ケーブル駅から宝山寺に通じる長い石段を登ると、両側に石灯籠のある宝山寺の境内に入りますが、その先には石の鳥居が建っています。
本堂
早朝だったので参詣者が無く、貴船神社のような厳かな雰囲気だったので、表参道を写真に撮っておきました。
参道
石の鳥居を潜り、右手に駐車場を見ながら前に進み、正面の石段を上ると惣門があり、門の内側には宝山寺に寄進された信者の名前と金額が彫りこまれた石柱が一杯並んでいました。
惣門から先に進み、次にある中門を潜ると広い平地に出ますが、手前の瓦葺きの建物が宝山寺の本堂(1688年)、奥の桧皮葺きの建物が生駒聖天拝殿(1877年)という配置になっています。
拝殿(左)と本堂(右)
生駒聖天拝殿の横から生駒山斜面につけられた石段を上ると、まず文殊堂があり、そこから山の崖(般若窟)に置かれた弥勒菩薩像を眺めることができます。
文殊堂
文殊堂の先には観音堂があり、その裏から生駒聖天拝殿の屋根を見ると、素晴らしい眺めでした。
観音堂
丁度タンポポの綿毛がついていたので、生駒聖天拝殿と本堂の屋根を背景とした写真を撮っておきました。
斜面につけられた石段をさらに上ると、多宝塔(1957年)があり、そこから先には石仏が置かれた参道が奥の院まで続いています。
多宝塔
参道の途中にある大師堂(1967年)を見て、奥の院まで行ってみましたが、そこには歴史のある開山堂(1769年)が。
開山堂
奥の院の開山堂は、1678年に宝山寺を再興した湛海律師が生前居住されていた場所に創建されたそうです。
奥の院本堂
331年の歴史しかない宝山寺ですが、奥の院まで含めると意外と懐の深い寺院でありました。