88室しかないホテル川久の客室は、すべてスイートタイプで一番安いスタンダードルームでも客室の面積が80~90㎡もあるのが特徴である。
天井がアーチ状になった客室前の共用廊下
ホテル川久がオープンした1991年には、会員権を持った会員だけに1泊10万円(食事なし)で宿泊させたという。
もっとも広いインペリアルスイートは、面積が1室で660㎡もあるせいかオープン時の宿泊料が1泊60万円(土日の食事なし)というから凄い時代であった。
リビングからの視界の中には煉瓦の外壁が・・・
当時1泊30万円くらいしたであろう221㎡のプレジデンシャルスイートは、今では1泊2食付5万5千円で宿泊できるらしいのでまさに隔世の感がある。
今回宿泊した川久の名を冠した、スタンダードタイプの客室は、重厚な扉を開けると長い廊下があり、右は鏡張りの大型クローゼット、左に独立トイレ、突き当たりがリビングの扉である。
和室と洋室コネクティングルームの場合の配置図(今回は洋室部分に宿泊)
40㎡くらいありそうなリビングには、窓が3つもあり、部屋の中央にはカウンターが置かれ、右のテレビコーナーと左のソファーゾーンを隔てている。
リビングから寝室を見る
リビングから続く寝室も30㎡くらいありそうなので、シティホテルのスタンダードルーム全体の面積と同じくらいか。
寝室にはリビングよりもさらに大きめのテレビが置いてあり、ここにもクローゼットとリビングと廊下に出る扉が2箇所にある。
寝室と天井の豪華シャンデリア
この寝室の扉を閉めると、窓がないので遮音性が良く、光が入ってこないので安眠できそうである。
廊下に出てトイレに入ると、床に大理石のモザイクが嵌め込まれた広いスペースがあり、リモコンウオッシュレットの付いた便器の正面には大きな鏡があった。
トイレ
つまり用を足しながら自分の姿を鏡に映して見られるという特異なトイレであった。
サニタリーゾーンは、入ったすぐのカウンターに1箇所の手洗いと、奥のカウンターに2箇所の洗面器があったので合計3箇所もの水場がある。
建築されて15年も経ったせいか、外国製と思われる衛生陶器の底にある金物は、無残にもメッキが剥げていた。
奥の洗面カウンターの中央の椅子に座ると、正面の鏡は大きな三面鏡となっていて、顔の正面と左右を同時に見ることができる優れものである。
この鏡の前には、3段あるガラスの棚が取り付けられていたが、その支持材にもガラスが使われ、かなり豪華に見える。
奥のバスの湯船は少し浅かったが、大型のものが設置されているのでユッタリと体を横たえることができた。
バスルーム
このバスルームには、スノコを敷いた洗い場があるのが珍しい。
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