延命寺の蓮池から上に続く遊歩道は、両側がモミジで覆われていますが、日当たりの悪い場所にあるモミジの紅葉は始まったばかりのようです。
密集しているモミジ林
かなり急勾配の道をしばらく進むと、両側にあるモミジの色が黄色くなり、尾根の頂上にでます。
そこから下を見るとイロハモミジの深い森があり、これからさらに紅葉が進むのではないかと思います。
中にはかなり赤くなった株もあり、延命寺では緑から黄色、赤へと変色する紅葉のプロセスを一挙に楽しむことができました。
諸行無常に繋がるこうしたイロハモミジの紅葉は、万葉集の時代から日本人の琴線に触れる何かがあるのではないかと思います。
延命寺は、西暦810年~824年頃に空海が地蔵の石仏を刻んで本尊としたのが始まりとされています。
さらに1639年、浄厳(1639~1702年)が伽羅山延命寺と寺号を改めて中興しています。
浄厳の墓地
1677年には、御室仁和寺の末寺となって薬樹山延命寺に寺号を改め、本尊も如意輪観音に改められています。
尾根道を伝って蓮池に下りる途中に小さなお堂がありました。
延命寺の前山を開き、現在のような楓樹林にしたのは覚城和尚と由緒書にありましたが、このモミジの株数は大阪府内でも屈指ではないでしょうか。
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