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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



ある休日、JR大阪駅からの新快速電車に乗って1時間の場所にある滋賀県近江八幡市まで出かけ、江戸の情緒の残る近江八幡を散策してみた。



旧八幡郵便局の隣には、1717年(享保2年)に創業した西勝酒造の酒蔵として使われてきたという雰囲気の良い酒游舘という建物があった。



中に入ると、1階の奥にはコンサート、個展などに利用されているという常設展示ギャラリーがあり、入り口の左側には銘酒や滋賀の郷土料理が楽しめるレストランがある。

ギャラリー



酒游舘の説明書きによれば、「大自然の恵みの『米』を仕込んで醗酵させ、酒を造るという行為は、まさに神秘であり、太古は酒を飲むことは神と一体になること」とあるではないか。

そこでぜひ神と一体になる体験がしたいと思い、唎酒セットを注文してみると唎猪口に入った5種類の酒が出てきた。

唎酒のできる店内



付いてきた冊子には唎猪口(キキジョク)は、中の蛇の目模様で酒の色、光沢を見て、さらに器に鼻をつけて香りを判定するもので、プロは中身を飲み下さないと書いてあるではないか。

しかし、続きを読むと唎酒の点数が少ない場合にはプロでも酒を飲み下し、「のどごし」の判定をすると書いてあったので、今回は安心して「のどごし」の判定に挑戦してみることにしたのである。

酒游舘の隣は旧八幡郵便局



左から吟醸酒「さやかうた」日本酒度+5、本醸造「湖東富寿(ことぶき)」日本酒度+3、原酒「鬼ころがし」日本酒度+16、純米酒「ハートランド」日本酒度+3、貴醸酒「湖東富寿オールド」日本酒度―45の順に並べてあった。



但し「湖東富寿オールド」だけは、仕込み水の代わりに清酒を使い、さらに3年以上寝かせておいたために琥珀色をしていて、これだけはグラスに入っているので別格扱いであろう。

まず別格の「湖東富寿オールド」から唎酒をスタートすると、アルコール分17,2%という度数の高さからか甘口の薄いウイスキー?のような変わった味わいである。

湖東富寿の古い看板



次に左から順に猪口を取り上げ、蛇の目模様で酒の色、光沢を見て、器に鼻をつけて香りを嗅ぎ、飲み込んで「のどごし」を判定することにした。

結論から言うと、酒の色、光沢、香りの差は全くわからないが、酒の味には微妙な差があり、精米歩合55%以下という「さやかうた」の吟醸酒特有の旨さは、他の酒よりも上であると思った。

ギャラリーの奥から入り口を見る



4合(720ml)ビンの値段を調べてみると、やはり別格の「湖東富寿オールド」が3100円で最も高価、「さやかうた」が2550円、それ以外は1200円前後ということなので、酒の旨さも値段通りの結果であった。

西勝酒造の酒の原料は滋賀県産の米、仕込み水は鈴鹿山系から湧出する伏流水(中硬水)というので安心して楽しめる酒のようである。


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