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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



近所の公園に渡来したチュウヒの写真と共に、環境省自然環境局野生生物課の報告書「チュウヒ保護の進め方」の一部を紹介しましょう。<・・・>が引用部

<チュウヒが生息するためには、多様な食物資源が供給される豊かな生物多様性が確保された湿地生態系が必要で、チュウヒが生息することは、良好な湿地生態系が維持されていることの指標と言うこともできる>

<しかし、現在、日本国内で繁殖するワシタカ類の中では亜種を含めても繁殖個体数が最も少ない種となっており、営巣期における国内の繁殖つがい数が8090 つがい(環境省2015)>

<個体数は300450 羽(環境省2014)と推定されており、環境省レッドリスト2017において絶滅危惧ⅠB類に位置づけられている>

<チュウヒ個体数の主要な減少要因は、湿地の開発や植生遷移によるヨシ原の衰退等による生息環境の減少と考えられる>

<その他、マナーを守らないカメラマンやバーダーの繁殖地への過度な接近による営巣環境攪乱も減少の要因と考えられている>

<タカ目タカ科に属するチュウヒの繁殖地域は、バイカル湖周辺や中国の内蒙古中部から樺太、日本の九州以北まで>・・・日本での繁殖つがい数は少数ですが、バイカル湖からサハリンまでの広大な地域にはまだ多数のチュウヒが生息していると思います。

<越冬地域は中国南部、日本、インド、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、ボルネオ、フィリピン、台湾など>越冬地域も広範囲に渡っているので、そちらの越冬数は日本の越冬数よりも遙かに多いでしょうね。

<一般にチュウヒの生息地、営巣場所を公表した場合、カメラマン、観察者等多数の人々が出入りし、チュウヒの繁殖を阻害することが危惧される。したがって、営巣場所の情報は行政機関自然保護部局等の保護に携わる関係者以外には非公開とする>ということなので、チュウヒの撮影場所は公開しないほうが良いようです。



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