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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



淀川河川敷を散歩中、川のなかで交尾しているヒドリガモを見つけました。オスがメスの上に乗っていますので、この時間以前に交尾は始まっていたようです。

鳥類の97%のオスはペニスを持ちませんが、カモなど水鳥を含む3%はペニスを持つとされています。・・・後方右側の三角形はメスの尾羽根、オスはメスの頭に噛みついていますね。

オスはメスの頭に噛みついたまま、頭を水中に沈めました。双方とも交尾中に呼吸ができなくなりますが、どういう意味があるのでしょう?

水中で交尾するカモのオスは、精液が水に流されないよう螺旋形をしたペニスをメスに挿入して受精を完了しているようです。・・・苦しくなったメスは、首を伸ばして頭を持ち上げますが、オスはメスの頭からクチバシを離しません。

地上で交尾する鳥類は、その心配が無いので総排出口同士をくっつけて受精を完了させます。・・・そして再び頭に噛みついて、メスの頭を水中に沈めようとし、メスには鼻風船ができています。

従って地上交尾の鳥類の交尾時間は1秒程度とされています。・・・こうして交尾中、オスは何度もメスの頭を水中に沈めていました。下の写真を見るとメスの鼻の穴が、やや大きくなっているように見えます。

ところが、水中で挿入し、メスの子宮まで精子を送る必要があるカモの交尾時間は長くなります。・・・このあともオスは何度もメスの頭を沈めます。

実は、カモのメスの総排出口から続く膣は、オスのペニスと反対方向の螺旋形で、メスがその部分の緊張を緩めないと挿入が困難となるようです。・・・必死で呼吸を続けるメスの鼻の穴は、オスの鼻の穴よりも大きく見えますね。

従ってオスは、メスの緊張がほぐれるのを待ってから挿入するため、短時間での受精ができない仕組みとなっているのです。オスがメスの頭を沈めるのも緊張を緩めるためでしょうか。

参考文献:ナショナル ジオグラフィック日本版



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