
 
数百メートル走り、統一広場の噴水横を通過するころ、やっと、安心して走れるようになってきました。それでも、最初のスタートダッシュだけ頑張り急に立ち止まるジュニアがいたりして、ぶち当たりそうになったり。自分のペースの確保もあったものではありません、安全に走るのにこんなに気を遣わなくてはならない・・・。
 
それでも走り続けて、一直線の先、アルバ・ユリア広場が近づいてきて、折り返してくるランナーたちとすれ違い始めます。34歳以下の部は、今年からルーマニア陸上競技協会登録選手の部と一般の部に分かれていて、登録選手の部にはオリンピックに出るような現役ランナーも出走しているのです。エリートの走りを間近で見てワクワク出来るのは、折り返しコースの有り難さ。ついでに前を行く女子ランナーも確認。みんな若手ばかり。
 
そして私も折り返し。ここで係員が女子ランナーの順番を数えていました、わたしのすぐ前を行く女子に「12」、そして私は「13」とカウント。いずれにせよ先に折り返している女子ランナーは皆、若手と自分でも確認、OK。
 
しばらくして、すぐ前の女子ランナーをかわし、後続のランナーを中央分離帯越しに見ながら、フィニッシュ地点である国民の館の大きさに、改めて感動しながら走っていると。私の前方で、中央のグリーンベルトを乗り越えて、復路に横入りしてきた女の子達が2名。ジュニア(14~18歳)のようです、子供の部(11~13歳)かもしれない。いずれにせよ、女子総合12番目を走っているわたしの前に入り込んできたのだから、このままゴールすると彼女らは堂々の10位内入賞(このクロスでは各部10位まで表彰と賞金があり)。
 
でも、コース係員がちゃんと見ていました、猛ダッシュしてこの2人に追いつき、コースからはじき出していました。普通のTシャツにロングスパッツという服装だったし、2人で一緒に走っていたから、入賞狙いなどではなく、「もう、走るの、しんどいから、ここらあたりでズルをして折り返しておこう~。」くらいのノリだったかもしれないけれど、あのまま彼女らがゴールすると大変なことになったのです。
 
そしてまた!わたしの少し前で、グリーンベルトから出てきた女性ランナーが、復路をゴールに向かって走り始めました。後ろから見ても、その体型と雰囲気から、ベテランの部に違いありません。このまま彼女がゴールしたら、これは一大事。ゴールまであと、三分の一くらいの地点。
 
必死で走り、彼女に追いつき、追い越しざまに、肩を叩きました~横入りしたのを見ていたよ、という合図。言葉は悪いけれど、「あっちへ行け!」とも言いました。黄色のタンクトップに黒のショートスパッツ。しっかり服装もチェック。誰かこの女性ランナーを止めて欲しい。


(RO CULB MARATONのユニフォームでゴール、シューズは赤のターサージャパン)
 
そのまま私は無事ゴールして、もらった番号札は「13」。折り返しで数えられた「13」から、ひとつ順位を上げているはずだけれど、折り返し地点の係員の数え間違いかもしれないし、深く考えないでおこう。それよりも、あとからゴールしてくるラン仲間を迎えることに。


(クツァのゴール)

しばらくしてひとつ年代が若いクラス(=ベテラン1部)のクツァがゴールしてきて、その後、その年代2位のヴィオリカがゴール。


(ヴィオリカのゴール、右側、若草色のTシャツ)

ここでなにやら騒いでいます、「私がゴール手前で追い越した、黄色のタンクトップの女性、中間点で折り返したときにわたしたちの前になんか居なかったわよ。絶対、おかしい!」
 
私がこの目で見た、横入りの女性のことを言っているのです。「わたしの目の前で、横入りしてきた。追い抜くときに、肩を叩いてやったわ。」と、私も加勢して、着順判定係りのところへ異議申し立てに。ヴィオリカはちゃんとその女性の胸ゼッケンも確認していました、「27XXの番号の女性が来たら、その人は横入りしてきて、全部のコースを走っていないランナーだから、着順から除外して!」
 
「27XX」というと、ベテラン2部のナンバーです、えらいこっちゃ、これはわたしのクラス。その女性はベテラン2部で、私の次にゴールしているようです。係員の誰にも見つからず、ちゃんとゴールしてきたのです。



続けてゴールしてきたのは、私より五つ年上のマリアナ(上の写真)。マリアナが本来このクラスの2位。マリアナの2位入賞を守るためにも、横入りランナーを排除しなければ。そして3位のランナーもゴール(下の写真)。


 
着順判定係りのところで、私たちが抗議バリケードを張っているものだから、その横入り女性は、ゴールでもらったであろう番号札を持って着順係りのところにやって来ませんでした。自分の不正が、係員には見つからなかったけれど、同じコースを走っていた女性ランナーたちに見られていたことに、気付いたのです。


(子供たちも一生懸命走って、無事ゴール)
 
この人も、もしかしたら、「もう、走るの、しんどいから、ここらあたりでズルをして折り返しておこう~。」くらいのノリで、そのままゴールしてしまったのかもしれません。ゴールしてみると、自分を白い目で見ながら周りの女性ランナーが騒いでいるので、「そんな、たいそうなことだったのか。」とびっくりしたかも。


(こんな腹筋の割れた女性ランナーも!でも、グラマー)
 
そう、たいそうなことです。一生懸命走っているものにとって、横入りなんてされると、まったくたいそうなこと。そして、一生懸命走っているランナーたちは、お互いの気持ちや努力がわかっているので、みんな団結してそのようなズルランナーを排除します。ズル・ランナーは軽いノリかもしれないけれど、アマチュアスポーツでも、それでは済まされないことなのです。



関連記事:
クロス・ロッテリーでは、以前にも横入りがありました、このときも同じ、マリアナの順位が脅かされたのです、こちらから。
自動計測装置が導入されたクロス・ペトロムでも、賞品狙いズル疑惑?こちらから。

記事中の写真数点は、プロ・サイクリズムさまから拝借。 
 

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