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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



最近の考古学的研究によって、住吉大社の敷地は全長約200メートルの前方後円墳の上に築造された可能性が高いという。

グーグルアースの衛星写真



住吉大社の第一~第三本宮が直線に並ぶ線の南側部分が前方部の先端といい、後円部分の頂上は境内の北側にある大海神社辺りになるらしい。

直線に並ぶ第一~第三本宮の航空写真



そういえば住吉名所である反橋の架かる長い池は、古墳を囲む堀の一部のようでもあるし、高倉付近から円筒埴輪が出土しているという。



又、境内にある大海神社から西に下る急勾配の参道は、古墳の後円部分の頂上からのスロープのようでもある。



グーグルアースで見ればすぐ判るが、住吉大社から南4キロ先には、反正天皇陵(全長148m、高さ14m)、5キロ先に仁徳天皇陵(全長486m、高さ35m)、6キロ先に履仲天皇陵(全長360m、高さ25m)が後円部分を北向きにして海岸線に沿って並んでいる。

住吉大社は、中央よりやや上、2個の青白丸印のある部分



いずれも5世紀の前半から後半にかけの築造とされているので、その延長線上にある住吉大社の場所にあった古墳も同時代頃にできた可能性が大きい。

反正天皇陵



となると住吉の社伝にある創建211年と合致しないが、住吉大社の歴史を調べてみたら、住吉大社宮司の真弓常忠氏の記事を見つけることが出来た。

仁徳天皇陵



真弓宮司の研究によれば、住吉大社は5世紀頃に大阪湾の海岸線に沿って造られた古墳の上に本殿が建てられたと結論つけているので、恐らく今から1500年くらい前に創建された可能性が大きいようである。

履仲天皇陵



さて、1月9日の朝日新聞に、警察庁が発表した初詣(正月三が日)の人出上位10社寺のランキングが載っていたので紹介したい。

住吉大社境内



1位は明治神宮で317万人、2位が成田山新勝寺298万人、3位が川崎大師296万人、4位が伏見稲荷大社269万人、5位が鶴岡八幡宮247万人、6位が熱田神宮235万人、7位にやっと住吉大社234万人とある。

第4本宮の内部



8位は浅草寺221万人、9位が大宮氷川神社203万人、10位が太宰府天満宮202万人である。

住吉のシンボル高灯籠



実は15年前の1993年、住吉大社への初詣参拝者は294万人、10年前には282万人であったので、その凋落ぶりは激しいが、これも大阪経済の地盤沈下と関係があるのであろうか。


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