先日、京都の鴨川を歩いていると、中州に休むカモがいました。
左端のカモはクチバシが赤いので、カワアイサかウミアイサ、コウライアイサが考えられますが、場所を考えるとカワアイサでしょう。
手前の2羽がカワアイサ(♂の全長68cm・日本のカモで最大種)、奥の左はコガモ♀、中央はコガモ♂、右はヒドリガモ♂でしょう。
全長はオスで概ね68cm程度。メスは60cm程度なので猛禽類とは逆パターンです。
カワアイサはユーラシア大陸北部と北米北部で繁殖し、ユーラシア大陸に分布するものが冬鳥として日本に渡来してきます。・・・立ち上がったカワアイサ
渡来してきたカワアイサは、潜水して魚や水生生物を捕食することが知られています。・・・鴨川を泳ぐカワアイサ
カワアイサの雌雄は、飛行時の翼(中小雨覆)を見れば識別(白なら♂、灰色なら♀)できますが、今回は飛行してくれませんでした。
カワアイサ♂の生殖羽は、頭部と背中が深緑、側面から腹部が白という美しい野鳥ですが、幼鳥やエクリプスは♀に似ています。・・・これは恐らく♀でしょう。
北日本に渡来するカワアイサは海水域に多く生息し、西日本に渡来するものの多くは淡水域に生息する傾向があるようです。