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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



大阪市内の池に渡来したユリカモメ幼鳥の飛行写真と一緒にバードリサーチの生態図鑑からユリカモメの記事を昨日に続いて紹介しましょう。・・・<・・・>が引用部分

<ユリカモメの幼鳥は,翼の上面に褐色味があり,嘴は汚黄色.成鳥の尾羽は一面白色だが,幼鳥の尾の先には細い黒帯がある>・・・昨日紹介した成鳥の尾羽根は純白

<水生昆虫や小魚など水生の餌を採食することが多いが,人が与えるパンくずやゴミのようなものまで,多様な餌を採食する。小さな餌をピンセットのようにつまんで食べることもできるし,潜水して小魚を捕らえたり,空中を飛ぶトンボなどを大口を開けて捕まえたりと,なんでもやの食生活をする>

<1970年代に国内の多くの地域でユリカモメの越冬地の拡大や越冬数の増加が起こった。京都市ではそれまでユリカモメの越冬の記録はなかったが,1974年から市内の鴨川や桂川で毎冬越冬するようになり,1980年代中頃には市内で約1万羽が越冬するまでになった>

<日本で越冬するユリカモメはどこで繁殖しているのかと興味を持っていたところ,1978~1979年の冬期に海外で標識されたユリカモメの幼鳥が日本各地で見つかった。標識地を調べてみると,それらがカムチャツカのコロニーで標識されたものであることがわかった>

<カムチャッカ半島のフラマビツキ-湖で行われた,金属足環とカラーリングによる標識調査によって,このコロニーを巣立ったユリカモメが,日本国内で広く越冬していることが確認され,また,標識個体の多くが巣立ったコロニーに戻ってくることが確認された>

<越冬地である京都市内の鴨川でも同様に標識調査を行なったところ,多数の個体が翌冬以降に京都市内で確認された。越冬期間中,これらの標識個体は大阪湾岸や琵琶湖周辺でも比較的多く確認されたが,それ以外の地域で見つかることはあまりなかった>

 <カムチャツカと日本で並行して行われたこれらの標識調査から,カムチャツカで巣立ったユリカモメの幼鳥は,日本国内に広く分散して越冬するが,以後は最初の冬を過ごした越冬地と,巣立った繁殖地を往復するという基本的な渡りパターンを持っていることが判明した>

<カラーリングで標識されたユリカモメの観察記録によって,越冬期間中の移動パターンも判ってきた。越冬数の多い越冬中期にはあまり移動しないユリカモメが,初春になると内陸部の京都から大阪湾の沿岸に移動し,その後また京都に戻ってくることが判った>・・・幼鳥の嘴の色は薄いオレンジ色



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