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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



1934年(昭和9年)、大阪府は木津配給所に設備を衛生的に改善するように指示、それがきっかけとなって旧大阪合同紡績今宮廃工場の跡地が買収され、木津卸売市場が完成(昭和13年)しています。現在の木津卸売市場(西口)

 

 

 

実は、1931年(昭和6年)昭和恐慌で業績不振となった大阪合同紡績は、大阪紡績(1882年創業)と合併して東洋紡績と社名変更しますが、42年前に建てられた今宮工場は廃工場となっていたのでしょう。 西口の横には食堂もあります。

 

 

 

現在の木津卸売市場は、昭和13年に完成した建物が空襲で焼失、戦後再建した建物を3期に分けて再開発(2008~2010年)したものです。 市場内部の吹き抜け通路

 

 

新しくなった木津卸売市場の公式HPには、一般消費者にも「買い物にどうぞおいで下さい」とありましたので、交渉次第では小売もOKのようです。マグロ専門店

 

 

また木津卸売市場では、一般消費者を対象とした「木津の朝市」を毎月2回(土曜日)開催し、試食会やセリの体験ができるといいます。青果の専門店

  

 

さて、木津卸売市場の3期工事(2010年)では、大型のスーパー銭湯「湯源郷 太平のゆ(朝8時から営業)」が開業していますので、買い物帰りに立ち寄って汗を流すこともできるようです。 

 

 

ところで明治末期の地図(昨日の記事参照)を見ると、木津市場の敷地にあった大阪合同紡績のすぐ東側、鼬川(現在の高架道路のルート)を挟んで久保田鉄工が載っています。 

 

 

当時鋳鉄管を造っていた久保田鉄工は、今では世界的な農機具メーカー(株式会社クボタ)となっていますが、創業の地に今も本社を構えています。本社建物のKubotaマーク

 

 

そのクボタ本社の先には、スイスホテル南海大阪の高層建築が見えています。南海難波駅はもうすぐそこです。

 

 

参考文献: 木津市場史    浪速区史 



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