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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



バードリサーチニュース2013年2月号にオオバンの渡りについての記事がありましたので、近所の公園のオオバン飛行写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>がその引用

<オオバンの東・東南アジア個体群の渡りについては,ロシア極東のハンカ湖で足環を装着して放鳥された個体がベトナムと佐賀県で見つかっている。また,茨城県・北浦で冬季にウイングタグを装着した個体が,その後,茨城県,千葉県,栃木県,宮城県,岩手県,青森県で見つかっている>

<そのウイングタグの目撃情報や足環回収記録から,おそらく東北・北海道で繁殖していたオオバンは、関東で越冬し,九州・四国で越冬していたオオバンはロシアや中国などの大陸で繁殖する個体と考えられる>・・・大阪で越冬するオオバンも大陸繁殖型か?

<1980年代に入ると,中部・近畿・中国地方でも少数のオオバンが越冬するようになり,近畿地方や中国地方,九州でも繁殖が報告され始める。そして,1990 年代,2000 年代になるにつれ,西日本各地で越冬するだけでなく,越冬地が東北地方へと北上している(近年は,北海道でも少数の越冬個体が見られる)>

<1990年代後半以降,各地でオオバンの越冬数が増加する湖沼がみられ(中略)現在,1千羽を超えるオオバンの越冬が見られるのは,青森県・小川原湖(2千羽を超える年も),茨城県・霞ヶ浦(2千羽から4千羽程度),滋賀県・琵琶湖(5万羽超)の3か所程度であるが,中小規模の湖沼や河口等でも越冬を始め,数が増えている>

<なお, 2007年のピーク時には2377羽にも達した静岡県・浜名湖で,その後急速に数を減らしているのは、この30年間で国内の繁殖分布が拡大しているためであろう>

<近畿地方に冬期に渡来するオオバンの繁殖地がどこであるのか,まだわかっていない。また,琵琶湖の5万羽を超えるオオバンの越冬数は,国内での繁殖分布域の拡大だけではとても説明がつかないほど多い個体数で>

<特に西日本での増加については,国外(ロシア・中国)でのオオバン繁殖数が増加していることによる可能性が強く,ロシア沿海地方のハンカ湖周辺ではオオバンの繁殖地が増えているという情報もある>

<温暖化によって繁殖域が北上している可能性も考えられる一方,中国でこの数十年間でオオバン越冬数が大きく減少した湖沼があることがアジア水鳥センサスでわかっており,中国で越冬していたオオバンの群れが西日本(琵琶湖など)に越冬地を変えたために増えている可能性も考えられる>



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