ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ゴールに横入り

2007-10-07 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


国民の館前発着のクロス・ロッテリーを走り終わった後、しばらくゴールあたりで待っていると、ブカレストのラン仲間マリアナが入ってきました。応援の友人によると「年代別3位ヨ!」、おめでとう、マリアナ。ところが順位集計係のところに行くと、3位にはまったく見知らぬオバサンが番号札を握り締めて名前を書いてもらっています。
 
ジーンズの上下にカジュアル・スニーカーというごく普通の服装のオバサン。3位だと思っていたマリアナも腑に落ちません。そのとき、きょうは応援に回ったマイダーリンとロディカ(=ラン仲間ステファンの奥さま)が血相を変えてやってきました、「コノ女性ハ、全部ノコースヲ走ッテイナイ、ゴールノ手前デ横入リシタ!」と言うのです。
 
マリアナも「私ハ全部走ッテ、コンナニ汗ヲ掻イテイル。デモ、コノ女性ハ、コノ服装デ、汗ヲ掻イテイナイ。」と指摘して抗議。ランニング人口の少ないブカレストで、入賞クラスのランナーと言えばお互いみな顔を知っています。マリアナはルーマニア・マスターズ連盟の事務局でもあり年鑑作成に携わっているので、ブカレストのみならず全ルーマニアのマスターズの選手達を知っています。
 
ところが順位集計係は主催者側のアシスタント、番号札だけが頼りです。断固抗議してもオバサンの持ってきた番号札を尊重する姿勢。かなりのスッタモンダがありました、日本の市民マラソンでは横入りなど信じられない状況です。信じられないことが起こるのがルーマニアのスポーツシーン。マリアナの抗議は受け入れられません。


 
が、このあとマイダーリンとロディカが主催者側に徹底抗議してジーンズ姿のオバサンは削除され、マリアナが3位入賞となりました。「コンナコトガ起コッタノヨ。」と後でマラソン仲間に話してみると、「ココハ、ルーマニアダカラネ。」、安心して走ることも出来ません。この日、もしマイダーリンとロディカがオバサンの横入りを見ていなかったら???
 


そして3位入賞のマリアナと一緒に表彰式です、2位の選手もサン・ジョルジュからの友人。私のネイビーのウィンドブレーカー上下は先週新しくしたところです。



サボー選手にも再会。あちこちでインタビューを受け忙しそうでしたが写真サービスしてくださいました。さすが有名&人気選手。


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クロス・ロッテリー3連覇

2007-10-07 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


早いものでもう2年になります、初めて訪れたルーマニアで「クロスガアルカラ、ヒロコモ走ロウ。」と誘われ走ったのが2年前のこの大会。そのときは1週間しかブカレストにいませんでしたが、偶然の年代別優勝。本人が一番驚きました。
 
昨年春からルーマニアにやってきて、市街地の中のトラックで走りながら各地のマラソン大会に参加、ルーマニアの市民マラソン人口は決して多くないことがわかってきました。あちこちの大会で出会う人と顔見知りが出来て声を掛け合い、また次の大会で会えるのを楽しみに走っています。
 
そして3度目のクロス・ロッテリー。主催者側の人にも覚えてもらっていて「ヤア、ジャポニア(=日本)、success!(=頑張ってね)」と声をかけてもらいます。



この大会、ジュニア(19歳以下)とシニア(20~40歳)の部は男女優勝者に国産車が賞品として用意されているので国家養成レベルの選手まで参加してきて、みんな真剣です。私のカテゴリーとなるベテランの部は家電製品が賞品なので、いつものメンバーがいつものように参加してきます。
 


スタートラインは少しでも前に並びたいランナー達で殺気立っています。胸の差ででっかい優勝賞品を逃すこともあるのですから、一歩でも前へ、気持ちはわかります。私は雑踏をすり抜けることだけを考え適当なところからスタート、広い車道全面を交通遮断しているので、じきにばらけて走りやすくなります。
 


コースはブカレストで最大規模、巨大な「国民の館」(=共産主義時代の故チャウシエスク大統領が残した宮殿、国会議事堂・官庁クラスの建物ではアメリカの国防総省ペンタゴンに次ぐ世界第2の規模を誇る)前広場をスタートして統一大通りを直進、アルバ・ユリア広場で折り返す5キロ余り。統一大通りはグリーンベルト3本に合計8車線の通り。
 
スタートダッシュを飛ばしすぎたジュニアの選手達を交わしながら走っていると、早くも折り返してきた男子トップ集団とすれ違います。昨年はダントツに速い選手がいてリードしていた地点ですが、今年は10人近くが集団になっています。誰が車をゲットするのか?!?ゴールを見てみたいものです。
 
と、ギャラリーになっている場合ではありません、私も走っているのですから。先週のマラソン大会で出会った国家養成の女子選手ダニエラも走っています、出走前に「success!」と声を掛け合いましたが、折り返してきたところを見ると、う~ん、女子の4番手です。
 
私はこの時点になると順位も確定、前に追いつけそうな女子選手もいません。後から一人ジュニアの女子選手が追いついてきました、でも、私のカテゴリーではないし・・・、並んで走っていましたが先に行ってもらいました。
 
主催者側では記録も取りません、まず大事なのが順位なのです。「年代別(入賞)ノコトダケヲ考エテ、無駄ナ力ヲ使ワナイヨウニ。」といつも言われているので、順位が確定するとそれ以上追い込んで走らず流してしまいます。
 


今日は男女別にゴール、飛び込んだ私に渡された番号札は「17」、女子総合17位。その札を持って、自分の年代別カテゴリーの順位集計係のところに行きます。私の前にゴールしてきた年代別の選手はいません、年代別順位「1」のところに名前と生まれ年を書いてもらい、完了。3連覇となりました。


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ブカレストの紅葉

2007-10-07 | ルーマニア・ブカレストの日常


9月中旬にぐっと冷え込む日が続いたため、ブカレストはすっかり秋景色。街路樹や公園の木々は紅葉がきれいです。紅葉、といってもこちらでは黄色に色づきます。
 


いつもの公園内ですが、ジョギングも出来る遊歩道から奥地探検、落ち葉もさくさく、降りしきっています。
 


最近は通年の気温に戻り、日中は25℃くらい、明け方は10℃くらいの最低気温、とてもしのぎやすい気候です。それでも一日の気温差が15℃くらいあるので紅葉は進んでいます。でもブカレストの秋は短く、今月のうちには冬の到来を感じる冷え込みがありそう、とのこと。
 
昨年も10月の中旬にルーマニア全土で最低気温が氷点下を記録し、ブカレスの日中でも12~13℃位の日がありました。夏は40℃以上、冬は氷点下20℃になることもある大陸性気候の変化の大きさです。


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