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Amazonプライムビデオの新着映画『エル・プレシデンテ ~南米・チリ サッカー界の闇を知る男~』は、実際にあったFIFA汚職事件をドラマ化したものです。FIFA汚職事件をスイレンの花と一緒に紹介しましょう。

ウイキペディアによればFIFAは、2016年ブラッター前会長(スイス人)ら3人が2015年までの5年間にわたって日本円でおよそ83億円の裏報酬を得る契約を業者と締結していたことを明らかにしています。一人当たり何と28億円です。(1年間で5億5000万円)

一方アメリカ司法当局は、サッカーの南米選手権「コパ・アメリカ」(2013年~2014年)の放映権をめぐって、総額1億1000万ドル、日本円にして、およそ136億円の賄賂を南米サッカー連盟幹部に支払う契約があったと公表。映画にもその場面が出てきます。南米サッカー連盟加盟国は10か国、会長10人で割れば一人13億6000万円です。(たった1回の大会の金額です)

「サッカーの国際試合を見たいと熱望している世界中に楽しみを届けているのが我々で、それに伴う報酬を受けるのは当然」というセリフが映画に出てきます。「麻薬を熱望している世界の人に麻薬を届ける仕事をして、それに伴う報酬を受けるのは当然」というコロンビアの麻薬王(大金持ちと知られています)の考えと同じ発想なので驚きます。

アメリカ人の元FIFA理事は、映画でミスター10%(贈賄額の10%で副会長に仲介する人物)として登場しています。ミスター10%は、2011年までに総額25億円の不正な資金を得て、フロリダやバハマのリゾートに高級な住宅を所有、移動はプライベートジェットを使用していたとされています 。(25億円が10%なら、副会長は250億円を得たことになる計算)

南アフリカで行われた2010年FIFAワールドカップでは、南アメリカ側からFIFAのジャック・ワーナー元副会長側に1000万ドル(およそ12億円)の賄賂が渡っていたことが明らかになっています。

ブラジル警察は、マネーロンダリングの容疑でテイシェイラ元ブラジルサーカー連盟会長が2009年から2012年の3年間に、およそ4億6500万レアル(日本円でおよそ181億円)を海外銀行口座とブラジル口座間で資金の移動(マネーロンダリング)を行ったと発表しています。

映画には、FIFA元会長アヴェランジェの豪邸が出てきますが、ブラジルサッカー連盟元会長兼FIFA元理事のテイシェイラは、アヴェランジェの義理の息子に当たるようです。

サッカー王国ブラジルの英雄的存在だったアベランジェFIFA元会長は2016年に100歳で亡くなっていますが、その後継者テイシェイラの収賄疑惑にブラジル警察はどこまで迫れるのでしょうか。



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