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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



イザワクリスマスオープン2006年の女子シングルス決勝は、JTAランク10位の米村知子と同14位の佐伯美穂の戦いとなった。



米村知子は今年26歳、イザワクリスマスオープン2004、2005年のシングルスに2年連続準優勝している。

米村



彼女のHPを見ると、今年1月にハワイで結婚しているので、現役アスリートには珍しい人妻であった。

試合後の米村



細い体をムチのようにしならせて打つ強烈なサーブは、男性のサーブと大差が無いのではと思うほどで、第二サーブのスピードもあまり落ちないのが彼女の特長であろう。

米村の両手打ちバックハンドストロークは、ボールがネットすれすれを猛スピードで通過して相手のコートの深いところに突き刺さる強烈ショットである。



フォアハンドストロークも、クロスに強烈なリターンエースを何発も叩き込んでいたので、相当な威力を持っているが、細い体で良く打てるものである。



佐伯美穂は今年30歳、イザワクリスマスオープン2004年のシングルスに一度優勝している選手である。



佐伯は、1999年の全豪オープン2回戦で第12シードのアンナ・クルニコワと対戦し、31本ものダブル・フォールトを連発したクルニコワを攻め切れず敗退したという珍しい記録を持っている。

佐伯は、足の故障のため同年に現役引退をしているが、翌年復帰し、全日本テニス選手権の混合ダブルスで優勝を果たしている。



その後、2003年全日本テニス選手権女子ダブルスで優勝、2004年は女子シングルス決勝で優勝を飾っている。

身長168cmの佐伯美穂も細いが、彼女のフォアハンドはインパクトの時に体を思い切りねじって打つ独特のフォームが特長である。



この日、彼女の左の太ももに痛々しいテーピングがしてあったので、体調は万全でなかったのかも知れない。

試合は6-2、6-2と米村の圧勝であったが、細い体の若い女性が、男まさりの強烈なボールをネットすれすれで打ち合う試合は壮絶であった。



映画「ハムナプトラ2」の中で、女性同士が剣を持って王の前で戦う有名な場面があるが、まさにそのシーンを彷彿とさせるような凄い戦いを目の前で見せて貰った。

それにしてもパワフルなだけで地味な男子の試合に比べると、鍛え抜かれたスリムな体をした女性同士の試合には華がある。


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