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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



次のコーナーのフランク・ステラの「ゲッティ廟」も大阪市の所蔵作品で6億3千万円で購入したと発表されている。

ポスター



戦後のアメリカ抽象絵画を代表する作家の1人というが、1936年生まれで今も作品を発表しているアメリカ人画家に6億円以上を支払うとは、大阪市は税金の無駄使いをしたと言われても仕方がない。

フランク・ステラの別の作品(この作品の今の市場価格は百万円程度)



例えば、バブル崩壊後の1999年に建設された島根県立美術館にあるフランス印象派の世界的有名作品、モネの「アバルの門」、クールベの「波」、「セイ・アン・バレーの水車小屋」は3点あわせて2億3千万円(1点が約7千万円強)で購入したと発表されている。

モネの「アバルの門」



フランス印象派を代表するマネ、クールベの作品よりも、今も次々と精力的に作品を制作しているフランク・ステラ作品のほうが9倍も高いということは、まず有り得ないので、バブル時に購入した価格が高すぎたということであろう。

クールベの「波」



したがって大阪近代美術館コレクションの購入費総額151億円は、今では十分の一以下の価値しかないと思われるので、市民の税金を無駄使いしたと言われても仕方がないのである。

国際美術館のエスカレーター部吹き抜け



そして巧妙な税金分捕り(無駄使い)の仕組みを作った官僚が、当時は最も優れた公務員として官僚組織では高く評価されていたのである。

昔、典型的な陸軍官僚であった牟田口廉也中将は、7万人以上の日本兵を餓死させたインパール作戦を強引に実施したため、連合軍の裁判では「自軍の兵士を最も多く無駄に殺して日本の敗戦に貢献した・・・」として戦犯を免れている。

牟田口廉也



牟田口中将は、部下に「責任を取って自決せよ」というのが口癖であったが、7万人を餓死させた自らは責任を取らず、陸軍省の最高官僚(中将は大臣と同格)として最高額の恩給を貰って戦後21年間(昭和41年死去)もの永い余生を楽しんだのである。

最前線から弾薬が無いと訴えてくると、「肉弾で戦え」と指示した陸軍官僚の辻政信は、バンコクで敗戦を迎えたが、自らの肉弾を使うことなく僧侶に変装して逃亡、無事帰国して戦後国会議員となっている。

辻政信



第三セクター事業最大といわれる負債3260億円で倒産した宮崎県の「シーガイア」を当時先頭に立って引っ張った松形元宮崎県知事(元農林官僚)は、倒産したとたんに、民間が勝手にやったので自分には責任が無いと言い、知事退職時には高額な退職金を全額受け取っている。

松形祐堯



「官製談合は絶対していない」と言っていた元和歌山県知事の木村良樹(55歳、元自治官僚)も同じ穴のムジナであるが、これが明治から今も連綿と続いている官僚の本質的DNAであると思わざるを得ない。

木村良樹



官僚をチェックする議会や検察、マスコミがしっかりしなければ、同じDNAを受け継いでいる官僚は、昔の陸海軍官僚と同じように国が滅びるまで国民を犠牲にし、官僚の利益のために税金を無駄使いするのである。




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