ポートアイランド南駅からの入口から入ると、すぐにフクシアコレクションのゾーンがあり、吊鉢に入った200品種のフクシアが温室の天井から無数に吊り下げられた花の異空間となっていた。
日本の花屋では,なまって「ホクシャ」と呼ばれていることもあるが、フクシアの原種は、メキシコから南アメリカを横断、ニュージーランドからオーストラリア南部そして西インド諸島までと広範囲に分布している。
Fuchsia(フクシア)は16世紀のドイツの医師&植物学者、Fuchs(フクス) の名前にちなむらしい。
ヨーロッパで生まれた数千種類に及ぶ園芸品種は、高温多湿の日本の夏向きでは無かったが、今は品種改良が進み耐暑性・耐寒性ともに優れた品種ができている。
室内の明るい環境で室温を日中18~25℃、夜13~15℃にコントロールして栽培すると、一年中切れ目無く満開を続ける特長がある花なので人気がある。
花は下垂して咲き、豊富な花色と形、様々な形に仕立てられること、挿し木によって容易に増やすことができるのがフクシアの特長である。
つぼみの状態で花を包み込んでいるガクは、開花すると基部が筒状で先端が四つに分かれて開き、ガクも着色して花弁のようにみえる。
花弁の色は、ガクの色とは必ずしも同じではなく、ガクは赤でも花弁は赤紫や白の二色の花に見える品種もあるので面白い。
フクシアゾーンの左の扉を入るとスイレン池があり、日本では珍しい熱帯性スイレンと巨大な葉で有名なオオオニバス、パピルスが植えられ、熱帯スイレンの花がアチコチに咲いている。
池の両側の通路には、50品種500本のエンジェルトランペットの樹木が所狭しと植えられていたが、寒さのせいか花に元気が無かったのが残念であった。
スイレン
エンジェルトランペットは、和名を曼陀羅花(まんだらげ)といい、トランペットフラワー、キダチチョウセンアサガオ、ダチュラと呼ばれることもある。
色は薄いオレンジや白、黄色、サーモンピンク等があり、全草に毒があるので誤って口に入れないように注意が必要である。
この花を始めてみたのは、17年くらい前ワイキキにあるロイヤルハワイアンホテルの庭であった。
ハワイの気候が原産地のブラジルに似ているのか、長さが30センチもある巨大なアサガオのような花が無数に咲いているのを見て仰天した記憶がある。
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