天津の中心部は、伊勢丹や天津日航ホテルのある南京路と営口路の交差点(下の写真)だと思いますが、そこにあるビルよりもっと高層のビルが海河沿いに工事中でした。

ひと際抜き出た高さのビルは、天津空港から天津市内へ向かう高速道路を走る車の中からも、ハッキリと見ることができます。

空港から市内中心部に入る際に渡る、大光明橋の途中からでもそのタワーはよく見えています。(左端)

この超高層ビルは、津湾広場に隣接する「津塔」で、高さは336.9m、75階、延床面積33万㎡、今年(2011年)完成するようです。
早朝の濱江道(旧フランス租界)を歩く途中、正面に見える津塔

大阪でも日本一の高さとなる超高層ビル(阿倍野橋ターミナルビル)が工事中ですが、こちらは高さ300m、延床面積21万㎡、完成までにあと3年かかるようです。
旧フランス租界にある円形のフランス公園(中心公園)から見た完成近い津塔

津塔の高さは、北京で1番高いビル(昨年8月完成した中国ワールドトレードセンタータワーⅢ)の高さ330mをかなり意識しているようですね。
旧イギリス租界のビクトリア街(解放北路)から見た津塔

上海には、既に高さ492mのビルがあり、さらに高さ632mという上海センタータワーの工事もかなり進んでいるようです。
明るくなった濱江道(旧フランス租界)から見える津塔(薄くぼやけているのは黄砂の影響です)

中国の武漢市では、昨年12月に高さ606mのビルの建設工事がスタートしたと報道されています。
凍結した海河の先に見える夜の津塔(中央やや右)は、まだ工事中のためか、明かりが僅かしか点灯されていませんでした。

大連市でも昨年11月に高さ518mのビルが着工していますので、津塔の高さ337mは、中国では大したことは無いのです。
フランス公園(中心公園)から見た津塔

つづく