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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



三谷幸喜監督作品、の第4作目、ザ・マジックアワーをTOHOシネマズナンバで見てきた。



表題のマジックアワーとは、日没後「太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、しかし最も美しい時間帯」を指す映画用語で、本作品では「誰にでもある『人生で最も輝く瞬間』」を意味している。



昨日のブログの写真に中にもマジックアワーに撮った1枚を密かに入れておいたのであるが、実は、この映画のタイトルを拝借したものである。

さて、ストーリーは、港町・守加護(スカゴ=シカゴ)でギャングのボス(西田敏行)の愛人のマリ(深津絵里)に手を出した備後登(妻夫木聡)は、自分の命を見逃してもらうため伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることになる。



探してもデラ富樫を見つけられない備後は苦肉の策として、売れない俳優・村田大樹(佐藤浩市)を映画の撮影と騙してデラ富樫に仕立てて乗り切ろうとする。

相手が本物のギャングとは知らずデラ富樫を熱演する村田、村田に嘘がばれないよう四苦八苦する備後、村田をデラ富樫と信じるギャング、それぞれの思いやすれ違いが行き交う中、次々と予期せぬ展開が待ち受けるという現実には絶対ありえないストーリーである。



この映画は、スタジオに大規模なセットを作って撮影したせいか、舞台で芝居を見ているような雰囲気に仕上がっている。

ストーリーのリアリティは無いが、舞台の三谷作品を見ているような気持ちで楽しめば、結構面白い。



最後のシーンに、昔見た「ハリマオ」が出てきたのにはビックリしたが、この映画の中には映画やテレビのパロディ場面が数多く散りばめられている。

ハリマオや、昔の映画を知らない若者には、判らないであろうが、知っている人にはちょっとした懐かしさが味わえる作品であった。



映画のエンドクレジットに、照明、録音キャストと同じ扱いで、脚本監督、三谷幸喜の名前が小さく出てくるが、これは映画界の大監督に対するパロディなのであろうか。


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