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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



今年惜しくもノーベル文学賞を逃した村上春樹さんの小説「1Q84」を読みました。そこでまだ読んでいない人に「1Q84」の意味と、長居植物園の蝶の写真を一緒に紹介しましょう。<・・・>が小説からの引用部分

ヒロインの女性(青豆という姓)の述懐シーンです<(前略)どうしてその音楽がヤナーチェックのシンフォニエッタであると、即座にわかったのだろう。それが1926年に作曲されたことを、私はどうして知っていたのだろう(中略)>

<まるで長いあいだ眠っていた潜在意識が、何かのきっかけで思いも寄らぬ時に呼び覚まされたような、そんな感じだった(中略)私はいつのも私であり、世界はいつもの世界だ。しかし何かが違い始めている。(中略)>

<ここに二つの絵がある、左右並べて壁に掛けて見比べてみても、そっくり同じ絵のように見える。しかし、注意深く細部を検証してゆくと、いくつかの些細なものごとが異なっていることがわかる(中略)>

<もちろんすべては仮説に過ぎない、と青豆(私の姓)は歩きながら考えた。しかしそれは今のところ私にとってはもっとも強い説得力を持つ仮説だ。好きなくとも、より強い説得力を持つ仮説が登場するまでは、この仮説に沿って行動する必要がありそうだ>・・・ヒメアカタテハ

<さもないとどこかに振り落とされてしまいかねない。そのためにも私が置かれているこの新しい状況に適当な呼び名を与えた方が良さそうだ。(中略)1Q84-私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう(中略)>・・・ツマグロヒョウモン

<QはQuestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84」に身を置いている>・・・ツマグロヒョウモン

<私の知っている1984年はもうどこにも存在しない。空気が変わり、風景が変わった。私は、その疑問符付きの世界の有り方に、できるだけ迅速に適応しなければならない。(中略)>・・・オオスカシバ

<自分の身を護り、生き延びてゆくためには、その場所のルールを一刻も早く理解し、それに合わせなくてはならない>ということで話がどんどん展開しはじめるのが小説「1Q84」でした。・・・これはミツバチでしょう。

なかなか面白い長編小説でした。

参考文献 1Q84 村上春樹著



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