長浜市には、長浜別院が二つあります。その一つは西本願寺長浜別院。そこへは黒壁ガラス館から北国街道を200m北に歩き、交差点を左に曲がります。
その北国街道交差点から100m西側にある交差点に立つと、北側に門が見えてきます。
ここが西本願寺長浜別院です。
本堂は古く、あまり手入れがされていないように見えます。正面に座っている老人から「写真を撮るなら、東の別院の方が立派ですよ」と教えて貰いました。
そこで西別院から300m東に向かうと、東本願寺系の長浜別院大通寺があります。この台所門は、1606年に元長浜城の大手門を移設したものと伝わる長浜市指定文化財です。
台所門の東側にある重層の山門は、1808年に起工されたものです。
江戸時代初期、長浜城内にあった大通寺は1649年に現在地に移転、この立派な山門は1812年頃にほぼ完成、上棟式は1839年、細部の彫刻がすべて完成したのが1840年とか。
本堂」(阿弥陀堂、重要文化財)は、伏見城にあった建物を家康が東本願寺教如に贈り、ここに移築されたと伝わっています。
本堂前から見た広い境内。本堂の向こうには、広間付玄関(重要文化財)が少し見えています。
京都山科と同じように長浜にも本願寺別院が二つあるとは知りませんでした。
つづく