大阪市内の池に渡来したキンクロハジロのオスです。
その飛行写真と一緒に2020年1月(コロナの関係で2021年は外しました)に環境省が実施した全国都道府県別渡来数を紹介しましょう。
カモ類の渡来数最大種はマガモで40万羽以上と記録されていますが、キンクロハジロの全国渡来数は73203羽です。
これは、日本に渡来するカモ類(37種)のうち、ホシハジロに次ぐ8位にランキングされています。
都道府県のトップは、琵琶湖を有する滋賀県で20679羽(全国の28%)です。琵琶湖は人間だけでなく渡来するカモにとっても重要な湖と言えそうですね。
全国第二位は宍道湖を有する島根県の15038羽(全国の20%)。全国に渡来するキンクロハジロの約半分が滋賀と島根の2県に渡ってきています。
第三位は佐賀県の3593羽、これは全国の約5%で、滋賀県島根県とは桁違いの少なさです。
第四位は何と、我が大阪府の2693羽。キンクロハジロが渡来する溜池などが多く残っているからでしょうか?意外ですね。
渡来数が少ない都道府県を見ると高知県、熊本県、宮崎県、大分県などが1~2桁。北海道が渡来数の少ないランキング10位の中に入っています。・・・下はキンクロハジロ・メス。白い翼帯がオスとそっくりです。